桜のこと

　桜は、とある場所でおかあさんと暮らしていました。

ある日、おかあさんは桜にごはんをみつけてあげようと
ごはんのある檻の中へ。

それは、ボランティアさんが生殖制限をしてくれるために
設置した捕獲器だったのです。

「おかあさーん」桜も後を追って、入ってしまいました。

ボランティアさんは、おかあさんを手術後リリース。
桜はシェルターに引き取られました。

シェルターにはいろんな種類があります。
動物の命を大切に思ってくれるところ。
ほんとうにいろいろ・・・・

残念ながら、桜のいたシェルターは違ったようです。

桜は「殺処分」の危機にさらされました。

いろいろあって・・・・ほんとうにいろいろあって・・・

桜を救うために、そこから連れ出し
わたしに預ける為に、遠く関西まで連れてきてくれた
友人がいます。

桜は、野良の生活を経験しています。
もし、そんな桜のさまざまな癖を見て
「やはり、野良か・・・」と思う方は、桜の里親さまに限っては不向きです。
この子のそんな癖を、いじらしいと愛しいと思ってくださる方があれば
どうか、家族に迎えてください。

桜は、不幸にして死んでいったシェルターのほかの子達のためにも
猫生を花開かせる責任を背負っています。

救えなかった子たちの分まで幸せになるよ。