カテゴリ:カテゴリ未分類
最近無性に欲しいものがあります。そう、それはストーヴ!
といっても家庭にあるあの暖房用の大きいのではなくて調理器具としてのストーヴです (英語圏では日本語圏で言う所謂”コンロ”は全てストーヴと言います)。 最近の主流はガスカートリッジを使用したガスストーヴですがガソリンストーヴやケロシン(いわゆる白灯油)ストーヴも根強いファンがいます。 ガソリンストーヴで有名なものと言えばコールマンのツーバーナーですが桜上水のようなソロクッカーはシングルバーナーのホエーブスNO.625(いわゆる”大ブス”)やNo.725(同様に”小ブス”)、オプティマスの8Rやスベア123Rなどを使っていました。 特にホエーブスは高校時代手先が器用だったと言うだけで山岳部から全バラメンテをさせられてた縁もありまして思い入れが深いです。 桜上水自身が現在持っているのは実はGIストーブと言われるSMPのものなのですが、SMPに限らず液体燃料を使うストーヴにはちょっとした儀式があります。それはプレヒート、いわゆる”火起し”です。 例えばSMPの場合はポンピングしてからバーナーに燃料を溜めて、オプティマスやホエーブスの場合はアルコールペーストをバーナー下の火皿に盛って火をつけ、燃料の気化を促進するためにバーナーヘッドを暖めます。 頃合いを見計らってメインバーナーに点火!炎が安定するまでしばらく掛かるのですが安定したときの『ゴーッ!』と言う 確かに現在ではガスストーヴの方が熱量は高いのですが、この火起しの儀式と勇ましい燃焼音は魅力です。 して、 最近無性に欲しくなっているのがケロシン(白灯油)を燃料とする日本製のマナスルと言うメーカーの121というストーヴ。 磨きこまれたブラスの輝きは今でも一向に色褪せていません。 マナスル121自体は英国のラジウスやオーストリアのプリムス(イワタニプリムスの前身、なのかなぁ^^;)のコピーなんですがこのマナスルは『ケロシンストーヴの完成形』と言う称号も持っています。それはこのマナスルだけが持つ安全弁機構。オプティマスやホエーブスなど液体燃料を使用するストーヴは構造上燃料タンクがある程度熱くなり内圧が高まることで燃料を噴射し続けるのですが、熱くなりすぎて内圧が上がりすぎるのも危険なのです(最悪バーナーヘッドが吹き飛びます。やったことあります^^;)。マナスルはそこに内圧を逃がす安全弁を独自に取り付けて安全性を高めました。コピーでありながら本家を超えてしまったと言うのはまさに日本製品らしい特徴と言えるでしょう。 また燃料がケロシンと言うのもミソです。ケロシンは常温で気化することがないので引火の危険性がなく、また氷点下でも凍りません。燃料事情の悪い国に行っても必ず手に入る燃料(しかも安いw)というのも利点なので昔の山岳家は必ずケロシンストーヴを携行してました。今でも確か国連のキャンプで使われているのはケロシンストーヴのはずです(20年位前の記憶なので今はどうだか知りませんが・・・^^;)。 しかしなんといっても”火起こし”が楽しめると言う点においてケロシンストーブに勝るものはないでしょう。ケロシンはガソリンに比べ気化しにくいのでその分プレヒートはじっくりやってやる必要があります。プレヒート皿からアルコールの青い炎がゆっくりと立ち昇り、ポンピングして点火するとゴーッっと言う音と共に周囲の静寂を破って燃え続ける、なんか意味なくお湯とか沸かしながら酒が飲めますw オトコノコの”血”を刺激するんですよねぇ^^ やはりオトコノコと言うのは火と斬れるものに魅せられるのですねぇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/12/04 08:36:42 AM
コメント(0) | コメントを書く |