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2009年12月20日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
11月に友達の紹介で


うちのエステサロンに初めて来た看護学生さん。


初めて来たときの話。



基本、



ガールズトークはもちろんの事、



体の事、美容の事、



初対面でもぶっちゃけた話はあたりまえ(*´艸`)



そんなぶっちゃけトークをしながら、



まつ毛エクステが終わり、



お疲れ様teaを出した時、



彼女がある悩みをポツリ・・・。





彼女:【実は、今、看護実習で手術が出来ない
    膀胱がんの75歳のおじいちゃんを
    担当しているんですけど、
    どう接してよいか解らなくて・・・】



あたし:【どんな人?】





彼女:【ん~、何を話しかけても黙っているんです。
    ひとり息子さんがいるんですけど、
    車椅子の方で結婚しているんですけど
    お嫁さんも仕事してるから、
    お嫁さんも息子さんもたまにしか来れないみたいで・・・。】



あたし:【そっか、大変やなー。
     75歳のおじいちゃんともなると、
     昔の人だから、そうなかなか感情を言葉に出すって事は
     あまりしないかもね。
     75歳ともなると、長く培った自分の生き方みたいなものが
     あるから、そうそう心は開かないかもだしね。
     頑固な人も少なくないし・・・。

     うちのおじいちゃんは94歳なんだけど、
     特攻隊の時代の人だから、何にも話さなくても、
     威厳っつーか、凛としたオーラがあって、
     小さい時からおじいちゃん家に行くと
     まず、玄関先で三つ指立てて正座して
     挨拶させられてたよね。

     それくらい自分の考えに自身があるっつーか、
     頑固っつーか、厳しい人っつーか、
     そんな目上の人に私たち若造が言葉を掛けるって
     難しいよね・・・。

     で、息子さん以外は兄弟いないの?】



彼女:【いないみたいです】



あたし:【じゃあ、娘さんがいないんだったら、
     きっと女の子を可愛いと思うから、
     自分のおじいちゃんだと思って、
     手のマッサージとか肩とか、揉んであげて
     体とかも拭いてあげたりすれば?
     足湯とか手浴も気持ちよいと思うよ。

     きっと、最初は抵抗があって
     嫌がられるかも知れないけど、
     その人に娘さんがいないんだったら、
     きっと嬉しいんじゃないかな、
     色々、してくれると。

     表面に出さなくても、
     きっと内心喜ぶと思うけど・・・。

     言葉より、マッサージとかしてあげるとさ、
     言葉より伝わるんだよね。

     優しい気持ちとか、相手を思いやる気持ちとか・・・。

     ちょっと手、貸して・・・。(彼女の手をモミモミ)

     気持ちよくない?



彼女:【気持ちいいですっ!!】





あたし:【なんか、気持ちよくて、心もほぐれる気がしない?!】

     


彼女:【そーかもっ!】




あたし:【やり方はどーでもいいんだょ(笑)
    自分がされて気持ちが良かったところを
    相手にもやってあげると相手も同じ気持ちになるから、
    気持ちを込めてやってあげると、その気持ちが伝わるよ!

    あとね、お風呂とか入った時に、
    気持ちが良くて、ほぇ~ってならない?】
 
    お風呂に毎日入れないんだったら、
    足湯とか手浴とかしてあげるだけでも、
    すっごい気持ちいいって思ってもらえると思う。

    あたしだったら、かなり気持ちいい~って
    思っちゃうけどな(笑)

    いつも、お風呂で
    オヤジみたいにほぇーって声が漏れてるし(笑)



彼女:【爆笑。へぇ~、なんか、学校の先生みたーいっ!】



あたし:【(笑)よく、気がどーのって聞かない?
     誰にでも手から気が出てるんだけど、
     マッサージしてあげると、
     その人の気持ちが手から出てるんだよね。

     言葉より、気持ちを込めてマッサージしてあげると、
     気持ちが伝わって、
     きっと心もほぐれるんじゃないかな?】





彼女:【へぇーやってみますっ!
    なんか、ほんとに最近悩んでて、
    一気にスッキリした気がします!!】



あたし:【転院するまでの間、自分が出来る限りの事を
     してあげてれば、
     きっと、何かを感じてもらえるよ、人間だもん】



彼女:【はいっ、やってみますっ!】



あたし:【がんばって♪】





こうして、


前回は彼女とのトークを終え


目をキラキラにして彼女は帰っていきました。





そして、2回目の今日・・・。





彼女:【前回、イトウさんが
    色々アドバイスをくれたじゃないですか!!

    あれから、手浴や足湯やマッサージしたりして、
    揉んであげてたんですよ。

    こないだ、転院したんですけど、
    その転院してゆくちょっと前に
    おじいちゃんに呼ばれて部屋に行ったら、
    




おじいちゃん:【素直な気持ちを言いたいと思います。
        泣きながら声を詰まらして・・・
        

       『ありがとうございます。
       いつまでも素直な気持ちでいてくださいっ』



彼女:【って言われたんです。
    もう一緒に泣きながら手を握ってたんです。】





あたし:【えー、それは良かったねー嬉しいねー。感動だねー】と
     いいながらあたしは涙があふれて(T▽T)
     エクステが付けられず
     鼻水もマスクの中でズルンズルン(笑)



彼女:【初めて、おじいちゃんにマッサージをしたときに、
    おじいちゃんの目から涙がほほを伝わって、
    涙がこぼれてたのを見たんです。】  

    言葉に出さなかったけど、
    ほんとは、相当寂しかったんじゃないかって思って・・・。】





あたし:【そりゃ、そーだよー。
    だって、自分がおじいちゃんの立場だったら、
    残りの命を誰も来ない病室で静かに横たわってるだなんて、
    寂しすぎて、泣いちゃうよー( ;∀;)
    
    でも、男だから、感情殺して、我慢してんだよー。

    おじいちゃんの転院先知ってるの?】





彼女:【知ってますっ!!】



あたし:【せっかくだから、手紙でも面会にでも行ってあげれば?
     きっと喜ぶと思うけど・・・、

    で、面会に行ったら
    いつでも気軽にお便りくださいって、
    自分の職場の住所と名前を教えて、
    おじいちゃんの心のよりどころを
    作ってあげたらいいんじゃない?

    あたしだったら、したいな。
    そこまでしたら、身内みたいな感覚になっちゃう。】



彼女:【いいのかなー。】



あたし:【看護師の立場でだったら、どこまでしていーのか、
     私には解らないけど、
     私みたいな立場だったら、
     したいことどんどんしてみれば?】

     って、いーたいほーだい、言ってるけどね(笑)
     ガハハ

    

彼女:【やってみよーかな・・・。】





そんな感じで、


彼女が途中途中、


寝息を立てて、


寝ている間に、


あたしは彼女のお目目を可愛くすべく


もくもくとエクステをつけていたのでした。





おじいちゃんの言った言葉が、



【自分は素直に言葉には表現できなかったけれど、



どうぞあなたはいくつになっても素直のままでいて下さい】って



メッセージが込められている気がして



とてつもなくジーーーンと来てしまった



いいなはシーサーでした。





【完】





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Last updated  2009年12月20日 13時12分48秒
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