シングル母のアメリカ暮らし

2004/10/12(火)12:12

パンプキン・パッチ

アメリカよもやま話(65)

この季節になると、あちこちにパンプキン・パッチが現れる。 10月末のハロウィンのためにかぼちゃを売るのだ。 どこのスーパーでも売り出すし、 実際スーパーで買った方が安いのだが、 客寄せのためのいろいろな小道具が、子供には楽しい。 いつも行くのは息子の学校の近くにある小さなファーム。 中に手作りのトレインが走っていて、 ロバやあひる、ヤギやうさぎなどいろんな小動物がいるし、 わらで作った小山や迷路、 インディアンのテントなどもあってなかなか楽しい。 しかも無料だ。 このご時世になんと無料。 時間制限もなし。 でも散々遊んで買わないで帰るのも申し訳なくて、 ついつい小さなかぼちゃを買ってしまう。 ここで買うと、子供達にクッキーを持たせてくれるし。 子供達もそのクッキーを楽しみにしている。 でもかぼちゃそのものは値段が高い。 だからこそ商売が成り立っているのだろう。 最近の街にあるパンプキンパッチは エアバルーンで出来た大きな滑り台とか、 トランポリンとか、そういうタイプが多い。 それがまた、5分で3ドルとか、やけに高いのだ。 子供達にとって、遊具の5分なんてあっという間である。 こんなものに金を使うくらいなら、 大きなかぼちゃを買って、公園に行った方がましだ。 でも子供達には夢の遊具に映るらしい。 それにパッチ中に転がっている、 鮮やかなオレンジのパンプキンが いかにも楽しげな雰囲気をかもし出しているのだ。 今日は学校が休みだったので、 海に行く途中にあるパンプキン・パッチに行った。 可愛らしいお城風の建物や、ポニーライド、 動物達にエサをあげるブースなどもある。 そしてそのいちいちに金がかかる。 ポニーに乗るのに、ひとり5ドル。 えさをあげるのにひとり3ドル。 滑り台が5分で2ドル。 馬鹿馬鹿しいぞ。 いくら季節ものとはいえ、あっというまに20ドル札は吹っ飛んだ。 こんなところまでひたすら運転してきてこれじゃあんまりだ。 よし。海にいこう。 ということで、急遽海まで車を走らせた。 満ち潮だったのであいにくそんなに遊べなかったが、 大好きな海で過ごして、子供達は満足したようだった。 帰り道に先ほどのパンプキン・パッチの前を通り、 横目で眺めると、先ほどとは打って変わってものすごい人だかり。 乗り物やポニーも長蛇の列だ。 「また行きたい?」 と子供達に聞いたら、「オレは海の方がいいや」との答え。 良く言った。それでこそ我が息子だ。 貧乏なりの処世術を身につけてきているという事か。 早くパンプキンを買って、おうちの前に飾ろうね。 そしてハロウィンの前になったら皆で Jack-O-Lanternを彫ることにしよう。 ところで、今年はハロウィンの衣装、 何にしようか。 毎年頭の痛い話だ。 本日の献立… パスタ入り野菜スープ、チキンライス、きのうの豚肉のピカタの残り ハニーデューメロン

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