シングル母のアメリカ暮らし

2004/09/29(水)22:46

キャンプおさめ

旅とキャンプとアウトドア(31)

先週末に、今年最後の(たぶん)キャンプに行った。 長男のクラスのイベントだ。 残念ながら先生は風邪を引いて来られなかったのだが、 クラスのうち13家族、およそ50人が参加した。 場所はこことビーチの中間地点にある山の中。 大きなレッドウッドの森の中でのキャンプ。 私たちがテントをはったのは、グループキャンプサイトというやつで、 木立の中に、丸くて広いスペースがあり、 テントを13も張っても、まだまだ真ん中に大きな広場が出来るほど。 大人たちがテントを設置している間、 子供たちはさすがに遊びに夢中で、誰も手伝ってはくれなかったが、 クラスメイトが一気に会しているので無理もない。 車から荷物を運んでくるために何家族かがもってきたワゴンを もうもうと土ぼこりをあげて乗り回していたため、 すぐに子供たちは全身ほこりまみれになってしまった。 ここ何年かは、テントの中はエアマットが主流になっているので 設営中はあっちこっちのテントから「ブイーン」というモーター音が響き渡る。 私もクイーンとシングルサイズの2つを持っている。 本当にこれは優れものだ。 おかげで夜中に背中に石ころがごろごろあたる不快感とは無縁だ。 どんなに厚めのマットでも、どうしてもあたるのだ。 寝袋は5つ。 ガレージセールで2、3ドルで売っているのを買っておく。 夜中に寒くて寝られない、というのがキャンプの中で一番辛い。 安物の寝袋でも2枚重ねるととても暖かいのだ。 子供たちは2枚ずつ重ね、私は一番暖かいのを1枚。 でも今回はさすがにそれでも寒かったので、 もうひとつ欲しいなと思った。 それにしても本格的キャンプ用品の高いこと。 ターゲットなどの量販店では、 Colemanなどのあまり高くないキャンプギアブランドが売られているが、 Colemanブランドは値段の割に決して悪くないように思う。 寝袋はだいたい20~50ドル。 テントはピンキリだが、平均して120~30ドルといったところか。 ところがREI、Any Mountainなどの店に行くと、 寝袋は200~300ドル、テントなんか500ドル以上したりする。 もちろん性能は段違いだろうが、冬山に行くわけじゃないし お楽しみキャンプなどはそこまで高いものは必要ない。 もちろんお金のある人は買ってあげてください。 ところで、寝袋は安物でもいっこうにかまわないと言ったが、 ただ安物を重ねて寝れば、の話だ。 やっぱりテントの中で寒さに震えて夜を過ごすのは侘しすぎる。 もちろん軽くて暖かいのは高いけどやっぱりいい。 特にハイクキャンプの場合は必需品である。 でも私はバックパックはしたくないし、貧乏なので高い寝袋は買わない。 テントに関しては、予算の許す限り、なるべく高いものを選びたい。 あまりにも安いものは耐久性にも問題あるし 夜露が中に入り込む事もある。 私のColemanテントも150ドルくらいのあまり高いものではないので、 朝方にはテントがしっとりぬれてきて、 壁にぴったりつけていたものはちょっとしめってくる。 ひどいのは、けっこう濡れたりするそうだ。 そこへいくと、日本にいる時友人から2万円で買い受けたダンロップテント。 もとは5万円近くするそうだが、これは素晴らしい。 通気性は優れているが水ははじくので、どしゃぶりの雨でも大丈夫。 ただちょっと小さいので最近はあまり出番がない。 やはりキャンプ用品も安かろう悪かろうであることは間違いないようだ。 夕飯の支度を13家族で行う。 みんなのキャンプギアがいろいろあって、見ているのも楽しい。 ひとつのテーブルはクッキング用になってしまった。 Colemanのガスストーブ(2バーナー)が8台。 1バーナーが2台。素晴らしい眺めである。 それにチャコールで火をおこしているBBQ組もいる。 私はパスタ入りの野菜スープと照り焼きチキンを作った。 BBQの他には、パスタ、タコス、ポテトサラダ、 ダンプリング入りのシチュー、タマリパイなどいろいろ。 夕飯後はお約束のS'more。 小枝にマシュマロをさして焼き、とけたマシュマロを チョコレートと一緒にグラハムクラッカーにはさんで食べる。 大袋いりのマシュマロが4つ、あっというまに消えた。 子供たちは完全にシュガーハイだ。 かなり離れたところにあるグループキャンプサイトなので、 他のグループには迷惑にならないが、それにしても大騒ぎ。 1時間くらいしたところで、一人のお父さんが火のそばで ストーリータイムを提供してくれる。 さっきまで大騒ぎしていた子供たちが神妙に聞いている。 30分ほどしてお開きになった。8時だ。寝る時間。 何人かの子供たちはテントに入って寝る準備。 でも半数以上の子供たちはまだ寝られないというので 懐中電灯を持った夜のお散歩。 うちの子供たちは誕生日に、炭坑夫のようなヘッドライトをもらったので、 自慢のギアとして喜んでつけている。 皆からうらやましがられていい気になっていた。 真っ暗な中を10数名でお散歩。 森の中から垣間見える星空がとてもきれいだ。 時々すべての懐中電灯を消して耳を澄ませると 遠くからフクロウの鳴き声が聞こえる。 ここにはスカンクやラクーンがたくさんいて キャンプサイトにもたくさん遊びにきた。 ラクーンはどん欲なので食べ物をきちんとしまっておかないと大変な事になる。 9時消灯。 何人かの親は火を囲み、おしゃべりが続く。 子供たちは翌朝、いっせいに起き出して、 キャンプ場の静寂はあっというまに破られた。 子供たちが走り回っている間、親は朝食の用意。 パンケーキが主流だが、ほかにはオートミールやシリアル、 ベーグルなど。私はフレンチトーストを作った。 寒いのでみんなでホットチョコレートを飲む。 その後はハイキングに行く。 山あり谷あり、の運動不足には少々きつい道のりだったが、 とても気持よかった。森林浴というのはやはりいい。 小川の流れのところで一休み。 バナナスラッグという黄色の巨大ナメクジが幾つも転がっている。 けっこうかわいいのだ。 でも気をつけないと、木の葉と間違えて踏んづけてしまうこともある。 2日間めいっぱい遊んだ。 4時。帰る前に車の中で少し食べさせる。 車で1時間の道のりだが、次男は爆睡。 顔も手も髪も服も、真っ黒に汚れた子供たちを見て いっぱい遊んで良かったね、と思わずつぶやいた。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る