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2009/11/27
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カテゴリ:本・マンガ
この前、読んだ本「朽ちていった命」(11/22ブログ)が
あまりにもハードだった為、
久しぶりに小説を読むことにしました。


フィクション小説なら、
重くないだろうと目論んだのです。


そこで、選んだ本は、
東野圭吾著「手紙」


手紙



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、
獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、
直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が
立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。




。。。



軽いのかと思っていたけれど、



小説のテーマがテーマだけに、結構、重かった。。。




      *




この小説の全体テーマは、
「差別・偏見」。



主人公は、兄が強盗殺人犯という「差別・偏見」によって
過酷な人生を歩むことになります。



それは、本当にそんな差別・偏見が存在するのか、
とびっくりするような酷さでした。



主人公は、それを乗り越えようと、何度も何度も
挑戦し、あがき、戦い続けるのですが、

「差別・偏見」という見えない壁は
立ちあがってきた主人公を都度、
容赦なく奈落の底に突き落とすのでした。



全体的に
とつとつと流れる物語構成でしたが、

最後の最後に、ぐぃっと心を
ひっぱられるような終わり方をします。


涙。




      *




毎年、12/4~12/10を人権週間として
政府などが、差別・偏見をなくす運動・活動を行っていますが、

この本を読むと、その反対のセリフが出てきて
びっくりします。



「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。
人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない
生き物なんだ」


「差別はなくならない。問題はそこからだ」


「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を
犯せば家族をも苦しめることになる-すべての犯罪者に
そう思い知らせるためにもね」


「(自分が罪を償えばいいだけではない。
自分の周囲の人が)受けている苦難もひっくるめて
君のお兄さんが犯した罪の刑なんだ」


「(犯罪者の弟とは)本当は関わり合いになりたくない。
しかも露骨にそれを態度に示すのは道徳に反することだと
思っている。だから必要以上に気を遣って接することになる。
逆差別だ」




“逆差別”。
初めて知りました。




私自身、差別や偏見など一切していないつもりでいるけど
この本を読むと、果たしてそれが本当なのか
怪しく思えてきました。


自分では気が付かないところで、
誰かに悲しい思いをさせているのかもしれない。


怖い。
自分の言動を思わず振り返ってしまいました。




      *




差別・偏見問題って
非常に根深く難しい。


私の会社の人権研修よりも
この本は遥かに、差別・偏見・犯罪のことを
考えさせる内容だったと思います。



人権週間に関するHP

人権擁護局 HP





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Last updated  2009/11/29 01:13:25 AM


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