むつの456ゥ 田舎者の嘆き節

2005/04/04(月)01:37

漁夫の指輪は砕かれた。

教皇ヨハネ・パウロ2世が逝去された。 僕はクリスチャンでも何でもなく、むしろ『一神教』の宗教については疑問に思う事も多いし(といっても、仏教や神道を信仰してるわけではなく完全なる無神論者なのであるのだが)キリスト教会が歴史上行ってきた事には批判的ですらある。キリスト教に関しては言いたい事も山ほどあるのだが、今回はふさわしくないので辞めておきます。 そんな僕でも、ヨハネ・パウロ2世に対しては大きな尊敬の念を持っている。 「空飛ぶ教皇」と称されるように世界平和実現のために紛争地域へ出向いたり、世界の指導者と会見したり。かつては広島・長崎にも訪れ、核兵器廃絶を訴えたりもした。最近ではイラク戦争への反対姿勢を表明するなどが記憶に新しい。 これらの世界平和へ向けての精力的な活動は世界で最も影響力のある宗教の指導者であるのだから、という理由を差し引いたとしても、なかなか出来るものではない! そんなヨハネ・パウロ2世であるが、僕はこの方には、もう1つ大きな功績があると思っている。 それは科学への歩み寄り。(←科学の方は宗教へ歩み寄ろうとはしないが・・・) ガリレオへの謝罪と名誉回復。それに伴って発せられた「科学・神学・哲学は調和しなければならない」という言葉は宗教と科学の新しい時代を予感させるものである。 僕が生まれたのが1979年。ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世が456年ぶりにイタリア人以外の教皇となったのが1978年。僕が今まで生きて来た中で教皇はず~と、この方だった訳である。その長い在位期間に世界の平和を願い続けた彼を神は暖かく迎え入れることでしょう。 さて、通例通り教皇の死の直後にはカメルレンゴと呼ばれる従者によって漁夫の指輪は砕かれたはずである。ちかいうちにコンクラーベが開かれ、次に指輪をはめる人物が決められる訳であるが。 すでに、いろいろな枢機卿の名が後継者として挙がっている。誰がなるにせよ、ヨハネ・パウロ2世の描いた世界平和の絵に筆を入れる事のできる方になってほしいものです。 哀悼の意を込めて、文字の拡大や変色・顔文字は無しの日記になります。

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