テーマ:新宿で出会った音楽(9)
カテゴリ:歌舞伎町という街
20年ほど昔、学生時代の友人たちと手に入れたばかりのフロンテで新宿を目指した。246号線も三宿を過ぎ道路が立体交差になると、始めて来たにもかかわらず新宿が間近だろうと感じだ。お滝橋通りにまだ新宿ロフトがありその隣の更地で立ちションベンをした。いざロフトに行こうと思って階段を下りるともう閉店だよとスタッフに追い返された。そもそも、新宿を目指したのはARBが好きな仲間でなぜか突発的に出た話題だった。当時熱狂的なARBファンの九州男児はこの企画に足が震えて参加できなかった。そのぐらいARBと新宿は関係の深い地域で四六時中ARBの歌を聞いているファンにとっては新宿に行くと聞いただけで人生最大のイベントになってしまうのだ。
歌の歌詞のように新宿ロフトで飲み明かすことはいきなり出来なかった。それではとロフト近辺の情報を突き止めていたTがARBの事務所に行こうと言い出した。 勿論皆はARBのスタッフに会える心底思っていたが、事務所の場所を確認しただけで終わった。 企画が貧弱でその後の行動が伴わなかった。自分たちのイベントは終わってしまった。 その後ありきたりの金の無い学生に戻った自分たちはお滝橋の公園に行き缶コーヒーをのんだ。何をするかと皆が一様に考えていたことを口にしたのは自分だった。皆もそれなりに何か考えていたところだったろうが、新宿をうろつくことには賛成してくれた。 平日の新宿など今でも活気は無い、いまでこそひっそりと深夜居酒屋やしゃれたバーなどがあるが当時は風営法のあおりでお店はどこも閉まっていた。 ポルノ映画館に学生がぞろぞろと入っていったが何か気分が悪くなってすぐ出てきた。 自分たちは夜が明ける前に学生寮に帰って昼まで寝た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.18 00:27:32
コメント(0) | コメントを書く |
|