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横浜市磯子区「できた♪が見える」さくらピアノ教室

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ピアノレッスンのための親学

2015.08.06
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第九回(最終回)★ピアノが長続きするコツは、何と言っても……

子どものピアノで困ったら.jpg


皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第九回、最終回です。

総合目次はコチラです。


前回の記事では→「痩せて見られたいの? それとも痩せたいの?」というお話させていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。


今回のテーマは、「ピアノが長続きするコツは、何と言っても……」です。

今までの八回の記事では、「ピアノをやめたい」につながる状況のいくつかのパターンを書いていきました。

今回は最終回ですので、まずは、それらのパターンとその解決法をまとめてみますね。


音符パターン1・ピアノを続けるメリットが感じられない

解決法……長い目で見て「ピアノで得られること」「得たもの」を考えてみる


音符パターン2・「できないことをできるようにすること」に、喜びを感じられない(課題が少しずつ難しくなり、なかなかできるようにならないため、練習が嫌になる)

解決法……「できないことができるようになるのがウレシイ」という脳に育てる

そのやり方として、家庭内での声掛けに気をつけてみる。

・「できないことを怒らない」→くわしくじっくり話を聞く

・「正解じゃない時に怒らない」→まずはその子の出した答えを認める

・「早くできないことを怒らない」→子どもにたくさん「やること」を与えすぎていないか振り返る。「ゆっくりでいいよ」と声掛けをする

・「ほかの子と違う」「ほかの子より遅れている」を短所だと捉えない→その子のペースや個性を尊重する

★具体的な家庭練習の方法として、その子の「好き・得意」なことを練習に取り入れる


音符パターン3・がんばっているわりには成果が出ない……その子のレベルに適した課題に変える。要素に分解して練習する。できない箇所を取り出して部分練習をする(本人をのせるためにご褒美作戦もアリ)


音符パターン4・音楽の楽しさを味わわずに続けていたため、高学年になってピアノがつまらなくなってくる……その子が初見では弾けないレベルに課題の難易度をあげる・様々なジャンルに触れさせる・多角的に音楽をとらえさせる・高い目標を与える・憧れの曲を作る


音符パターン5・受験期になり、そろそろやめさせようかと→ピアノを続けることは、受験にもプラスになります!(気分転換・特技になる・脳の発達・情緒の発達・自分の世界を持てる)


音符パターン6・指導者との温度差がある→指導者とコミュニケーションをとる。


色々なパターンと解決法を書いていきましたが、結局はお子さんの「ピアノが好き」「音楽が好き」という気持ちが、ピアノを続ける最大の、最高のモチベーションになります。じょうず、へたはまったく関係ありません。

小学生の間、まったく練習せずレッスンに来るだけだった子が、思春期に入り、急にバリバリ弾いてくるようになった例が複数あります。

ぎゃくに、小学生の間はきちんと練習してきていた子が、中学になり、勉強や部活などでピアノの優先順位が下がってレッスンをやめてしまい、その後全く弾かなくなってしまう例も多々あります。

小学校卒業くらいまでの練習は、ピアノの好き嫌いももちろんありますが、それ以上に、器用に練習がこなせるかどうか、なんでもコツコツやるタイプかどうか、など、能力や性格的な面が大きいです。

たとえ音楽が好きでも、練習してもなかなか弾けるようにならないなど不器用な面があると、練習に気が向かない場合が多くあります。

でも、根底に「音楽が好き」という気持ちがあり、それが思春期に拡大されることによって、急速に中学生以降伸びる可能性もあります。

ですので、お子さんのピアノをやめさせようか悩んだら、振り返ってみてください。

黄ハートお子さんは音楽を聴いて、ワクワクしたり、ドキドキしたりしていますか?

緑ハート歌ったり、ピアノ以外の楽器を奏でたりすることが好きですか?

青ハートミュージカルや映画音楽など、クラシック以外の曲にも興味がありますか?

ピンクハートYou tube やi Podで音楽を聴いて楽しんでますか?

黄ハートバンドや吹奏楽に興味がありますか?

緑ハートピアノで宿題の曲はやらなくても、好きな曲を片手で弾いたり、耳コピでメロディを弾いたりしていますか?

上記の様子が見られたら、「練習しない」「不器用」なお子さんでも、将来ピアノが一生の友達になる可能性大です!

呑み込みの良さや能力に差があったとしても、お子さんに「音楽が好き」(音楽を聴いていると楽しい・ワクワクする・好きな曲を弾くと楽しい)という気持ちがあれば、その子のペースに合わせて、音楽の楽しさを多角的に味わってもらうことによって、多少の波はあってもピアノを続けることができます。

ぜひ、長い目でみて、ピアノを続けさせてあげてくださいね。



この記事が、今回のシリーズの最終回になります。
途中連載の間が空いてしまいましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


記事を第一回から読む→総合目次はコチラです。






最終更新日  2015.08.06 09:46:51
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2015.05.08
第八回★痩せて見られたいの? それとも痩せたいの?


子どものピアノで困ったら.jpg


皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第八回です。

総合目次はコチラです。


前回の記事では→「ピアノと受験勉強は両立できる?~受験期こそピアノを続けよう~」についてお話させていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。


今回のテーマは、「痩せて見られたいの? それとも痩せたいの?」です。

ダイエットがピアノと何の関係があるの? と思われたかもしれませんが、暫くお付き合いください。


ダイエットしたい理由って、人によってそれぞれだと思いますが、「ダイエットして、こうなれたらいいな」という最終形態は、つきつめると下記の2つになると思います。

1・痩せて見られたい
2・本当に体重を減らしたい


1は、外見的なことです。「痩せるに越したことはないけれど、キツイ運動や食事制限をするくらいなら、補正下着や着こなしなどで痩せて見えればいい」という気持ちが大きい場合。

2は、単にシルエットが整った、というだけでなく、痩せる過程で得たものをメリットにする場合。コレステロール値が下がった、内臓脂肪が減った、ひざ痛が治った、体力がついた、ダイエットを頑張ったことで自分に自信がついたなどです。


ここで、ピアノの話に戻ります。

上記のダイエットの話を、仮に、ピアノにあてはめてみると……


1の「痩せて見られたい」は→「弾きたい曲が弾けるようになりたい」

「その曲を弾くのに必要なスキルはないけれど、がんばって練習してなんとか弾けるようになる」という状態だと定義します。

ピアノを全く習っていない子が、どうしても弾きたい曲1曲だけレッスンする、というケースもありますが、今回は除外します。

継続的にピアノを習っている場合でも、こういう事態は発生します。

普段の基礎練習を嫌がり、好きな曲だけ張り切って練習する、という状態です。基礎練習というのはテクニック練習だけではなく、読譜のための教本も含みます。

発表会のときだけ、普段の自分のレベルよりもかなり上の曲に挑戦し、なんとか聞かせられるレベルにもっていく。その繰り返しです。

基礎がないので、曲を仕上げるのにかなり大変ですし、完成度も低い。でも、なんとか曲としては最後まで通して弾けているので満足。

なんだか、最初のダイエットの「痩せて見えればいい」に似ていると思いませんか?



一方で、2の「体重を減らしたい」は→「ピアノの基礎を身につけ、好きな曲が素敵に弾けるようになりたい」

段階を踏んで、きちんと基礎を学習していき、長い時間をかけてピアノの基礎を身につけ、時間はかかるけれども、最終的には弾きたい曲を自分の力で素敵に弾くことができる状態だと定義します。

ダイエットでいうと、食生活や生活リズムを整え、運動もし、長い時間かけて体重を落とし、見た目がスリムになっただけでなく、疲れない、太りにくい、健康な体を手にした、という状態ですね。



好きな曲だけ弾けるようになる、というのが悪いことだとは思っていません。
究極的には、弾きたい曲を弾けるようになることが、ピアノを弾ける醍醐味だからです。

それでも、どうしてこのようなお話をするのかというと……

習う側と、教える側のギャップが、時には「ピアノをやめたい」につながるのではないかと思うからです。

習う側のお子さんは、「ピアノが弾けるようになる」までの過程に、「習っていればいつの間にか好きな曲、弾きたい曲が弾けるようになっている」というような、漠然としたイメージしか持てないと思います。初めて取り組むのですから当然ですよね。ピアノ未経験の保護者様も、同じだと思います。

ですので、単調な基礎練習や、知らない曲ばかりの教本を何年も続けることに意味を感じられず、苦痛になってしまいがちです。


一方、多くの先生方は、「弾きたい曲だけ弾けるようにする」ではなく、「最終的には、どんな曲でもきちんと楽譜が読めて、弾きこなすテクニックもあり、その曲を理解して、ふさわしい表現ができる」状態を目指してレッスンしています。

その状態に至るように、基礎から段階を追って、少しずつ実力がつくように進めていきます。



多くの先生方が趣味でピアノを習う方のゴールとして設定しているのが、「ソナタアルバム終了程度」。そこまで修了していれば、クラシックの名曲を弾くための入り口に到達します。

そこに至るまで、5~10年かかりますので、10年計画です。

ピアノの先生は、一人の生徒さんを育てるのに、最初から10年以上お付き合いする心構えでレッスンにあたります。

10年育てていく中で、生徒さんが「きちんと楽譜が読めて、その曲を弾くのに必要なテクニックもあり、その曲を理解して、ふさわしい表現ができる」よう、常に課題を考えています。

生徒さんには「痩せて見られる」のではなく、「本当に痩せて健康になっている・見た目もキレイ」になってほしいと願っています。


ですが、もし、生徒さんが、「本当に体重は落とさなくてもいい。外見上痩せて見えれば……」と思っていたらどうでしょう?

あるいは、最初は本当に痩せたいと思っていたけれど、意外にダイエットが大変なので、いつのまにか「本当に体重は落とさなくてもいい。外見上痩せて見えれば……」という気持ちになっていたとしたら?


習う側と教える側の目的に、大きなギャップが生じてしまいます。

その結果、レッスンが重荷になり、「やめたい……」に繋がっていくかもしれません。


「外見上痩せて見える」ことを目指すのは、悪いことではないと思います。

たとえ完ぺきに弾けていなくても、簡単バージョンであっても、好きな曲、弾きたい曲が弾ける。それは素晴らしいことです。

お母様の思い出の曲をお子さんが弾き、決して流暢な演奏ではなかったけれど「思わず泣きました」というお話も伺ったことがあります。

普段の練習はぜんぜんしないけれど、好きな曲の楽譜を自分で買って、何となく音を拾って弾いている時間がすごく楽しい、と言っている子もいます。

その時心が込められていていっしょうけんめいで、自分や周りの人が幸せならば、じゅうぶんピアノを習っていた価値があると思います。

また、基本の教本を全くやらずに、好きな曲だけでレッスンをすすめたほうが、効果が上がるタイプの生徒さんもいます。

好きな曲を弾いていった結果ピアノが大好きになり、高学年、あるいは大人になってから、自分で気づいて基礎から勉強しなおすケースもあります。


ただ、ピアノの先生は、刹那的な心地よさだけでなく、「その生徒が一生、弾きたい曲を弾ける力」をつけてほしいと願います。どちらも正解で、間違えではないんですね。

両者の間にギャップのあることが問題なのです。


気持ちよくピアノを続けるには、ギャップがあるのかどうか確認し、意識をすり合せることが必要です。

生徒の側も自分の目指したいものを先生に伝え、先生も生徒に目指してほしい形を伝える。
そして、お互いの想いを両方取り入れたレッスンができるように話し合う。
それが、理想とするレッスンの形ですよね。

「最近ピアノがしんどい」「やめたい」と思ったとき、まず、ピアノの先生に想いを伝えてみてください。

先生がレッスンの方向性を見直してくださるかもしれませんし、ぎゃくに、先生のレッスンに込めた思いに触れ、「もう少しがんばってみようかな」と気持ちを新たにするかもしれません。

「ピアノをやめたい」と思ったら、決断をする前に、ぜひ、先生とコミュニケーションをとってみてください。

そしてピアノの先生は「生徒さんが、楽譜が読めて、その曲が弾けるテクニックがついて、とにかく基礎をしっかり!」と思ってレッスンしていきますが、レッスンを長く継続するには、ときには「痩せて見える」工夫をし、生徒さんに「弾けてる」「楽しい」という実感を持たせてあげることも大切なのかもしれません。

次回はそのようなお話をしたいと思います。

次回は最終回「ピアノが長続きするコツは、何と言っても……」です。


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最終更新日  2015.05.08 09:50:10
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2015.04.06
第七回★ピアノと受験勉強は両立できる?~受験期こそピアノを続けよう~


子どものピアノで困ったら.jpg


皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第七回です。

総合目次はコチラです。

前回の記事では→「すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴」についてお話させていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。


今回のテーマは、「ピアノと受験勉強は両立できる?~受験期こそピアノを続けよう~」です。


「うちの子も高学年。そろそろ塾にいかせなくてだいじょうぶ?」

「塾が忙しくなってきたから、そろそろピアノはやめさせようか?」


お子さんの学年があがってくると、そんな思いが親御さんの中に湧いてきますよね。
私もそうでした。

子どもが思春期に入るといろいろ心配ごとが出てきます。
学校のこと、受験のこと、友達とのこと……
時間的にも、気持ち的にも忙しく、ざわざわしてきます。

そんなとき、ピアノがうまくいっていればいいのですが、ピアノのスランプや練習が負担に感じる気持ちが重なっていると、そろそろピアノをやめようか、という思いが湧いてくると思います。

親御さん自身の気持ちもざわざわすると思いますが、まず確認しておきたいのが、お子さんの意志です。


子ども自身がぜったい受けたい学校がある。

将来の進路が決まっている。

どうしてもやりたい部活があり、それ一本に集中したいと思っている、そのためにピアノと関わる時間がない。

自分のやりたいことのために、それ以外のすべてをいったんクリアにしたい……


お子さん自身が強くそう望むなら、それはとても素晴らしいこと。

ピアノをやめても、今までのピアノのレッスンで培ってきた粘り強さや表現力が、他の分野でも助けになることでしょう。

そうではなく

「明確な意思や目的がなく、なんとなく塾……何となく不安だから……何となくピアノが面倒になってきたから……」

というケースも多いと思います。

「塾に行っておいた方が安心」「友だちも行ってるし……」


それはそれで選択の1つだと思いますが、明確な目的がない「なんとなく」のために、将来「宝」になるかもしれないピアノをやめてしまうのは、あまりにもったいないです。

思春期の不安や揺れは、誰にでもあること。

親の側がそれに振り回されず、「乗り越えられる」とお子さんを信じて、「続けさせる」

それはお子さんの成長にもつながります。



ピアノを続けることのメリットも、読み返してみてくださいね。


では、いよいよ受験が間近にせまってきたときはどうでしょう?

受験前だけレッスンをお休みさせるという案もありますが、数か月弾かないと技術や読譜能力が落ちてしまう可能性もありますよね。

経験から言いますと、レッスンや練習と受験は両立できます。


受験時にもレッスンを続ける……そのメリットやコツをご紹介します。


まずはメリットです。


・勉強の合間の息抜きになる。レッスンの曲じゃなくても、好きな曲をパラパラ弾くだけで、ささくれ立った神経が休まるようです

・週一回のレッスンを今まで通り続けることで生活のリズムが崩れるのを防ぐことができる

・多感な時期のお子さんにとって、何でも話せる大人は貴重な存在です。友達や家族とは勉強の話ばかりで気がめいるけれど、ピアノの先生とたわいもない話をしていると落ち着くようです

・レッスンをおやすみしてしまうと全く弾かなくなる可能性が大。家で弾けなくてもレッスンで弾かせてもらうだけで今まで身につけた技術の現状維持ができます。

・勉強やピアノの練習時間を確保するため、限られた時間内にいろいろなことをテキパキすませることができるようになります。勉強に集中するためにピアノをやめたのはいいけれど、結局時間ができた分、スマホやゲームをする時間が増えただけ、という例も。

・気持ちのマネジメントも上手になります。時間がない、時間がない、と言っている人ほど、実は時間ではなく気持ちに余裕がなくなっているんです。焦りながら解けない問題にイライラするよりも、その5分で1曲弾いたほうが、そのあとの勉強の効率も上がります。



次に、両立のコツです

1・ピアノの先生にお願いして、通常より曲を少なめに、簡単にしてもらいます。一度弾いた曲の復習も交えるといいですね。

そんなお願いをしたら、ピアノの先生に悪いんじゃない? そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません! 

ピアノの先生は、受験生の忙しさをよく知っています。

生徒から曲のレベルを下げるようお願いされたり、練習せずにレッスンに来たからといって嫌な顔をすることはありません。

むしろ、「練習できないのは当たり前。レッスンのときだけでも鍵盤に触ってもらえれば」「受験たいへんでしょう? レッスンで息抜きしてよ!」と思っています。

ですので、安心して何でも相談してくださいね。



2・受験前にある程度のレベルまで進めておくのも、両立のコツです。

少なくとも中2くらいまでにソナタアルバム1巻終了レベルまで進めておけば、譜読みが早くなり、新しい曲をすぐに弾けるようになるので、練習の負荷が減ります。


3・時間の節約のため、塾に通わせない(苦手教科のみ通う)という選択もあり。

特にピアノ以外にも部活が忙しい生徒は、この方法はお勧めです。全教科フルに塾通いをさせると、大幅に時間をとってしまいます。通わせておけば安心、通っていれば安心で、意外に塾を有効活用できていないケースも。

上記の補足です。受験に不安が生じると、世の中すべてのお子さんが塾に通っていると思いがちなのですが、中には、塾に行かずに受験するお子さんもいます。

私の娘は今年、塾に行かずに高校受験しました(部活も秋まで行い、習い事も受験の前週だけお休みしただけで行っていました)。

息子は来年、塾なしで大学受験する予定です。


そのわが子が、受験のためにやっていたことを紹介しますね。


・自分に合った参考書をさがす(先生に聞く。ネットで調べる)

・ネットの無料サイトでプリントをDLする(英語・数学はたくさんあります)

・ネットで詳しく解説しているHPや動画を探す(特に社会は役立ちました)

・必要な教科をフォローしてくれる通信教材をさがす(○研ゼミをやってます)

・模試を活用する(模試を受けた後にその子に苦手問題を作って送ってくれるオプションがあるので、それを買ってました)

・教科の先生に積極的に質問する(意欲があるとみてもらえて、内申点アップにつながったかも!)


もし塾通いを検討するのならば、

・自分にはどんな勉強方法があっているのか?
・何が苦手で、そんなフォローがあればいいのか?

このあたりをしっかり押さえておけば効果は絶大だと思います。


ただ何となく……で通わせていると

いたれりつくせりの体制の中で、ただ与えられたものをこなすだけになり、学ぶことに対して受け身の体質になってしまう危険も。

これからの世の中必要とされるのは、用意されたものをこなす力ではなく、自分で創造していく能力ですものね!


最後に。
私が一番感じている「受験中でもピアノを続けるメリット」は、いろいろな脳を使えることじゃないかと思ってます。

勉強で使う脳は限られています。記憶や思考などですね。それも、おもに左脳です。

そこに、視覚、聴覚、触覚、感情、運動で使う脳などをフルに使うピアノが入ることで、全体的に使う脳の領域が増えます。

少ない脳を使うよりも、脳のいろいろな領域を幅広く使ったほうが結果的に全体の能力が上がると言われています(参考:「脳の強化書」)

「ピアノが苦痛で仕方がないのに続ける」のは論外ですが、「音楽が好き」「ピアノが好き」「ピアノを弾くことは苦ではない」のであれば、受験期にも勉強とピアノを両立した方が、結果的に勉強にもいい結果が出ることと思います。

受験期にピアノを続けようか悩んでいらっしゃる親御さん。
ぜひ勉強も頑張りつつ、ピアノも続けられるようサポートしてくださいね。


第七回・終わり


第八回★痩せて見られたいの? それとも痩せたいの?






最終更新日  2015.05.30 09:38:22
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2015.02.19
子どものピアノで困ったら.jpg


第六回★すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴

皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第六回です。

総合目次はコチラです。

前回の記事では→「練習に取組んではいるけれど、なかなかできない子はどうしたらいいのか」についてお話させていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。

今回は、「すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴」についてお話しします。

この場合の「すぐにできる子」とは、譜読みに苦労しない子のこと。
新しい曲でも初見、もしくは数回弾くだけで弾けてしまう子のことです。

私の経験では、10人に1人くらい、このように呑み込みの早い生徒さんがいます。
おそらく、譜読みに必要な空間認識能力が高く、しかもその能力と、運動をつかさどる脳との連携がもともと良いお子さんなのだと思います。

弾きたい曲がすぐに弾けることはよいことです。
私自身は、超呑み込みが悪い生徒だったので、うらやましい限りです。
曲もどんどん進んで、親御さんもさぞ、将来が楽しみなことでしょう。

ですが、そういったお子さんも、「ピアノやめようかな」という状況になるケースがあります。
下記の2点の傾向が見られた場合、ご注意ください。


1・音楽を味わっていない……音楽の醍醐味は、「曲を味わう」そして「それを表現する」ことですが、すぐに弾ける子は、曲を深めることを、嫌がる傾向にあります。「弾けたらさっさと次に行きたい」というわけです。音楽の楽しみをうわべだけしか味わっていないと、高学年になると弾くことに飽きてしまい、「やめようかな」につながるケースも。


2・レベルが上がると急に譜読みに苦労するようになる……簡単な曲のうちはすぐに譜が読めても、レベルが上がってくると読めなくなってくる場合もあります。今まで練習して乗り越えるということをしてこなかった場合、そこで挫折する可能性も。


「すぐに弾ける子」全員が、かならずしもケース1や2のようになるとは限りませんが、ご家庭では前兆を見逃さないように、見守りが必要となります。

もし、お子さんがわりと直ぐに弾けてしまうタイプで、「家ではちょこちょこ曲をさわるだけで気が入っていない」という傾向がみられたら、指導者に相談してみてください。

その場合、指導者は下記のことに注意すると良いと思います。


1・宿題の難易度をあげる

すぐに弾けてしまう子は、教本の順序通り全曲与える必要はありません。簡単な曲ばかり続くと飽きてしまう場合があるからです。

「その子が初見では弾けないレベル」(もっと能力の高い子なら、かなり苦労しないと弾けないレベル)を与えるように、常に難易度を調整していくと有効です。

また、同じ曲を深堀りさせたり、長期間だらだら続けさせたりすると、場合によってはピアノ嫌いになってしまう可能性がありますので、ジャンルもワンパターンにならないよう、常に目新しい曲、新しい作曲家の曲、その子の好きな曲などをどんどん取り入れて、飽きさせないようにしていくとよいでしょう。

レッスンでは、全曲を深掘りさせるのではなく、すぐに終わらせる曲と、深堀りさせる曲を混ぜ合わせてメリハリをつけるとよいようです。


2・高い目標を設定する

能力もあり負けず嫌いな生徒には、かなり高い目標を与えたり、良い演奏、すごい演奏を聴かせたりすることで目覚める場合が多いようです。

その子が取り組んでいる課題の先の曲を、指導者が素敵に弾いて見せるとか
ピアノストの演奏を生で聴く機会を作るとか
その子と同年代、あるいは先輩にあたる生徒の素晴らしい演奏を聴かせるとか

また、小さいうちはガンガン進めるだけ進ませて、感性が豊かになる思春期に入ったら、「これがどうしても弾きたい」という大曲を数曲設定させ、取り組ませる方法も有効です。


3・「憧れの曲」を作る

前項ともつながりますが、「目が覚めるようなショック」を与えて、「この曲が絶対弾けるようになりたい」という目標の曲、憧れの曲を複数設定すると有効です。今弾いている曲よりも、かなりレベルが上でもかまいません。それを書き出して貼っておく、楽譜に書いておくなど、目に見えるようにするとさらにいいですね。

ぜひお試しください。

次回は「ピアノと受験勉強は両立できる?」


第七回★ピアノと受験勉強は両立できる?~受験期こそピアノを続けよう~






最終更新日  2015.05.30 09:33:27
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2015.02.12
子どものピアノで困ったら.jpg

皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第五回です。

総合目次はこちらです。

前回の記事では→「練習嫌いなお子さんへの対策」の2つ目として
「お子さんの思考を前向きに変える方法」をお話させていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。

今回は、「練習に取組んではいるけれど、なかなかできない子はどうしたらいいのか」についてお話しします。



とりあえず、ピアノには向かう。でも、何度やってもできるようにならない。本人もグズグズ、親もイライラ。
こんなパターン、よくありますよね。

覚えが悪い……そう言ってしまえばそれまでなのですが、それはお子さんのせいではないですし、せっかく好きで始めたピアノなので、ずっと楽しんでほしいです。

そこで、このようなタイプのお子さんに有効な練習方法をご紹介していきます。
ご参考にしてみてください。

ポイントは3つです。

1・本人がちょっと頑張ればできる課題を与える

あまりにも難しい課題は、趣味でピアノを楽しみたいお子さんには大きな負担になります。指導者に相談の上、適切な課題を与えてあげましょう。

もうつまづかない・導入~初級期のレッスンポイント」という記事に詳しく書いてあります。

大切なのは、課題が難しいかどうか大人が判断するのではなく、「お子さんが難しいと感じているかどうか」、気持ちを聞いてみることです。

1週間同じ個所を練習しても大丈夫な子もいれば、3回弾いただけで弾けないと「難しい」と感じる子もいます。

まずは、お子さんが「ちょっと頑張れば弾ける」レベルまで落としていき、じょじょにレベルをあげていきましょう。

いただいた課題があまりに弾けないとき、お子さんがそれを苦痛に感じているときには、課題のレベルを下げることができないか、お教室の先生にご相談してみてください。



2・要素に分解して練習する

新しい曲を譜読みするとき、中級者以上になりますと、いきなり両手でゆっくり弾くことができますが、初級者の場合、「音を読みながらリズムを理解しながら指使いも見て両手で弾く」というのは、至難の業です。

このシリーズの第二回でも書きましたが、ピアノを弾くということは、たくさんの要素をこなさなければならないので、「ピアノ脳」が未熟な初級者は、なるべく少ない要素で慣れさせることが重要です。


まず、音を読む→歌う→リズムをたたく→リズムに乗りながら音を歌う→指使いを正しく読み、弾かずに指だけを動かしてみる→正しい音・リズム・指使いで、片手で弾いてみる→両手でゆっくり合わせる、

のように、ひとつひとつ段階を踏んで手に馴染ませていきましょう。


なかなか弾けない子は、通常よりも、回数多く弾くことが必要になります。

褒めて、励まして、回数も工夫して目に見えるようにしながら、「できた!」を実感させてあげましょう。


慣れてくれば、新しい曲でも「音を読みながらリズムも正しく片手で弾く」ことができるようになります。

これが無理なくできるようになったら、簡単な曲で、初見で両手の曲を弾く練習をたくさんさせることで、かなりピアノ脳が鍛えられるでしょう。

初見練習については、お教室の先生にうかがってみてください。



3・苦手な箇所・覚えにくい個所をさがし、集中してそこだけ練習する

たとえば、右手が隣り合った音をド・レと弾くのに対し、左が一個飛ばしの音ソ・ミと動いていくと混乱する子は、その部分だけを取り出して、じっくり練習させます。脳に指の動きを刷り込むように、ゆっくり、ゆっくり、間違えても怒らずに……

5回弾いたらご褒美、も最初のうちはいいかもしれません。

回数をメモしておいて、先週は10回やってやっとできたのに、今週には5回でできたら、そういうところを認めて褒めてあげるという方法も有効です。


練習したがらない子は、多かれ少なかれ、「これができない」「わからない」というポイントがあります。

レッスンではそれを見つけて、小さい要素に分解して、そこを繰り返し練習するように指導します。それをご家庭でも見守っていただければ、スモールステップ効果はさらにアップします。

お教室の先生に「うちの子のつまずきポイントはどこですか?」と伺ってみてください。
きっと良いご指導があると思います(^_^)/


音符音符音符


ちょっとした工夫をすることで、「ピアノ練習しないならやめなさい!」が「これならできた。次はこれができるかな?」と楽しみながら、親子で取り組めるようになります。

スモールステップで練習の段取りを組めば、「小さなできた!」を積み上げることになるので、叱ることはほとんどなくなります。


あと、これは指導者向けのレッスン対策になりますが、なかなか新しいことに馴染めない、進み方がゆっくりの生徒さんには、「乗り越えるべき課題」と「弾きたい曲・好きな曲・知っている曲」を混ぜて与える方法が有効です。

ピアノには、段階に応じてクリアすべき課題があり、指導者の皆様は、カリキュラムを考えた教本を与えていらっしゃると思いますが、必ずしも「クリアすべき課題」と「弾きたい曲」と一致しないのが悩ましいところ。「課題」ばかりですと、練習が苦行だけになり、嫌になってしまうケースがあります。

課題をクリアしたら翌週は好きな曲を弾いてもいいとか、並行して進めるなど、工夫が必要ですね。「知っている曲しか弾きたがらない子対策」に詳しく書いてありますのでご覧ください。



なかなかできないお子さんには、なにより、周りの理解ある励ましが何より必要。「なんでできないの!」と怒ったり、本人の能力以上の難易度の課題を強いたりしてしまうと「ピアノ嫌い」にしてしまう可能性も。

そのかわり、温かい励ましで、じっくり曲について理解を深めつつ練習する習慣がついた子は、中学生くらいで大人っぽい曲を弾くようになったとき、花開きます。

大事なのは「快」の感情です。「楽しい」「もっと弾けるようになりたい」「このフレーズをこうやって弾きたい」「やったらできた!」そういう感情の積み重ねを少しでも多く感じさせてあげることです。

また、わが子がつまづいたときには、じっくり話を聞いてあげて、わからないところや、できないことをスモールステップに分解して一緒に乗り越えたり、先生に質問したりしてみましょう。


長い目で見ると「弾くことが楽しいと思える子」ほど、長くピアノを続けることができています。「言われたことがすぐにできる」のももちろん長所ですが、与えられた課題をこなすことができても「ピアノが好き」でなければ、結局続きません。

「なかなかできないことがストレスになる子」を持つお母様。
お母様自身がイライラしてしまう気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえて、気長に前向きな声掛けをしてみてください。

次回は「すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴」についてです。


第六回★すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴






最終更新日  2015.05.30 09:14:46
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2015.01.14
子どものピアノで困ったら.jpg

皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
ピアノ指導者として、3児の母として、どうすれば気持ちよく日々を過ごしていけるのか、考察&観察&実践をしています。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第四回です。

総合目次はコチラです。


前回の記事では→「練習嫌いなお子さんへの対策」の1つ目として、「お子さんの好きなことをピアノの練習に取り入れる」というお話をさせていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。



今回は、「練習嫌いなお子さんへの対策」の2つ目として
「お子さんの思考を前向きに変える」方法をご紹介します。

練習のたびに、ちょっとできないとグズグズ……
なだめてもすかしてもダメ。
これが毎日のことだと、イライラしますよね。

「できないなら頑張ってできるようにすればいいじゃない!」と、大人なら思いますよね。

でも、あきらめないでください(*^_^*)

後ろ向き志向はもって生まれたお子さん自身の性格であることが多く、ちょっと声掛けを変えるだけで、「やってみようかな」という前向き思考が育つ可能性があるんです。

そして前向き思考が育ってくると「できないことができるようになると楽しいと思える子」になり、その結果、練習の「イヤ」が「楽しみ!」に変わります。



どのようにして、お子さんを前向き思考に変えていくのか……それは、毎日の声掛けの仕方にポイントがあります。

そのポイントとは、大人の側の考えや論理を押しつけず、お子さんの発達やペースに合わせた「受け入れる」声掛けをしていくということです。

これは、ピアノの練習の時だけではなく、生活全般で心がけてみてください。

つい、こんな言葉がけをしていませんか?

「それ違うよ」
「ほら、またそこを間違えたよ」
「なんでできないの?」

「はやくはやく」
「こうしなさい」

そんな言葉がけには、お子さんに

「間違えたらいけないんだ」「今の自分じゃいけないんだ」という気持ちを抱かせます。

そして、お子さんの中でそういう思いが強まってくると、意欲的に何かに取組もうとしなくなります。「できない=怒られる・認められない」という図式ができてしまうと、「できないことはやらない」のが、怒られない一番の近道だからです。

そうならないためには、どうしたらよいのか。

3人の子育てや、生徒さんを見てきた中でたどり着いたのは
お子さんに「ただ一つの正解」を押しつけないこと。お子さんを急かさないこと。お子さんを否定しないで、「ありのままの子どもを受け入れる」という答えでした。


具体的には、

「できない」ときに、怒らない→詳しく聞く。何が難しいのか、わからないのか。「できないのね。どこが難しいの?」

「正解じゃない」ときにも、怒らない→ユニークな部分は認め、正解が必要な場合だけ、正しく導く。「その考え、面白いね。ここはこっちの方がいいと思うよ」

「早くできない」からといって、怒らない→それは本当に必要なことなのか、もう一度自分に問いかける。のんびりペースのお子さんは尊重する。「ゆっくりでいいから、少しずつできるようになろうね」

「ほかの子と違う」「遅れている」ことを、短所だと思わない→それはわが子の個性。認めて受け入れましょう。「これは苦手だけと、こっちはすごいよね」できていることを認めよう。



上記のような声掛けをしていきますと、お母さん自身もお子さんの多様性を認められるようになります。
お子さんが自由に発想して考える力を伸ばすことができます。

そういうお子さんは「不正解」「できないこと」を恐れなくなります。

「できない」ときには「他の方法」を考えるようになります。
「他の方法」を試して「できる」ようになったときには、大きな喜びを感じます。

結果的に「できないことができるようになるのが楽しい」と思える子になります。

子育てには正解はなく、多様な個性、ペース、やり方があります。
幅広く考えて、心豊かにお子さんに接してあげてください。


逆に、お子さんを否定もしていないし、わりと自由にのびのびと育ててます、という方は、下記も試してみてください。

・モノや情報を与えすぎず、小さなことでも楽しみにできる習慣を作る


小さいころから、あまりモノや情報を与えすぎずに、『小さいことを楽しみに待つ』習慣を身につけたお子さんほど、「自律精神」や「忍耐と空想力」が養われるので、「できないことができるようになるのが楽しみ」になります。

この辺りは、機会があればいずれ詳しく……


ピアノの上達は長くかかるもの。
今日からお子さんの個性や可能性を信じて、「どっしり構えて」みてくださいね。
きっと数年後には変化が表れると思います。

次回は、「練習に取組んではいるけれど、なかなかできない子はどうしたらいいのか」についてお話しします。

第四回 終わり


第五回★がんばってはいるけれど…なかなかできないわが子にイライラ






最終更新日  2015.05.30 09:08:29
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2014.12.31
子どものピアノで困ったら.jpg

皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
ピアノ指導者として、3児の母として、どうすれば気持ちよく日々を過ごしていけるのか、考察&観察&実践をしています。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第三回「ピアノは好き、でも練習は嫌い」を解決する方法をお届けします。

総合目次はコチラです。




前回の記事では→「あなたのお子さんは、なぜピアノの練習が嫌いなのか」というお話をさせていただきました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。


今回は、前回の続きになります。


さて、「練習嫌い」のお子さんに困り果てている親御さん。
解決策に入る前に、もう少し、「練習嫌い」の実態を細かく考えてみたいと思います。

前回の記事で、

「大多数のお子さんは、ピアノが嫌いになったから練習しないのではなく、
『課題が少しずつ難しくなり、やってもなかなかできるようにならない』ため、練習が嫌になる」



というお話をしました。

最初は喜んでピアノに向かっていたのに、次第に練習が嫌になってくる……
この辺りを、もっと突っ込んで分析してみましょう。
お子さんが取り組んでいること(ピアノの練習)の実態を知ることは大切です。
どんな事柄でも、仕組みを知ることによって解決したり、気持ちが楽にもてたりするものだからです。


ピアノの練習がなぜ苦しくなってくるのかというと、ピアノ技術の習得には「ある種の正確さ」が求められるため、進度が進めば進むほど、ハードルが高くなってくるからです。

ピアノを弾けることの醍醐味は、「ピアノ演奏を通じて豊かな音楽を表現できる」こと。

「ピアノ演奏を通じて豊かな音楽を表現できる」

しかも、単音旋律だけではなく、「美しいメロディと豊かな響きを持つ伴奏のある曲を無理なく弾けるようになる」

そこに至るまでには、複雑な音型であっても、

正しいポジションに、瞬時に指を構えられる能力(考えなくても指が勝手に行く状態)
左右の指がバラバラに動き、両方の指が別々に「歌える」能力
楽譜を見ただけで、フレージングを感じ取れる能力
そのフレーズにあった演奏を考えていく能力

など、必要とされる能力、身につけなければならない能力がたくさんあります。


ある程度レベルが進んでいる人は、新曲を弾くたびに、いちいち「えーと、この和音はソシレファだから、ソは5の指、シは4の指……」などと考えながら弾くことはしません。

ある程度コツコツ積み上げて、初見能力や技術の備わっている人は、音符を音として読んでいないのです。

楽譜を見たときに、フレーズのかたまりで図形として脳にインプットし(その時、個々の音をドとかレとか音で認識していないことが多いです)、その図形を押さえるための鍵盤の位置をアウトプットして押さえる、ということをしています(しかもそのとき、目で鍵盤を見ていなかったりします)


慣れていない人は下記のような工程をたどります↓


楽譜を見る、音を一つ一つ読む、その音が鍵盤のどこになるのか考える、どの指で押さえるのか考える、実際に押さえる


ある程度弾ける人は、「楽譜を見る」、のあとの、すべての過程を短縮して、最後の「実際に押さえる」まで瞬時に行くことができるんです。


「ピアノの練習」を通じて、「難しい作業を短縮して、一瞬で簡単にできる能力」を鍛える


それがピアノ練習の、大事な目的の一つです。

それができてはじめて、感情をこめて弾く。その曲らしく弾く。綺麗な音色で弾く、などの「豊かさ」を求めることができます。


長々と説明してきましたが、ここで何が言いたいのかというと、

ピアノの練習では、基本として、まず「正確に弾けること」が求められる、ということ。

楽譜に書かれている音を正確に弾く
楽譜に書かれている指使いを正確に弾く
楽譜に書かれている音楽記号に忠実に弾く
作曲者の意図を正確に読み取って弾く

そしてその「正確に弾く」という行為が、お子さんによってはかなり苦しい作業になるということです。


「正確に弾く」ことを身につけるためには、いままで使っていない脳の回路を強化する必要があります。強化するためには、定着するまで、何度も何度も、刷り込むように反復しなければなりません。

前回の記事でも書きましたが、使っていない脳の回路を強化するのは、お子さんにとって、大変苦痛なことなのです。

人は無意識のうちに、得意分野の「脳」、つまり、すでに回路が出来上がっている脳を使って生活しています。

新しいことを覚えたり、使えるようになるまで訓練したりするには、今まで全く使っていない脳を、「意識して」使うことが必要になります。

それが比較的簡単なことや楽しいことならば、スムースに行きますが、ピアノを習得する作業は、何度も言いますが、非常に高度です。
直ぐにできなくて当たり前。地道で、時間のかかるものなのです。

ようやく本題に入ります。

「すぐにできないことがストレスになる子」は練習嫌いになりやすい」とお伝えしてきました。

つまり、練習嫌いを回避するには「得意でない脳の回路を強化することが苦痛な子」の苦痛を、「楽しみ」に変えることができればいいわけです。

その解決法として、私がお勧めしているのは2つ。

1つは、「お子さんの得意分野を練習に利用する」こと、です。

たとえば、絵を描くのが好き。空想するのが好き。本を読むのが好き。誰かと一緒に何かをするのが好き。ゲームが好き。アニメが好き。特定の芸能人が好き。紙を切るのが好き。走るのが好き。食べるのが好き。違いを見つけるのが得意。音に敏感。肌触りに敏感。綺麗な色が好き。季節の移り変わりに敏感。

できるだけたくさん見つけたら、それを、練習に活かしていきます。
1つずつ、試してみてください。
絵を描くのが好きな子は、一週間分の下絵を描いておき、その日の練習が終わったら色塗を一緒に楽しむ、とか、曲の展開にあった絵を楽譜に書き込むとか、曲に関連する絵画を見るとか。

空想好きの子だったら、空想話にじゅうぶん付き合ってあげて、お子さんを空想の中の人物になぞらえて、練習に付き合ってあげるとか。それだけでワクワクして、練習へのテンションも上がります。

肌触りにこだわりのある子だったら、袋の中に、いろいろな手触りの小物を入れておいて、お母さんが持っておきます。それを、1曲練習が終わるごとに、見ないで触らせて品物を当てるゲームをするとか。ちょっと難しい曲が終わった時に、ピアノの椅子の座布団カバーを、お気に入りの肌さわりのものに取り換えてあげるとか。

ムリに練習に結びつけなくても、練習前にお子さんの「好き」ポイントを刺激して、脳をウォーミングアップさせるだけでもOKです。

私はレッスンの前に、「何か最近いいことあった?」「楽しみにしていることはある?」など、生徒さんに聞くことがあります。楽しいことを話しているとテンションが上がるので、そのあとのレッスンの吸収率がよくなります。

「その子の好きなことを話す」「やらせる」
いっけん、ピアノの練習と関係ないように思われるかもしれませんが、効果は絶大です。

「苦手だな」「できないとイヤだな」そう思いながら練習している状態だと、新しい「脳の回路」は作りにくくなります。すると、なかなかできるようにならないので、ますます練習が嫌になります。

一方、「うれしい」「楽しい」「できるんだ!」と思いながら取り組むと、新しい「脳の回路」は作りやすくなります。最小限の練習で、最大の効果を上げることができますし、できるようになればなるほど、楽しい、もっとがんばりたい、という気持ちが湧いてきて、さらにがんばる、といういいサイクルができてきます。

「なかなかできないことが苦痛になる子」も、ピアノの練習とは別の「うれしい」「楽しい」を組み合わせることによって、その感情に引っ張ってもらうわけです。

ある意味、正攻法ではありませんが、ピアノを楽しむための、「きっかけ作り」としてはよいことだと思います。


そして、2つ目の方法です。

先にご紹介したのは、「その場限り」方法ですが、もう少し根本的な解決策として、「お子さんの思考を変える」方法があります。後ろ向き志向を前向き思考に変えることによって、「できないことができるようになると楽しいと思える子」になっていきます。

長くなりましたので、具体的方法については、次回ご紹介します。


ちなみに今回の記事は、下記を参考文献といたしました。
ピアノとは関係のない本ですが、とても面白いので、ぜひご一読くださいませ。




この著者の別の本も面白かったです。

「苦手なこと」をがんばって、新たな脳の回路を作る行為は、認知症予防、アンチエイジングに効果絶大だそうですよ。



★こんなにできた表で、お子さんの脳をウォーミングアップ!★

さくらピアノ教室オリジナル「こんなにできた表」は、お子さんの「できた!」「うれしい!」「大好き!」がいっぱい詰まっています。
ぜひ、お教室やご家庭でも、お試しください。

dekita4.jpg

dekita3.jpg



第三回終わり


第四回★「正解を求めない子育て」で、前向き思考の子に育てよう






最終更新日  2015.05.30 09:01:05
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2014.12.16
子どものピアノで困ったら.jpg

ピアノレッスンのための親学シリーズ2★ピアノをやめさせようかなと思ったら

第二回★ピアノを練習しないあなたのお子さんは「ピアノが嫌い」なのではなく、「今まで使っていない脳を使うのがツライ」のかもしれません

総合目次はコチラです。




皆さんこんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
ピアノ指導者として、3児の母として、どうすれば気持ちよく日々を過ごしていけるのか、考察&観察&実践をしています。

この記事は、「お子さんのピアノをやめさせようか悩んでいる親御さん向け」の連載、第二回です。

前回の記事では→『あきらめないでピアノ続けていれば「こんないいこと」があるよ!』というお話をしました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞ。

今回は、「あなたのお子さんは、なぜピアノの練習が嫌いなのか」というお話をしたいと思います。



お子さんのピアノをやめさせようと思った理由の中で、一番多いのは「子どもがちっとも練習しないから」ではないでしょうか。

お月謝を払って習わせているのに、ちっとも練習しない。毎日のバトルに疲れた。

あるいは、練習しないから上達しない。進まない。同じ学年の子とどんどん差が開いてきた。これ以上続けるのは無駄。限界。

そんなお話をよく聞きます。

もうピアノに興味がない?嫌いになった?
そう思って「やめる?」と聞いてみると「ピアノは好き!やめたくない!」などと言います。

「好きならなんで練習しないの?」といいたくなりますよね。
でも、ことピアノに関しては「好き」と「練習する」は別物です。

大多数のお子さんは、ピアノが嫌いになったから練習しないのではありません。
では、なぜ、お子さんは練習しなくなるのでしょうか。

それは、「課題が少しずつ難しくなり、やってもなかなかできるようにならない」からです。

「好きだからやる」という作業には「すぐにできる」という大前提があります。
「すぐにできる」から楽しいんです。お子さんは「好きな曲を弾くこと」を楽しみたいんです。

ところが……
「弾けたらいいな……」と思ってピアノを始めたのに、意外と難しい。
あるいは、最初のうちは楽しく弾けていたけれど、難しくなってきて、楽しくない。
理想と現実に、大きなギャップを感じるようになります。

「好きな曲をすぐにぱっと弾いて楽しみたいのに、ちっとも弾けるようにならないから楽しくない!」
というわけです。

初期の段階では、という但し書きつきですが(どの楽器も極めると奥が深いので)他の楽器ですと、わりとすぐにできるようになって、楽しめるようになります。

ですが、「ピアノを弾く」という作業は、新しいこと、難しいことがどんどん積み重なっていく上、一度にたくさんの作業を処理しなければなりません。

「今日始めて明日には弾ける」という性質のものではないんですね。

ピアノを弾いている人を見ると、いっけん優雅にさらさらと弾いているように見えますが、いろいろなことを同時にやっています。

楽譜に書かれている音の高さを読んで
リズムを理解して
フレーズの流れをつかんで
1小節先も見ながら
指をみないで楽譜に書かれている音を鳴らしていく
さらには自分で弾いた音を自分で聴いて、イメージを修正していく、納得のいく表現を探していくということもやっています。

曲がレベルアップすればするほど、その作業は細かくなっていきます。


えんぴつピアノの練習は、「ふだん使っていない脳の回路を強化していく」作業ともいえます。

↑これが今日のポイントです!

もちろん強化される回路の内容は、単に「譜面を見てパッと指が動く能力」だけではなく、「音楽的に弾くための能力」や、「自ら考えて曲を組み立てる能力」なども含まれます。

おとなは「できなかったことができるようになるのは素晴らしい!」と思えるので、先を見据えて、地道な練習もがんばることができます。

ですが、お子さんは大人に比べて「できない」ことに対する抵抗感が強いです。

使っていない脳の回路を強化するのは、大人が思っている以上にツライ事なんです。

ところが、ピアノの練習が全く苦にならない子も、中にはいるんですね。
おそらくそういう子は、脳の回路を強化することに抵抗がないのではないか?

私は、そこに大きなヒントを見い出し、考察してみました↓


えんぴつ

普段使っていない脳の回路を使えるようにする作業は、「快」の感情があるとスムースに強化されますが、「嫌だ」と思いながらやっていると、なかなか強化されないという特性があるそうです。

つまり、「なかなかできないことができるようになることが楽しいと思える子」は、脳の回路の強化がスムースに行くので、練習があまり苦にならないことが多く、

「なかなかできないことがストレスになる子」「面倒くさがる子」は、脳の回路を強化しにくいので、練習が嫌になりがちなのではないでしょうか。

このあたりに、「ピアノは好き。でも練習は嫌い」を解決するカギがありそうです。

では、この問題を解決するにはどうすればいいのでしょうか?

「脳を強化するために、頑張って練習しなさい!」とハッパをかけたり
「これができたらご褒美よ」と、物で釣ったり
「やらなかったらオヤツ抜き!」と罰を与えたり

そんなふうに、あれこれ策を弄するのも一つの手。
皆さん、工夫していらっしゃると思います。

ですが、いろいろ考えた末。もっと早い方法があることに気づきました。

このお話は次回……


今回は、とつぜん「脳の回路」なんて話が出てきて「ピアノとどういう関係が?」と思われたかもしれませんが、実は、最近の研究で、ピアノの演奏と脳の関係について、いろいろわかってきました。

興味のある方は「ピアニストの脳を科学する」という本を読んでみてください。



第三回「ピアノは好き、でも練習は嫌い」を解決する方法






最終更新日  2015.02.16 09:17:45
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2014.12.04
子どものピアノで困ったら.jpg

ピアノレッスンのための親学★シリーズ2のテーマは「ピアノをやめさせようかなと思ったら」

第一回目は「あきらめないでピアノを続けていると、こんな「イイコト」があるよ!」

総合目次はコチラです。


ピアノ教室のご入会時に、

「お子さんがピアノを習う目的はなんですか?」

と伺いますと、さまざまなお答えがかえってきます。


「音楽のある豊かな暮らしを送れるように……」
「教養の一つとしてピアノが弾けるようになってほしい」
「将来好きな曲が弾けるように」
「わが子がクラシックの名曲を弾くのを聴いてみたい!」
「バリバリ弾けるようになってほしい!」
「音楽の成績がよくなるように」
「楽譜が読めるように」


親御さんの思い、願いが伝わってきます。

お子さんも、「幼稚園の先生みたいにピアノが弾けるようになりたい!」「ご近所のお姉さんに憧れて」「大好きなあの曲を弾けるようになりたい」

と、夢を膨らませています。

ほほえましいです。

このお子さんに、ピアノ大好きになってほしい。
音楽のあふれる、豊かな人生を送ってほしい。

心からそう思います。

ところが数年たつと、練習が面倒になったり、遊びたい気持ちの方が勝ってしまったり、ピアノに興味をなくしたり、誰かと競う気持ちや進度が気になりだしたり、受験のことが気になり始めたり……残念ながら、何割かの方が、ピアノから離れていきます。

ピアノの優先順位が下がってしまうのは、悲しいことです。


ピアノは長年継続して初めて将来花開く習い事。
大小の波があっても上手に乗り越えて、とにかく続けることが大事。
なによりも、一生ピアノが傍らにある生活は豊かで素晴らしい!
できれば一生何かの形でピアノとかかわってほしいと、私たちピアノ指導者は願っています。

もし、ピアノをやめたく(やめさせたく)なったら、「ピアノを習っていることによって得たベネフィット」を思い出してみてください。

ベネフィットとは「恩恵」

つまり、ピアノを習ったことによって受けた「よかったこと」「できるようになったこと」「得たこと」などのことです。


たとえば、「音楽の時間に譜読みに困らない」とか「ピアノを習っていたおかげで、いろいろなジャンルの音楽に興味がもてるようになった」とか「好きな曲が耳コピできて楽しい」とか「コンサートなど趣味が広がった」とか「誰かに褒められた」とか……

探してみると、たくさん出てくると思います。

ピアノを習う目的は「弾けるようになること」

でも、そこにたどり着く過程で、たくさんの「ギフト」を受け取っているんです。

親御さんも、受け取っていますよ~~~

「お子さんが家でピアノを弾いているのを聴くのが楽しい」
「少しずつ成長しているのが感じられてうれしい」

それはお金に変えられない、宝のような時間ですよね。



さらには、このままやめないで続けた場合、将来どんなに「よいこと」が待っているか、知っておくことも大事です。

ピアノを習うすべての子がプロになるわけではありませんよね。

バリバリショパンやベートーベンが弾けなくても、ピアノを弾けることで、役に立つこともたくさんあります。

とたえば、お子さんが将来「幼稚園」「学校」「保育園」で働きたいと言ったとき。

高校生や大学生になって、あわててピアノを習うお子さんも多いと聞きます。

細々とでも高校生まで続けているのと、全く初めてで習うのとでは、雲泥の差!


また、ピアノはすべての基本なので、別の楽器に興味を持ったとき、絶対困ることはありません。

中高校生になって、アニメやポップス、ボカロなどにはまったとき。ちょこちょこっと弾くことができれば楽しいし、みんなの前で披露できたらそれだけでヒーローです。

ピアノが弾けるということで尊敬されて、いじめをはねのけた例もあります。

勉強面では、音楽は確実に内申で「5」を取ることができます。とくに男の子は音楽が苦手な傾向があるので、そんななかでの「5」は貴重ですよね。

ある生徒は、中学校で憲法の条文(かなり長い)を学年で3位のスピードで暗唱しました。

暗記には、ピアノの暗譜の訓練が役立ち、条文を文字の羅列ではなくリズムとしてとらることで、アウトプットもすらすらできたようです。

入試の面接でも、「特技」としてアピールできます。これはほかの習い事でも同じですが、ピアノは特に長期にわたってコツコツ続けていく性質のものなので、「粘り強さ」「あきらめない心」「感性の豊かさ」「視野の広さ」などで評価されることも多いと聞きます。

そしてなぜか、ピアノを中学生以上になっても続けている子は、頭もいいです。
息抜きにもなるし、要領よく勉強できるコツが身についていることも一因だと思います。

大学の上位校では、ピアノサークルが盛んですよね。

最近の脳科学によると、ピアノを長年継続している人は、普通の人は発達しない部分が発達するのだとか。

ピアノを習っていない人とは、明らかに「音楽」に対する感じ方が違うそうです。

聴覚を刺激されると、体を動かしていないのに運動に関する脳が動いたり、視覚イメージを受け取っていないのに、視覚に関する脳が動いたりするそうです。

音楽を聴くと風景や色を感じたり、匂いや感触までリアルに感じることができる人っていますよね。

普通の人よりも、より深く音楽を味わっていると言えます。


音楽とは違う芸術分野にも造詣が深くなります。

ピアノを習っている方は、美術や文学にも親しんでおられる方が多いです。

それだけ人生が豊かになりますよね。



さらに大人になると、友人の結婚式で披露するとか。

ピアノサークルに入るとか。

私たちみたいに、連弾サークルを作って楽しむなど、いろいろな楽しみがあります。

施設訪問など、世の中に貢献することもできます。

究極のベネフィットは「老化防止」になること。

並みのアンチエイジングなんて目じゃないですよ。

ピアノの先生はみんなお若い!

そしてボケない!

一生ピアノを続けることが、生活の質を大きく上げることにつながります。



小さなことから大きなことまで。

ピアノを習うことのベネフィットをご紹介していきましたがいかがでしょうか。

「ピアノ、続けようかどうしようかな」

そう思っている親御さん方。

ぜひ長い目で、お子さんのピアノを見守ってあげてください。



余談ですが、わが教室では、ピアノや音楽に関して「うれしいこと」があったときには報告してもらい、さくらの花の紙にそれを書いて貼る、ということをしています。

できた・うれしいの花束6.jpg

「できた・うれしいの花束」と言います。

生徒や保護者様に報告していただくほか、教本が一冊終わったとき、レベルが上がったときなどにも書いて貼ります。

花束がどんどんゴージャスになっていくし、「できたこと」を改めて自覚するのも、モチベーションアップにつながっているようです。

ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょう?


第二回★ピアノを練習しないあなたのお子さんは「ピアノが嫌い」なのではなく、「今まで使っていない脳を使うのがツライ」のかもしれません






最終更新日  2015.02.16 09:16:50
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子どものピアノで困ったら.jpg

お子さんがピアノを習っている……でも、いろいろわからないことだらけ!

そんな保護者のために、2年ほど前、「ピアノレッスンのための親学」を連載していました。

あれから2年たち、新たなネタもわいてきましたので、シリーズ2を開始します。

シリーズ2のテーマは「ピアノをやめさせようかなと思ったら」

ちっとも練習しない、上達しないお子さんにじれで、「もうピアノをやめさせたい」と思ったとき。
もう一度立ち止まって、ピアノを続けることのメリットとデメリットを考えてみませんか?


これから不定期に、気ままに書いていきますので、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。


音符第一回★あきらめないでピアノを続けていると、こんな「イイコト」があるよ!

音符第二回★ピアノを練習しないあなたのお子さんは「ピアノが嫌い」なのではなく、「今まで使っていない脳を使うのがツライ」のかもしれません

音符第三回★「ピアノは好き、でも練習は嫌い」を解決する方法

音符第四回★「正解を求めない子育て」で、前向き思考の子に育てよう

音符第五回★「がんばってはいるけれど…なかなかできないわが子にイライラ」

音符第六回★「すぐにできる子・呑み込みが早い子の落とし穴」

音符第七回★「ピアノと受験勉強は両立できる?~受験期こそピアノを続けよう~」

音符第八回★「痩せて見られたいの? それとも痩せたいの?」

音符第九回★(最終回)「ピアノが長続きするコツは、何と言っても…」






最終更新日  2015.08.06 09:50:56
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