シングル母のアメリカ暮らし

2006/03/18(土)20:12

B級おでん

食べてばっかり(51)

ゆうべはおでんだった。 ちょっと肌寒いとあったかいものが食べたくなるし、 おでんは材料をばばっと切って鍋に放り込むだけなのでらくちん。 ちょっと今週・来週とかなり仕事が忙しいので そんな時はこういう「切って放り込むだけ」 「混ぜて放り込むだけ」の料理が一番なのだ。 ちなみに今週は、カレー、クリームシチュー、 納豆ドリア(クリームシチューの残りで作る)とか そんなんばっかり。 ところで、おでんだねは結構高い。 なのでいつも韓国スーパーのちょっとあやしい 冷凍おでんダネ($2.99)とこんにゃくを買う。 これに冷蔵庫のあまったちくわや大根、 人参や煮崩れしにくいタイプのお芋などを入れる。 卵は庶民の味方なのでふんだんにいれる。 最近は餅つき機のおかげでいつも「新鮮な」 冷凍もちがあるので、それを油揚げにいれて一緒に煮る。 これだけで安価で豪勢なおでんができるのだ。 でもここにもうちょっと色気のあるものをいれたら もっともっと素敵になるのになあ、と思った。 何度も言うようだがまともなおでん種はちょっと高い。 だからといって中国スーパーのあやしいさつまあげなどを 入れてしまった日には、さつまあげにしこまれた 八角などのくっさい香辛料が、 純朴で素直なおでん汁の中にじわじわしみだして、 あの優しかった田舎のおかあさんのようなおでんの味が、 中華街の場末で働く中年ホステスのような味になってしまうのだ。 そこでいろんなものをためしてみた。 *りんご・・・だってテレビでどこかのおでんやさんが、やってたんだもん。 はっきりいって、食えなくはないけど、おいしくもない。ちなみにバナナもやってたけど、さすがに試す勇気なし。 *ソーセージ(注・アメリカのホットドッグ)・・・鍋の中で巨大にふくれあがる。 切らないで入れるとふたを開けた時の巨大さが、「グロース」だ。 *韓国のトッポキ用のもち・・・悪くはない。煮過ぎに注意。 *韓国製のうすいさつま揚げ・・・おいしいけど、あまりの薄さに貧乏感倍増。 *韓国スーパーで売っている一口サイズの小ダコ・・・悪くはないけど、だから?という感じ。 *中国スーパーの魚のすり身・・・おいしいけどたいして安くもないので節約にならない。 *中国の固い豆腐・・・そんなに悪くないよ、これ。 やはり韓国・中国のものは多少違和感がありつつも、 代用おでん種になるものも少なくない。 日本スーパーよりも安価なおでん種も売っているし。 ところで、意外や意外。 とんでもないものがけっこうおでんに合ったりする。 *Mazzo Ball・・・アメリカのスーパーだったらコーシャーフード・コーナーに必ずおいてある、Mazzo Meal。これに卵とオイルを足してこね、少し寝かせて団子にし、おでんに放り込んでいく。Mazzo Ballはスープの浮き実として食べるふわふわの団子。小麦粉の一種らしいけどよくわからない。でもそのフワフワ感がはんぺんのような練り物のような不思議な感じがして、おでんにけっこう合うのだ。 *おさかな団子・・・やはりコーシャーフード・コーナーで売っている魚のすり身だんご。通常は瓶詰めでジェル状のスープのなかに入っている。私はこれが結構好きで、たまにセールになっている時に買っておく。これをキャベツやおいも、にんじん、玉ねぎなどと一緒に煮て食べるのだ。 要はつみれのようなものだけど、味付けがしてあるのでちょっとおでん種には濃い気もするけど、意外においしかったのだ。ゆうべ一緒にご飯を食べたベビーシッターのYちゃんもかなり気に入っていた。 こんなふうに時々すこしずつ冒険をするのだが、 ひとつ間違えると一部の中国さつま揚げのように、 すべてを台無しにする時もあるので気をつけている。 基本的にはもうすでにその正体を知っていて、 この味なら大丈夫かな?というものをおすすめする。 ああ、でもやっぱり、屋台のおでんやに行って 「おじさん、がんもとちくわぶね」 などといいながら、夜風にふかれてたべたいなあ。

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