2010/09/17(金)12:14
三社三様
α55のセンセーショナルなデビューの下でちょっと目立たなくなってしまった新製品があります。先ずはオリンパスのE-5
名前こそE-5ですが実際はE-3のマイナーチェインジ版と見てよいでしょう。
もっとも、E-3は3/4であることを除けば驚異的に完成度は高いのでオリンパスのこの判断は正解だと思います。
おもしろいと思ったのは解像度解像感の出し方。既存のデジタル一眼がローパスフィルターをガンガンに利かせ、画像にする段階で解像感を加えるのに対しE-5はローパスフィルターの利きを弱くして解像感を出しています。
オリンパスが公式に『E-3ではレンズの本当の性能は出せなかった(こんなこと言っていいんかいな^^;)』と豪語してますから余程E-5と今まで出したZUIKO-Dレンズの性能に自信があるのでしょう。
細かいところでは防塵・防滴性能が更にアップしており動画機能も強化してありますので『水面ギリギリの動画を撮る』という今までマリンパックがなければ成し得なかったことをすることが出来ます。
(もちろん水に浸けたらお終いですが^^;)
そしてもうひとつがNikonのD7000
陳腐化しつつあるD90の後継としてデビューしています。注目していただきたいのはマウント部。今までのD4ケタ台は過去のレンズ資産を生かせるAFカプラーをばっさりと切り捨てていましたがD7000はD4ケタ台で初めてAFカプラーを持ってます。そしてD7000も防塵・防滴性能にぬかりがありません。
ここにα55を加えて比べてみると三社三様の考え方が出てて面白いです。
(無論フラッグシップ機と中級機を比べるのは無理がありますがもう少しお付き合いくださいませ)
E-5とD7000にはきっちりとした防塵・防滴性能が持たされてますがα55にはありません。Nikonの考える中級機とSONYの考える中級機にはつまりそれだけの差があるわけです(もちろんプライス的な差もありますが)。
今までの光学機器に於ける『基本性能』という考え方をぶち壊して秒間10コマと常時AFとHD動画に拘ったSONYと、その『基本性能』に拘って堅実な製品を作ったNikonの社風の差がこんなところに出ています。
しかしこれでますます『この冬桜上水は何を買うか』がわからなくなってきましたw
え? 両方買えって? それはないです、ないと信じたいです、はい。