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カテゴリ:■さくらみきの日常
2014年1月26日、ちょっと変わったトークセミナーへ行ってまいりました。
題して、「シェフセロリ&ドクター上杉」音楽薬膳トークセミナー 「音楽には人生を豊かにする滋味がいっぱい」 という、なんとも美味しそうな、体によさそうな……! 主宰は、コーチングつながりでお世話になっている「ちか先生」の所属する「ピティナ横浜コレーゲステーション」 毎年大人のステップを開催するほか、今回のように、音楽が人生の楽しみになるような企画を意欲的にされているステーションです。 タイトルだけでは、何が出てくるのか予想がつかず、ドキドキして出かけました! セロリ先生が料理しながら踊るのかな~~~とか ピアニストであり、お医者様でもある上杉先生が、ピアノを弾きながら診察してくれちゃうのかな~とか、いろいろ妄想を膨らませながら会場へ。 会場は、小学生からご年配の方まで、男性、女性区別なく、音楽が好き! がお顔にあふれている方々で埋め尽くされていました。 2時間のトークセミナーは、トークあり、スライドあり、演奏ありで盛りだくさん。 セロリ先生の「生のいい音楽をもっと届けたい」という思い 上杉先生の「音楽をやっていく意味」を問う考察 音楽とは何か? を根本から考えさせるような内容から始まり…… 地球規模の歴史から、近代現代にいたるまでを様々な切り口でたどり、音楽の楽しみ方を私たちに提供してくれました。 「歴史と音楽を結びつけて語る」これはよくある手法ですが、このセミナーでは、生物の進化と音楽を結びつけたり、美術と音楽を結びつけたり、切り口が斬新でわくわくしました。 生物~歴史~美術~音楽~医学 そんなものが、影響を与え合い、成り立っている。 そう考えると、音楽がただ単に「耳に心地よいもの、好きなものを聴く」だけではなく、冬に温かいハーブティを飲むように、心の奥まで染み渡っていく…… そんな気持ちで音楽を味わえる、演奏できる! そう思いました。 そしてなんといっても、上杉春雄さんの演奏がまた……!! お医者さんとして常勤していらっしゃって、演奏会も! は~~~~っ ため息が出ます~~~ ショパンのソナタ、モーツァルトのトルコ行進曲、バッハの平均律などを披露してくださいましたが、個人的に素晴らしいと思ったのはドビュッシー。 「水」をテーマに、まずは雪に関連する曲をさわりだけ……雪は踊っている~雪の上の足音 そして霧、雲、雨の庭、最後に水の反映 その曲順の持って生き方も見事でしたが、水が姿を変えたものたちをピアノで「弾き分ける」繊細さに感動しました。 そこでセロリさんが、音の「輪郭」のお話を、ピアノで倍音に絡めて実演してくださいましたので、よりよく印象派の作品と、それまでの古典的・ロマン的作品との違いが際立ちました。 (ピアノでC3を押さえたとき、実は鳴っているのはドだけではなく、同時に倍音がドソドミ~と鳴り響きます。その倍音を含んで作曲された曲が、輪郭のはっきりした曲。それ以外の音を中心に作曲すると、輪郭のはっきりしない曲になる) 脳には輪郭だけを認識する場所がある、という、ドクターらしい上杉さんの捕捉も興味深かったです。 (輪郭だけを認知できないようにすれば、輪郭のある絵もすべて、印象派の絵のように見えるのかもしれない、というお話でした) モネの「印象・日の出」と、「日傘をさす女」を例にとってお話しくださいました。 このように……話が音楽に留まらず、様々な分野に広がり、深まっていくセミナーでした。 幾らでに広がりそう、続けられそうな内容だったので、 トータルで歴史を見ていくだけでなく、各時代一つだけを取り上げて、もっと深堀したお話を聞いてみたかったです。 続編があることを期待します★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.01.27 11:21:21
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