|
カテゴリ:├美術関連・美術検定
この日記は、「NY記」の第二日目として以前書いたものを、「美術関連」のカテゴリーにも入れるために、再投稿したものです。NY記と内容はほぼ同じです。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館★その1(2013年10月6日) 2013年秋に、友人と二人で、アメリカ・ニューヨークへ旅をしました。 滞在二日目の、10月6日に、念願のメトロポリタン美術館へ行きました! 3回にわたって、ご紹介していきます(^_^)/ ★メトロポリタン美術館・概要★ ニューヨーク、セントラルパークの一角に、五番街に面して建つ巨大な建物、それがメトロポリタン美術館だ。 そのコレクションは330万点を超え、建物の総面積は15万平方メートルにもなるという、まさに大国アメリカを象徴する美術館なのだ。 ―――アートを楽しむ最適ガイド 「メトロポリタン美術館」世界文化社 より抜粋 ★具体的に入館情報などを知りたい方は⇒メトロポリタン美術館 日本語の来館案内をご覧ください。 そう、本当に巨大で偉大なメトロポリタン美術館(通称メット) メットは、セントラルパークの中の、アッパーイースト側にあります。 私の泊まっていたホテルは、ミッドタウンのグランドセントラル駅そばだったので、メットまでは、タクシーで行きました。 歩けないことはなかったんですが、40~50分かかりそうだったので、美術館の中で歩き回ることを考えると、乗り物を使ったほうがグッドだと思いました! 張り切って朝一番で乗り込みましたが、もう上記のような混雑。 日曜日だからでしょうか。 ぞろぞろと中に入ると、エントランスホールにさっそく、こんなものが。 このメトロポリタン美術館、とにかく広んです! とても全部は回れない! 全制覇のため、1週間毎日通い詰めている人もいるそうです。 どのくらい広くてすごいのかというと↓ 先史から現代まで、絵画から彫刻、建築まで、メットのコレクションには人類のありとあらゆる時代、ありとあらゆる地域の文化遺産が集められている。 イスラム美術、アジア美術、アメリカ美術、ヨーロッパ美術そして楽器や装飾、コスチュームまで、19の部門に分かれているが、それぞれが一つの美術館といえるほどの充実した内容のコレクションを誇っているのだ。 ―――アートを楽しむ最適ガイド 「メトロポリタン美術館」世界文化社 より抜粋 日本の美術館19個分! 全部回るのに、19日かかりますね…… ショップやカフェも堪能すると、20日かかります。 ですので、全部見たいのはやまやまですが、あらかじめ、見たいものを絞っておきました。 こんなにすごいコレクションの中から、今回見たかったものは…… かなりベタですが、「ヨーロッパ絵画」です。 ルネッサンスから、20世紀美術まで! 美術検定の勉強のために、普段図録で見ている『あんな絵やこんな絵』を、ぜひ間近で堪能したい! そんな野望を胸に、メットめぐりをスタートしました! さっそく、お目当ての2階に上がります。 まず、1250年~1800年ヨーロッパ絵画のエリアを回ります。 2階にのぼって最初に入った部屋は、金で彩られた宗教画がたくさんありました。 ここは、プレ・ルネサンスのお部屋かな? このエリアでは、ジョット(中世後期・ルネサンス初期のイタリアの画家)の絵を見ました。 マルティーニもあったような気がします(うろ覚えです……)。 美術関連の絵画の本では、一番最初に載っている絵たちです。 不思議に荘厳な雰囲気…… この辺りの絵画は金箔だらけ。 メットは写真撮影OKですが、 このエリアは写真撮影禁止が多かったです。 しかも、部屋を移動するたびに、ガードマンみたいな人がついてくるし…… (見ていたのが私たちしかいなかったので、ずっとくっついてきていました) 1250年~1400年ごろというと、中世からルネサンスへの橋渡しの時代。 この時代に活躍したと言われているのが、ジョット、チマブーエ、マルティーニ、ドゥッチョなど。 正直、これらの絵の作者の違いを見分けることは、私には難しかったのですが…… イタリアルネサンスから始まるヨーロッパの絵画を語るとき、初めに出てくるのが、プレ・ルネサンスといわれる時期の、彼らの絵画です。 ルネサンスへの道を開いた絵画として、貴重なものであることには間違いありません。 そして、ぐるぐる回っているうちに、15世紀~16世紀ルネサンス美術らしき部屋にたどり着きます。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 絵画ミニ知識・1 【15世紀~16世紀美術について】 ルネッサンスと呼ばれる時代。 ルネサンスとは「再生」という意味。 社会でやったような…… 神中心だった世の中が、人間中心の世の中に変わります。 ルネサンス美術の発祥の地はイタリア。 おもな画家は、三大巨匠 レオナルド・ダヴィンチ ミケランジェロ ラファエロ(今年日本でも展覧会がありました) 北方(現代のドイツ、オランダ、ベルギーなど)ルネッサンスの画家、デューラー ブリューゲル クラナーハ など! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ルネッサンス・スキーの私としては、楽しみなエリアでした! ですが! 部屋番号なしの、ガイドブックのアバウトな図面片手に回っていたら、このゾーンだけでも広すぎて、迷いました; レンブラントは? フェルメールは? エルグレコは……? お目当てを求めて歩き回るも、なかなかたどり着けず; ……次の時代のミニ知識ご紹介へ行きます! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 絵画ミニ知識・2 【バロック ロココ美術について】 ☆バロック……ゆがんだ真珠という意味。音楽のバロックと同じ! 17世紀初頭から18世紀初めに現れた様式で、明暗法による強いコントラストなどが特徴。 「そこだけスポットライトが当たっている」ような絵も多いです。 レンブラントの「夜警」などが有名。ベラスケスとか、フェルメールなども、バロックの画家。 ☆ロココ……優美なデザイン、軽いタッチの絵画が特徴。 フランスのルイ15世~16世の時代。 ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットが作らせた『愛の宮殿』(ヴェルサイユ宮殿内)も、ロココ美術の特徴がみられるそうです。 有名な絵画では、ヴァトーの「シテール島への脱出(船出)」← ピアノ曲にもなってますね。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 解説はここまでにして、メット巡りに戻ります。 散々歩き回りますが、とうとう、バロック・ロココゾーンにもたどり着けませんでした; ゴヤ、レンブラント、 ルーベンスやブリューゲル、デューラーが見たかった! あうあう…… そこで、いったんエントランスに戻り、細かい案内図を探すことにしました。 日本語の案内を見つけました! ホッ…… 1階と2階、3階に展示場があります。 この図が2階です。 細かく分かれている一つ一つのお部屋に、番号が書いてあります。 私の持って行ったガイドブックは、だいたいのゾーンは書いてありますが、お部屋番号がふっていなかったんです。 それで、迷ったんですね。 真中の茶色い部分が、迷いに迷ったヨーロッパ1250~1800年の絵画。 これだけで、50室近く。 しかも、全部の部屋がつながっているとは限らず、時代順に正確に並んでいるともいえず、いきつもどりつしながら、くねくねまわっていきます。 番号なしの案内図なしで飛び込んだら、迷って当然; 気を取り直して再チャレンジしようと、2階に上がります。 ところが……ここで、ものすごく気分が悪くなってきました。 ぐるぐる迷ったせいでしょうか。 重い宗教画ばかり見ていたせいでしょうか。 実は、NYについてからも時差ぼけが治らず、かなり寝不足気味だったんです。 そのツケが回ってきたようで、かなりヤバい状態です。 NYまできたのは、メトロポリタン美術館が最大の目的でした。 この日のために、がんばって働いてきました! それなのに、情けない…… 何とか歩けないことはないけれど、この後、お目当てを全部制覇するのは大変そうです。 そこで……作戦変更して、一番見たいものから先に見ることにしました。 途中でダメになったら、そこで中止することに。 今回、一番見たかったのは……19世紀ヨーロッパ絵画です。 印象派のルノワール、モネなどの名画! ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンなど、素晴らしい絵が集まっている19世紀絵画です! たとえどんなに体調が悪くても、これだけは見ずに帰れません! 2階の全体図 上記の図の、左の紫の部分が、19~20世紀初頭の絵画・彫刻ゾーン 結構広いですが、がんばります! 続きは次回! ★☆★☆★☆★ メットへこれから行こうという皆さん! お目当ての絵を決めておくだけではなく、部屋番号まで細かく書かれている案内図を手に入れて、回るルートを研究してから挑まれることをお勧めします! しかも、メットで配られている案内図には、どのお部屋にどの絵があると書かれていないので(私の知る限り)、 1250-1800年ヨーロッパ絵画のように、部屋数が多いエリアに関しては、お目当ての絵がどの部屋にあるか、あらかじめネット等で調べてから入ったほうがよいと思います。 あるいは、ガイドを頼む、ツアーに入るなどしたほうが、最初は無難かも…… 次は ニューヨーク・メトロポリタン美術館★その2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.04 08:35:31
コメント(0) | コメントを書く
[├美術関連・美術検定] カテゴリの最新記事
|