|
カテゴリ:旅の話
昨日の日記でご紹介した映画「地獄の黙示録」。ふと考えてみたら、ちょうど2年前(2003年)の今ごろ、夫と私は休暇を取って、一週間のベトナムの旅を楽しんでいたことを思い出しました。
そんな訳で、今日からベトナムの旅の思い出をご紹介していこうと思います。 旅先としてのベトナムといえば、雑貨やベトナム料理が有名ですが、私の場合は、一番の願いが「ハロン湾に行ってみたい」というものでした。 きっかけは、カトリーヌ・ドヌーヴとヴァンサン・ペレーズが競演した映画「インドシナ」。そこで出てきたハロン湾の情景が忘れられず・・・世界遺産にも登録されている景勝地、ぜひこの目で見てみたいと夫にリクエスト。 そういう訳で、ハノイとホーチミンの二ヶ所に滞在するツアープランで、旅行会社にハロン湾への日帰り旅もオプションでつけてもらいました。 ハノイから、ホン河を渡って車を飛ばすこと3時間。 観光客用の船に乗り換え、波の浸食で出来た奇岩が屹立する湾をクルージング。船の中はテーブル席になっていて、厨房から運ばれてくる出来立ての海鮮料理をいただきながら窓外の風景を楽しむのです。 小さな船に、私たちを含め三組の日本人のグループが乗り合わせたのですが、それぞれについてくれたガイドさんも別のテーブルで食事。顔なじみの仲良しらしく、ベトナム語でにぎやかにお喋りしていましたが、「ここは!」という名所に差し掛かると、食事を中断して「ダダダッ」とそれぞれの担当のテーブルへ来て、「あちらは○○です」と説明してくれるのが、ありがたいような申し訳ないような・・・。 日本人のセンスではちょっとわからない、極彩色のライトでデコレーションされた鍾乳洞を見学し、船を下りて帰路につきました。 車道では、田植えを終えて帰るのか、牛飼いに連れられた水牛の群れを何度も目にしてびっくり。 ベトナムの首都・ハノイでは、街の中心にある「ホアンキエム湖」という湖のほとりで静かにお茶したり、街路樹とコロニアルスタイルの建物の調和が美しい旧市街でお買い物をしたり…旺盛に歩き回り、いつかは来たいと思っていた場所に来られた歓びを満喫しました。 楽しかったのが、「シクロ」と呼ばれる人力車に乗ったこと。 観光客とのトラブルが多いことから、ガイドブックには「流しのシクロには絶対乗ってはいけない」と書いてあります。夫と私は、そういう訳で、ホテル(メリア・ハノイ)専属のシクロをフロントで予約して、旧市街地を抜けてホーチミン廟まで行ってもらいました。 運転手さんがとっても気のいいおじさんで、シクロを停めた後、わざわざ廟の入り口まで連れていってくれたのもうれしい出来事でした。 そしてもう一つ、ハノイでの私の一番のお気に入りは「水上人形劇」です。 ベトナムの有名な芸能で、水の上で、細い竹の先につけた人形を操り、音楽にのせて躍らせたり、寸劇を演じさせたりするもの。 人形の使い手は、幕の後ろに隠れて見えないのですが(腰まで水に漬かって演じていたことは、フィナーレで彼らが登場したときわかりました)、一体どうやって動いているのか、どう考えてもわからない!でもそれぞれの人形がとっても素朴なつくりで、動きが加わると可愛さ倍増、なのです。 帰国後、「日本語をもっと勉強して、いつか貿易関係の通訳として働きたい」と言っていたかわいいガイドさんに、お礼に一緒に撮った写真と手紙を送りました。 しばらくして返事が来て、そこには 「サルズというビルスがきて おきゃくさんがすくなくなりわたしはおやすみがふえました」 と書いてありました。そう、少し旅行の予定がずれていたら、私たちはSARSの大流行に遭遇するところだったのでした… 【映画で見るベトナム。おすすめの三本】 季節の中で 夏至 愛人/ラマン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|