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今日はあの震災から10年の節目の日です。
新聞もテレビも特集を組んで報道しています。 忘れかけていた記憶が(忘れようとしていた)よみがえります。 10年前、我が家は西宮に住んでいました。 ふる~い一戸建ての社宅。 早朝に、地震だ..と思った瞬間、家がうなり声を上げてゆれた。 思わず、「子供!!」と叫んで2階に上がろうとしたところで夫に、「俺が行く!」と止められた。 その後は激しい揺れに動けなかった。 ゆれがとまった時、崩れた壁の向こうに真っ黒な外が見えた。 嘘みたいに静まった家の中を、冷たい風が吹き抜けるのを、妙に冷静に感じていた。 夫は、2階に上がる前に、目の前で屋根が落ちてきて前に進めなかったようだ。 子供を呼ぶ、元気だ。 長男が飛び出して来た引き出しで頭に軽い怪我をしただけで次男は倒れたふすまの下でじっと寝ていた。 土壁が崩れて、階段は滑り台のよう、夫が脚で払いながら上に上がったら上から3段目で階段が抜けた。 胸まで落ちた所で何とか下の段につかまって落ちずに住んだ。 私は家族の上着と毛布を持ち出し、塀が反対に倒れたおかげで無事だった車に避難した。 社宅の皆と無事を確認した後、明るくなってから周りの様子を見に行くと、あちこちでひどい状況になっていた。 ぺしゃんこにつぶれた家、あちこちひび割れた道路、 ガス漏れのガスの臭い、単発的に上がる火事の煙、 決壊した水源地の堤防、鳴り止まない救急車と消防車のサイレンの音、 小学校に溢れる避難者達、そして遺体安置室に立ち込める線香のにおい。 何もかもが、17日の朝に変わってしまいました。 亡くなられた6433人の方のご冥福を心からお祈りいたします。 そして今生きていられる事に感謝したい。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.17 22:04:38
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