ピアノの練習~伸びる子の法則!? その1
★お母さん、ナイス! こんにちは。コーチ&ピアノ指導者のさくらみき(林美紀)です。レッスンに役立つ情報や、ピアノの先生が元気になる記事をご紹介しています。先日の、とある低学年の女の子とのレッスンでのお話。いつも、新しい曲の譜読みに苦戦しているその子が、その日は最初からスラスラ楽しそうに弾いています。とても驚いたので、理由を聞いてみました。「今週がんばったね~ この曲むずかしくなかった?」「むずかしくて、さいしょぜんぜん弾けなかった」「え~、どうして弾けるようになったの?」「あのね、さいしょは、ぜんぜんできなくて、怒っちゃったの」「ふ~ん、怒っちゃったんだ」(おそらくその子の性格からして、「できない~~~~!」と地団駄踏んでいたに違いない^^;)「そしたらお母さんが、怒れば怒るほど、上手に弾けるようになるよ、だって」「へえ、お母さんがそんなこといったんだ!」「それで、怒りながら弾いてたら、いつの間にか、弾けるようになっちゃった!」「すごいね!」(お母さん、ナイス!)このお母さんの対応、本当にナイス!です^^できなくて悔しい。そう思える子は、実はすっごく伸びしろがある!怒りのパワーをうまく活かせば、粘り強くがんばることができるから!その性質を活かせるかどうかは、やはり、日ごろ接することの多い、保護者様の対応にかかってきます。対応を間違えると、マイナスになってしまう場合もあります。実は……私の娘が、小さいころこういうタイプでした。勉強でも楽器の練習でも、なかなかできないと、すぐにヒステリックになるんです。でも私は、娘がキーキーヒステリックになっているのを見て、一緒に怒っていました。「キーキー言わないで! 怒っても弾けるようにならないよ!」これ、最悪の対応でしたね……娘が高学年になったとき、これではまずい、と思い、娘の練習をいっさい見ないようにしましたが、上記のお母さんのような対応はできずじまいでした。(生徒には粘りづよく対応できても、わが子には無理でした;)お子さんの場合、本人のやる気や資質だけでなく、保護者とのかかわり方、ご家庭環境が、大きな影響を与えます。「怒れば怒るほど、上手に弾けるようになるよ」という対応ができるお母さん。そのお子さんは、きっといろいろなことを自ら学んでいくんでしょうね。お母さん、ナイス!