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テーマ:離婚のカタチ。(44)
カテゴリ:アシタのために(メンタル篇)
離婚から2年。
この5月、子宮がん検診に引っかかってからずっと考えていたこと。 オットに手紙を書きました。 別にたいした事じゃないけど、やっぱり自分がいつ死ぬかわからないし、伝えたいことは伝えてから死にたいと思ったので・・・。 ================================================ (前文省略) 私が離婚して失ったものは、旦那さまでもあったけど、一番信頼できた仲良しのお友達でした。 何でも話せて、私が思いも寄らないような素敵な言葉をくれる、そして尊敬できる、唯一のお友達を無くしました。 大げさに言ってるんじゃないのよ。 本当に今まで自分が知っていた人達の中で、一番信じられてん。 何かと私は疑り深いので、相手の得意分野によって、「この話は半分に聞いておこう」みたいな、無意識の判断をしてたけど、あなたはわからないことは「わからない」ってはっきり言うし、知ってることも、知ってる限りのことを話してくれるから、そういう気持ちになったんやろね。 私が見てたあなたが、あなたのすべてじゃないかも知れんけど、私が知ってる限りは「自慢できる」旦那さまでした。 そんな旦那さまを苦しめたのは私です。 あなたの存在に安心しすぎて、「大事にしたい」と思っていたあなたを大事にせず、おかあさんとうまくやりたいが為に、あなたに協力「させて」ばかりでしたね。 仕事で疲れているだろう週末に、「おかあさんに怒られるから庭の梅を切って!」だとか、「夕食に間に合うように帰って!」とか、命令ばかり。 大事にする順番を間違えていました。 ストレスで調子悪くなる私を見るのは辛かったやろね。 徐々に笑わなくなる私を見て、心配したり、イラだったりしたやろね。 パニックの発作を起こす私の体を押さえながら、悲しかったやろね。 愚痴ばっかり聞かされて、憂鬱になったやんな。 きっと嫌味言われて、責められてる気持ちになったやろうね。 何より、身内のおかあさんのことを言われて、キツかったやんね。 それがわかってるつもりで、頑張ってるつもりやったけど、それは私の一人よがりやったんやと思う。 「私は頑張ってるのに・・・」って、勝手に自分一人で苦しんでる気になって、 「おかあさんもあなたもしんどいんや」、ってアタマでは判ってるつもりになってたけど、 気持ちではわかってなかったんやね。 あなたの辛さの半分もわかって上げられなかったね、私。 ごめんなさい。 あなたがあんなに苦しむまでに、楽にしてあげればよかったんかな?と、思うこともあります。 けど、苦しかっただけじゃないよね? 楽しいこともあったはず、と、信じたいです。 私には、あなたと一緒に居たから得られた「いろんなこと」があります。 音楽も、アロマも、写真も、パソコンのことも・・・。 一緒に何かを見るたびに、あなたの気づく事それぞれに、いつも感心していました。 それまで、自分に見えているものとほかの人に見えているものは同じだと思ってたけど、あなたと知り合って、そうじゃない事を知りました。 山々の季節の入れ替わりに気づいたり、雨の予感を感じたり、昔の人の技術に感心したり・・・ 私には思いを馳せられなかったような、いろんなことに気づくあなたを「すごい!」と思っていました。 私には見えていなかった、いろんな事に気づかせてくれた、あなたを尊敬していました。 あなたは、「大げさな」というかもしれません。 でも、本当にそうなんです。 本当にありがとう。 離婚したときには、「離婚してからも、また付き合う夫婦もいるし」と言う、あなたの慰めの言葉に現実感を持っていました。 「あなたには私しかいない」なんて、何故か信じていました。 私がいなくなったら、絶対寂しくなるはず!なんて、自分に言い聞かせてました。 ホント、都合のいいオバカですね。 それは、裏返せば「私にはあなたしかいない」って、私が思ってたから、そんな馬鹿らしいことを考えてたんだよね。 私にとってあなたは「特別」だったけど、よく考えたら、あなたにとって私は特別じゃなかったから、こうなったんだもの。 離婚って言うのは、あなたに「特別」な存在を得るチャンスが出来た、って言うこと。 長々と書いたけど、言いたかったことは、「ごめんなさい」と「ありがとう」。 結婚したことは後悔していません。 そして、離婚したことも後悔していません。 二人がお互いを必要をするときがあったなら、あらためてまた「出会い」ましょう。(これは、私の勝手な希望・・・) 願わくば・・・ あなたが私を思い出してくれるときがあるなら、それはクスッと笑える思い出でありますように。 ===================================================================== 驚くなかれ、これって全文の半分以下です(笑) 前半は個人的な思い出やお詫びが満載なので省略。 何ヶ月も、伝えたいこと、知っておいてほしいことをメモっては消し、消してはメモり、を繰り返し、そぎ落として、そぎ落として、残った言葉達がコレ。 これで今年の目標だった、オットに「ごめんなさい」と「ありがとう」と、「あなたを好きだったこと」が伝えられました。 意気地なしだった自分を、コレでちょっと褒めてあげます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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