2006/02/18(土)09:50
☆パパの作った物語、「毎日がイブ」(*^_^*)
クリスマスが近づき、虹の橋の向こう岸の世界は大忙し
どうしてかって?
そりゃ、世界中の子供や大人にプレゼントを贈らなければいけないからさ(^^)
光さんは言った
「ほんとにもう、大変だわ。世界中に苦しさや悲しみを感じている人は、数え切れないくらいいるのに、サンタもトナカイも、アルバイトを雇っても、手が足りないわ(T_T)、もう、ほんとに猫の手も借りたいわ」
その独り言に、耳をピーンと立てたものがいた
その名はちいたん
「光さん、私を呼んだかい?(^^)」
「もう、ちいたんたら、今までどこで遊んでたのよ、あなたの魔法でトナカイとサンタをたくさん準備して欲しいの」
「あれま、光さん、偽物のサンタやトナカイを使ってもいいのかい?そんなの行けないんじゃないか~い(- _- )」
「心配いらないの、サンタもトナカイも人の心の中に住んでいるやさしい存在の象徴だから、世の中にひと組だけでなくてもいいのよ、あなたの知り合いのとびきり優しい者達を魔法でサンタやトナカイしてちょうだい」
「まあ、光さんの頼みとあっちゃ、断る訳にはいかないねえ、おお~い、みんな、集まっとくれ~っ」
集まってきたのは、犬太、モモ、もも、ラブ、ぷぅ、めい
ちいたんは、二人一組で、サンタとトナカイのペアを作ることにした
まずサンタ役は、もも、ラブ、めいの3人
ちいたんは、この3人をサンタに変えた
「次はトナカイかい・・・・ええっと・・ええっとぉ~っ・・・・」
ちいたんは、魔法辞典をめくってみたが、ワンコをトナカイに変える呪文はどこにも書いてない
ちいたんは、めざしの頭でお月様の真ん中を3回かき混ぜたあと、それを杖の先に付け、
エェイ~ッ
って、いいながらトナカイ役の犬太、モモ、ぷうに順番に当てた
バホッ!
っていう乾いた音とともに3人は煙に包まれた
煙が消えると、そこにはみたこともない、変てこりんなトナカイが三頭
犬太「ちょっとちいたん、僕のトナカイの角、ちょっと細すぎるんじゃない」
すると、光さんの声が
「あなたは、奈良公園のシカ」
ぷう「いくらぷうが小さいからって、こんな小さなトナカイ見たことがないわよっ」
「あなたは、八丈島のきょん」
モモ「私は腹巻きが窮屈だわ」
「それは金太郎の腹巻き」
みんな、ぶーぶー文句を言ったんだけど、早くしないとイブが終わってしまうっていうので、大急ぎで袋にプレゼントを詰め込み、ペアで出発することに・・・・
でも、不思議なことに走り出すと、シカもきょんも、金太郎も、立派なトナカイに変わった
それから三日三晩、3組は、世界中にプレゼントを配って回った
みんな、プレゼントといえば、おもちゃや宝石のようなものを連想するでしょ?
でも、それはちょっとちがう(^^)
サンタの袋の中に入ってるのは、愛だけ
ホントに、それだけしか入っていない
それが、世界中に配られると、ある人にはおもちゃが、ある人には健康が、またある人には、真っ直ぐに天国に行ける切符が渡される
実は、この天国行きの切符こそ、大当たりのプレゼントなんだ
決して誰でももらえるものではない
それは、地上で周りに愛を施し、幸せを与えた者に送られる
クリスマス前に、悲しい事件や事故で命を落とした子供達には、一番にこれがプレゼントされるのさ
すると、子供達は何て言ったと思う?
こんな素晴らしい贈り物は、いままで育ててくれたお父さんやお母さんにあげて下さい
って言ったんだよ(/_;)泣かせるじゃないか
世界中にプレゼントを配り終えたみんなは、こちらの世界のみんなの拍手と歓声をもって迎えられ、ひとりひとり光さんのお誉めの言葉をいただいた
もちろん、ちいたんもね(*^_^*)
光さんは言った
さあ、あなた達、向こうに食べきれないくらいのごちそうが、用意されています、しっかりおよばれなさい
みんな大喜びでごちそうを頬ばる
すると、まずラブが静かになった、次に犬太が、そしてもも、ぷう、モモ、ちいたん・・・
みんな食べながら、泣いている
光「どうしたの?みんな」
ラブ「分からない、でもこんな美味しいお料理を食べたことがない。ひとくち食べるたびに、胸がいっぱいになってしまったの」
犬太「ボクもそうなんだ」
料理を次々作ってくれているのは、40歳少し手前のシェフ(^^)
こちらでは、40近い人というのは珍しい
何歳で死んでも、こちらではみんな、20歳前後の一番輝いている姿で過ごす
犬太「シェフ、あなたはどうしてもっと若い姿で過ごさないんですか?」
シェフ「ああ、これ?僕はこの年齢の自分が一番好きなんや。この歳の時に、一番大好きな人に出会ったんやからね。そやから、この姿で彼女がこちらに来る日を待つんや、それよりみんな、彼女の所に「ゆば」を届けてくれてありがとう」
ラブ「・・・・・」
シェフ「彼女は、僕に抱えきれないくらいの愛をくれた。いつか彼女が来た時は、とびきりの料理をごちそうをして、それから先は、二度と彼女に水仕事なんかさせへんよ」
モモ・もも「いいお話ね。」
ぷう「ぷうも同じ気持ちよ、きっとみきちゃんに恩返しをするんだ(^^)/」
めい「ほんまやねえ、うちもママにいつか会う日が楽しみやわあ」
犬太「ボクもその気持ちは誰にも負けないよ」
ちい「お嬢・・・(T_T)」
それから、光さんは「イブ(前夜)」という話をしてくれた
地上での世界が、世界の全部だと思うなら、それはとても、小さくもったいないことなの
地上で愛を与え、また愛をもらいして生きてきた者は、必ず虹の橋を渡り、こちらの世界に迎えられるのよ
それは、こちらの世界のことを信じようと信じまいと、そういう結果になる
もし、生きている間にそれが分かれば・・・その先にこんなにも安息出来る世界があることに気づけば、地上の世界はいくら苦しくても、素晴らしい世界に生まれる前夜、つまりイブな訳よ(^^)
そう、みんなはもう分かった?
クリスマスイブは、年に一度じゃないのよ
この先にこんな素晴らしい世界があると気付けば、毎日がクリスマスイブなの
イブは、クリスマス当日よりもうれしいでしょ?
それは、翌日がクリスマスだってことが分かってるからなの(^^)
虹の橋の先の世界のことを分かっていれば、毎日がイブでいられる
さあ、みんなで、シェフのご馳走をいただきましょう(*^_^*)
おっと、その前に忘れちゃいけないごあいさつ
みんなは口に両手を当てて準備しているわ(^^)/
じゃ、
1・2の・3、地上のみんな、
メリーメリー・クリスマス
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