わが子の晴れ舞台……&初心に帰ります
今日は少し親ばかモードです今週初めに、わが子二人の通う中学校の音楽祭が市内のホールで行われ、観覧してきました。中1の娘は合唱の伴奏者。中3の次男は吹奏楽部でトランペットのソロ(引退ステージ)。子どもたちの晴れ姿を楽しみに、ワクワクしながら見てきましたよ~娘は小さいころから音楽をやってきたので、さほど心配していませんでしたが……中3の次男は、吹奏楽部に入るまで、音楽とは全く無縁だったので、初めてのソロ演奏、どうなるかと心配でした。そんな次男が吹奏楽部に入ったきっかけは、仮入部の部活を決めかねてウロウロしていた時に、知り合い(いとこの友達)の中2の先輩に、音楽室に引っ張り込まれたから。最初はどうなるかと思いましたが、3年間鍛えてもらったおかげで、次男は音楽が大好きになり、今では、将来音楽の道に進みたいというまでになりました(吹奏楽ではなく別のジャンルですが)。高校では違う楽器をやりたいと、すでに決めているようです。人生、何が起こるかわからないですねあのとき、引っ張り込んで来れた先輩に感謝!!当日の演奏もがんばっていました。引っ込み思案だった次男が人前で堂々と立つ姿を始めてみました。感涙……こんな経験を経て……吹奏楽から音楽の道へ入る子も多いと聞いてはいましたが、小さいころからがっつりピアノをやるだけが、将来音楽につながる唯一の道じゃないんだなとつくづく思いました。興味さえ持てれば、そこが切り口になって、いろいろな音楽を聴いたり、ほかの楽器に興味を持ったり、どんどん広がるものね。そう考えると、ピアノがどんどん進まない子でも、週に1度でもレッスンをしていれば、音楽を楽しめる基礎はついていくので、ピアノ教室にかよう意味があるんじゃないかなと。ここ1,2年、ピアノ教室に関して、「習いに来てくれているからには、弾けるようにしてあげなければ意味がない」という固定観念にとらわれていました。昔はそうじゃなかったんだけれど……また初心に帰ろうかな。そう思ったきっかけは、もう一つあります。今月体験レッスンに来てくださったお子さんが、都合により、ほかのピアノ教室から移ってこられる方だったのですが、弾き方はたどたどしいのだけれど、とても音楽が大好き!というのが伝わってくる弾き方をするお子さんだったんです。そのお子さんの体験レッスンをしたあと、私は……こんなふうに楽しそうにピアノを弾いたり、音楽のことを「楽しい!大好き!」という生徒を育てていただろうか?ふと、考えさせられてしまったんです。きっとピアノを教えている先生方なら、だれもが考え、悩むことだと思います。楽しいばかりだと、腕が上がらない。腕を上げようとすると、楽しさがなくなってしまう。楽しいから上達するのか?上達するから楽しくなるのか?鶏と卵の問題みたいになってきます鶏が先か、卵が先か、ですね。楽しくて、腕も上がる教室、というのが理想なんでしょうけれど……なかなか難しいです。何を持って楽しいと感じるのかは、人によって違いますし。刹那的な楽しさを選ぶのか。頑張った後得られる達成感を選ぶのか。まだ私の中で答えは出ていませんが、今のピアノ教室の状態から、もうちょっとだけ、「楽しさ」を増やして、子どもたちの選択肢を増やしていける方向を考えてみたいと思います。ぎゅ~っと自分を縛っていたものを、少しだけゆるめていきたいです。余談ですが……どこまで弾ければ「腕が上がった」と感じるのかも、人によって違いますよね。音楽の授業で困らない程度に音が読めて、音が取れればいい。「エリーゼのために」が弾けるようになれば辞めてもいい。どうせ習うなら、だれもが知っているクラシックの名曲を弾けるように。本当に様々です。この件に関しては、生徒さんが入会されるとき、必ず親御さんには「お子さんに何を望むのか」、お子さんには「どうしてピアノをやりたいと思ったのか」聞くようにしているのですが、ピアノの上達に関して、はっきりとしたイメージをお持ちではない方もいらっしゃるので、ピアノが弾けるというのはどういうことなのか、イメージを持たせることと、どのくらいの期間、どのくらいやっていけばそこまで到達できるのか、(具体的にこんな曲弾けるとか、ピアノが必要な大学に入れるレベルになるとか)この二つを、具体的に示してあげるようにしています。このお話は今日の日記の趣旨からは脱線するので、後日また……今日の1曲(第十一回)「ピアノを習っているお子さんに聞かせたい★クラシック曲のリスト」より上原ひろみ トムとジェリークラシックではありませんが、ジャズ・ピアニストの上原ひろみの演奏で、トムとジェリーを。以前、ピアノの先生のクライアントさんが、発表会の講師演奏でこの曲を弾いたらすごく評判がよかったと言っていました。私はジャズは全然だめなので、こういうのがバリバリ弾ける人がうらやましいクラシックだけが音楽じゃないよ!という意味も込めて、もう1曲。吹奏楽の話題が出たので……吹奏楽 シングシングシング・ルパン3世のテーマ吹奏楽で有名な柏高校吹奏楽部の演奏で。次男は今回のステージで、吹奏楽以外の音楽に行きたいとのことで、吹奏楽から引退するようです。ちょっとさみしいけれど、次男のおかげで、今まで知らなかった吹奏楽の楽しみを教えてもらいましたこれからも違う楽器で頑張ってもらいたいと思います。