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カテゴリ:◆ピアノレッスンのための親学
「子どもが練習しないという前に~ピアノレッスンのための親学」シリーズの第八回目です。
今回このシリーズの最終回になります。 総合目次はコチラです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 5. もっと先生とコミュニケーションをとろう ご家庭で下地を作るにしても、練習の習慣をつけるにしても、先生との連携プレイがものを言います。 先生は常に「どうしたらもっとこの子によいレッスンができるのか」と考えているので 「いま、家ではこんなことに興味を持ってます」 ということを先生に伝えれば、きっかけをもらえて大喜び。さらにレッスンで広げていってくれるでしょう。 「伝えたいことはいろいろあるけど、先生のレッスンの邪魔になるのでは?」 そう思われているもしれません。 でも大丈夫! 熱心な先生方はお子さんの家での様子を知りたがっています。 それに、先生になるような方は基本的に「教えたがり」なので、質問に答えることは苦でないし、いくらでも喜んでアドバイスしてくれるでしょう。 逆に「レッスンについては先生にすべてお任せしたい。連絡を取り合うのは面倒」 そういう場合もあるでしょう。 それならそれでもよいのですが、お子さんのよりよりピアノライフをサポートしたいのであれば、勇気を出して、一歩踏み出してみてください。 そのためにはまず、時々レッスンに顔を出すこと。 レッスンが終わった後、雑談のように話してみてください。 いきなり「ご相談」だと重いでしょうから ![]() 「最近ミュージカルにはまっていて、いつもDVD観てるんですよ~」みたいな感じで。 先生は(ああ、そうなのね。今度ミュージカルの曲を弾かせてみようかしら)と思われるかもしれません。 (ただし、本気で相談したい、リクエストしたと思っている場合には、遠まわしに言うと雑談だと受け止められてしまうので、「ご相談があるのですが」「~をしていただきたいのですが」と、はっきりいいましょう)。 練習についても同じです。 「今、こういう状況です」 「こんなことでつまづいてます」 など、 どんな小さいことでもよいので、先生に伝えてください。 子どものやる気や難易度は刻々変化します。 小さな変化にいち早く気づき、先生に伝えれば、早めの対応が取れます。 「先生なんだから言わなくても、レッスンでの様子を見ればわかるでしょう」 そう思われるかもしれませんが、半分はそうですが、どうしてもわからない部分もあります。 レッスンで見えているのは、練習の結果です。 結果は一つであっても、そこに至る過程は複数あります。 過程がどうなのかによって、指導が変わる場合もあります。 たとえば1曲をすらすら弾いていた場合。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() などによって、今後の指導が変わります。 1日で弾けてしまったのなら、宿題の難易度をもう少しあげます。 1週間まるまるかかってしまったのなら、難易度を下げる場合も。 親御さんのサポートありで弾いてきたのなら、理解していない部分はどこなのか確認します。 このように、ご家庭の情報は、指導にとても役立ちます。 先生からは見えない部分を、ぜひ伝えてあげてください。 ↓先生が知りたいと思っていることを下記にまとめました。 先生が知りたいこと 1・毎日の練習状況。言われなくても練習する。言わないとしない。週に何日くらいしている。レッスンの前だけしか弾かないなど。 2・課題についての状況。もらった課題が難しすぎる。簡単すぎる。何日くらいで弾けるようになった。 3・やる気度。頑張って取り組んでいる。教本への興味が薄れてきた。 4・その他。今週は学校が忙しくて練習できなかった。体調が悪かったなどお子さんの状況や、ご兄弟が受験であまりピアノの音が出せない、お母さん自身の仕事が忙しくなってきて……など、生徒さん本人以外のご家族の状況。 知りたいことは先生によって違うかもしれませんので、先生に、あらかじめどんなことが知りたいか聞いておくのもいいでしょう 連絡帳があれば記入できますし、送り迎えをしていらっしゃればその時に伝えることができます。 そうでない場合も、変わったことがあればレッスンの前日やレッスン後にメールで簡単に伝える、変わったことがなくても月に1度程度はご家庭での状況をつたえていただきたいと思います。 特に、やる気が下がってきている生徒の場合、レッスンだけではなかなか状況が見えにくいので、こうした情報をいただけると、指導者の側はとても助かります。 密なコミュニケーションを取ってくださるご家庭ほど、ピアノの継続率がよく、上達も早いです。 ピアノはレッスン時間だけがレッスンではありません。ぜひ、指導者の知識、経験を活用してください。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() わがピアノ教室は趣味で続ける子がほとんどですが、趣味であるからこそ、受験で忙しくなる前に、ある程度基礎をつけて将来再開しても楽しめるところまで、弾けるようにさせてあげたいと願っています。 ですので、少しハードルが高いかもしれませんが、親御さんにはできるだけご協力をお願いしています。 今は将来の不安から塾通いする子が多く、ピアノレッスンの賞味期限は短いです。 以前は一度習い始めたら少なくとも高卒まで、が普通でしたが、今は小学校いっぱいまで、下手をすると中学受験のため、小4くらいでやめる子もでてきます。 のんびり味わっていたのでは、小4までではせいぜいブルグミュラー程度。それすら到達しない子もでてきます。 できれば余裕のある低学年の間に、しっかり練習の習慣をつけて、最低ソナチネ程度まで進ませてから送り出してあげたいです。 そのころまで進んでいれば、受験で間が空いても、またすぐ弾けるようになります。 中学・高校の間は低空モードにして、大人になってから再開することも可能です。 小学生の間にあまり練習せず、だらだら続けるのが一番もったいないと思います。 (もし中学、高校も少しずつ続けられるのであれば、のんびりペース大歓迎です) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ちなみに、わたしは2年ほど前から、体験レッスンを経てご入会が決まった生徒さんには、オリエンテーション(説明)の時間をとります。 その際、親御さんにも同席していただき、上記のご協力を仰ぎます。 そして、入会から1,2年間は、ご家庭と密に連絡を取り合い、ご家庭での練習をサポートしています。 この練習サポートについて、わが教室で取り組んでいる方法を、次回の連載にしたい思います。 どうぞお楽しみに! ※追記 「家庭練習サポート公開します」掲載しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.24 13:43:37
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