シングル母のアメリカ暮らし

2004/06/13(日)13:26

くさいめし

食べてばっかり(51)

今夜はくさい飯をたべた。 もちろん留置場にブチこまれたわけではない。 世の中にこれはうまい、と言われるものの中には、臭いものが結構あるのだ。 たとえば、チーズ。 私はくさいチーズはあまり得意ではなかった。 が、数年前からブルーチーズなどを少しずつ食べられるようになった。 臭くてもおいしいチーズがあることにやっと気づいた今日この頃。 話はそれるが、アメリカの子供がよく食べているストリングチーズ。あれはいったい何だ? プラスチックのようなチーズをさきいか状に細かくさいて食べている子供たち。あんなもん食ってたら死ぬぞ。(でもうちの息子はあれが好きです。涙) たとえば腐乳。 あの独特の匂いには、どうも慣れる事ができない。 チャイニーズの方々は、料理のアクセントに、塩代わりの味付けに、 あれを使って食べている。 食べればクセになるとも言うが。 たとえば、くさや。 実家にすんでいた頃、隣のばあさまが、くさや好きのじいさまのために、夕飯の一品として良く焼いていた。焼く時の匂いが強烈なので、よくばあさまは夕方になると、近所に「くさや注意報」を発令していた。 新宿の南口にあったカウンターのおでんやによく行ったが、そこではくさやを注文に応じて焼く。店の中には何度かくさやの匂いが充満したものである。 あれも食べればおいしいのだ。 フィッシュソース。 魚醤ともナムプラーともニョクマムとも言われるあれ。 匂いはそれほど強烈ではないが、最初は苦手だった。 今は、お助け調味料として、わが冷蔵庫に欠かせないものである。 それでもごはんに振りかけて食べる気にならない限り、 まだまだアジア人としての自覚が足りないと言われる。 そして、我が家の常備品、納豆。 ヌルヌル、ネバネバ、糸を引くあの形態といい、匂いといい、色といい、 挑戦者の意欲をそそる事うけあいの一品だ。 日本人の中でもはっきりと好き嫌いが分かれている。 西と東、と言ってもいい。 例外はあるだろうが、納豆はどうやら富士越えが困難なようだ。 何故だろう。栄養だって満点なんですよ、奥様。 これらに共通するのは、「くさりかけ食品」ということだ。 語弊があるが、発酵させるということは、なにがしかの菌のお世話になる訳だから、ある意味腐っている、と言い切ってもかまわないだろう。 実際に「腐乳」の文字を見よ。私があれに手を出せないのも、その漢字使用に原因があると言っても過言ではないのだ。 そしてこれらの食品には、慣れれば病みつき、といった特性があるのだ。 今夜私が食べたのは、ただのガーリックライスである。 でもそんじょそこらのガーリックライスではない。 にんにくを一つ丸ごと入れてみました。くさっ。 今、こうしてPCに向かっている間も、わたしのカラダの内側で、ニンニクのエキスが全身をかけ巡っているのを感じる。 上記のくさい食品はすでに発酵したものを食べるので、食べている間はくさいが、食後に匂ったりなぞはしない。 ニンニクは食している間はもちろんだが、食後しばらくの間、人間の体内にひそみ、かけめぐり、時には大きな悲劇をもたらす。 でも、もう食べちゃったもんね。 明日、私に会う人、ごめんなさい。 PS/夏になるとギルロイという町でガーリックフェスティバルがありますね。 暑くて二度と行きたくないけど。ガーリックアイスクリームは実に奇妙な味でした。ギルロイはほんとにニンンクくさい。 本日の献立: 究極のガーリックライス、野菜入りミートローフ、茹で野菜、ハムサラダ

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