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花尊し

花尊し

新琴似の魯山人とお呼びします

一言居士
往復書簡、闘士の遺言


新琴似の魯山人とお呼びします Mon, 27 Oct 1997 buchi

buchiである。 貴方という人が良く分かったぜ。俳句も短歌も、川柳もいただけない。

>朝寝して 兎と亀の 勝負アリ

特に「朝寝して」が良くない。熟女の夜半の行動を知っていたかのような、下ネタである。下品である。貴君の白髪に似合わないのである。 これは、最早、文学たりえないのであるからして。私はとても書けない差別語によって現される。魯山人の世界の住人になってもらう。「***歌」と呼ばれる世界である。

グラスもつ 指先にある 憂鬱と ウルトラマリンの 北の蒼海

不似合いな 客二人いて カウンターの 不審もあれば また楽しかり

先端を 指先に触る 電脳の ヒートアップも 晩秋の夜半

抗議とぞ 怒りの文撃つ キーボード 傍らに置く 血圧計

ゴロ合わせ ごろ寝している ボロ袷(あわせ)

キック・オフ 蹴っ飛ばしとは 馬の肉

瓜坊主 紅葉鍋とは これ猪かに

自由俳句という流派もある。 自らのイマジネーションで、表現することが「風流」と、「花伝書」にもあるさ。 システィマティックな、技法なんぞは、糞食らえ。 風流の本来の意味は、自由ということ。 だから、私は「WINDs」。





未来を拒む訳ではありませんが Wed, 29 Oct 1997 sio

人を殺しておいてそれは無知の所為だった、は通らなかったように、身から出た錆なら死刑でも切腹でも、でも、まっ、言い訳は見苦しいか。

人が酒を飲むのには五つの理由があるとか
1.祝祭日のため
2.その場の渇きを癒すため
3.未来を拒むため
4.美酒を称えるため
5.最後にいろんな理由のため

青年は夢を語り、壮年は今を語る。過去を語るは・・





酩酊と覚醒の狭間に在る幻想 Wed, 29 Oct 1997 buchi

buchiです。 行為としての「飲酒」に理由は必要無いな。 意味付けも不要だな。 飲まずに居られれば、それで善し。 これが飲まずに居られるかい、それもまた善し。 過去も、現在も、未来も、渾然一体。 酩酊と覚醒の狭間にある。 何物にも依存することなく、精神は飛翔する。 人はそれを幻想というが、私にとってはスポーツだ。 達磨大師じゃないが、面壁、モニターに映し出されるフォントの背後に闇と光を見る。 その時、精神は肉体を遊離する。 かもしれないってね。 来週はスウェーデンの客人の運転手だ。 3日ほど札幌・旭川を行ったり来たりだ。 凍結しないことを祈るのみ。私はアイスバーンで2度も自損事故やっちゃってるんだ。 下手で、暴走気味で、心此処に在らざる幻想に生きる人だからね。 ハンドルは握らんほうがいいのさ。





禅問答か珍問答か Thu, 30 Oct 1997 sio

落語か何かで禅問答の話が有ったのですが、偉いお坊さんと饅頭屋の禅問答が成立したかに見えたのも、実は単なる勘違いに過ぎなかったという笑い話です。 饅頭屋は偉いお坊さんのレベルでは思考出来ないにしても、偉いお坊さんが饅頭屋のレベルに降りて考えることは出来るはずですが、それでは笑えない・・
無知の所為?酒の所為?自分の所為とは割り切れず、蒸し返しですが・・
BINさんが「また、sioさんに先を越されました」と言うので、「兎が朝寝しているうちに亀がゴールイン」とからかったつもりが、変な艶歌といっしょくたに熟女の夜半の行動を知っていたかのような、下ネタになってしまうのですね。 下品ですか。下ネタは下品で、上ネタなら上品ですか?寿司ネタの高い安いはあっても、ネタの品格に上下を付けるのは価値観の違いに過ぎないのではないでしょうか? 衣食足りて礼節を知る、衣食足りても無礼者。魯山人でも宇野鴻一郎でも結構。高尚な文学と官能のエログロ、如何ほどの違いが有るというのでしょう。烏賊と蛸ほどの違いではないですか。 寿司ネタとホルモンの臓物、どちらが下でしょう?ってなことでホルモン焼きといきますか!

追伸
カー・クラッシュは大勢観客のいる所でやって下さいよ?





珍問答にきまっています Fri, 31 Oct 1997 buchi

buchiです。 私が大好きな都都逸にこうある。7775
三千世界の カラスを殺し(黒い鳥は古来日神の使いとされてきたカラス)
主と 朝寝がしてみたい(ぬし=おぬし)
わしとお前は 焼け山かづら うらは切れても 根は切れぬ

作者は、幕末維新の志士、長州の高杉晋作だとされている。 歌の世界で、「朝寝」とくれば、「主と 朝寝……」に決まっているのだ。 私が決めたのではない。 何処かの誰かが、決めて、そこらのオッサンもそう信じているということなのさ。 それが、歌の特徴的省略事項。「朝寝」は、そうした共通理解があるらしいのさ。 どうだ、一つ利口になっただろう。 千年以上も続いている、言葉を削ぎ落としていく「省略型」の文学・韻文の約束事。 見たままを歌う、いわば写実というか、現実主義の散文とは違う「お約束」だな。 近代以降では、破風といって、約束事をわざと違える「自己主張」もある。 俳句で云えば「季語」を無視したり、違えたり。 短歌で云えば「枕詞」や「係り言葉」をたがえるんだな。 私はそちらに共感する。とても、難しいがね。 貴方の「朝寝」は、「ウサギとカメ」。メルヘンの世界ですね……。 破風とも違うし、「自己主張」とも思えない。難解な世界……ですね。
仏典によれば、 九品仏(くほんぶつ) 上品(じょうぼん)から下品(げぼん)まで、それぞれになぞらえてある。 良いかね。いずれも仏であるとね。 下品は、煩悩とは違うのです。 ましてや寿司のネタとは……。 魯山人は、先に述べた江戸期の「破風」。文殊菩薩の業なり。 宇野先生はエロティシズム。歓喜大菩薩の業なり。 エロとグロとを一緒にはしない。 グロ・ポルノは煩悩のなせる業。 ちなみに西欧では、タコはグロテスクの代表選手。 イカとは随分扱いが違っています。 何といっても、ホルモンの塩焼きのおいしいのが食べたい。 30年ほど前に、長野で食べたのだがね。熱々で、肉厚で。 北海道に来てからは、冷凍モノしか食べたことがない。 東京のは駄目。パサパサ干からびたようなのばかり。 そんな旨いの食わせる店を探してや。 たのんまっせ。「朝寝」のオッサン。 私は「昼寝」の親父です。

そうね。クラッシュは人の居るところでしましょうね。 以前、夜道に迷って方向転換しようとして側溝にはまってしまい、往生したんだ。 2時間誰も通らない。 そんな道路も、狭いといわれる日本にはある。 北海道には一杯あるね。きっと。
美しき眉をひそめて朝寝かな (高浜虚子)




無知の恐さ Sat, 01 Nov 1997 sio

>段々良くなる「法華の太鼓」
>彼は散る と 枯れ葉散る かぁ
>かけ言葉の有り様からは川柳に向いた人かもしれないな。

今更文学の勉強をする気にもなれないので、 どっかの生命保険会社がやっているサラリーマン川柳か、時事川柳ぐらいなら何とかなりそうな気もするのですが、 下手な鉄砲も数打てば当たると・・ それとも散文詩のナルシシスムの世界か?

何とおっしゃる 兎のあなた 亀の私と 走るとは
月の兎は 男だそうな 春夏秋冬 杵を持つ
映画「失楽園」は女性ばかりだそうな。 ヒットの理由は「日経新聞」で「渡辺淳一」だからだそうで、 「日刊ゲンダイ」で「宇野鴻一郎」だったら・・ 宇野鴻一郎は芥川賞作家だったのですね。 幕末維新の志士といえば、対するは新撰組。 新撰組は勤王の志士達を殺戮した悪人の集団、 と見る人も居るし、 義に殉じた孤高の人たちという見方も司馬遼太郎によって提起され歴史認識が変えられた?

>「もし、我らが所業疑わしく覚え候らわば、所業
>終わるところまで見候え!」
>これは、新選組の土方歳三の言葉なり。
>ロマンだね。

勤王の志士達こそ権力に目が眩んだ野心の人たち、という見方も有ります。 組織、集団、個人によらず 一刀両断に論ずる訳には行かないでしょうが、 実際の所は、勧善懲悪、正義の味方はいないにしても、 純粋の義憤に駆られた人、生きる為の打算の人、 革命家、政治家等等、 種々雑多な人間模様が有るのでしょうね。

無知の恐い所は 「知らない事を知らない」ということなのですね。 「知らない事を知っている」と言ったのは哲学者で、 「知り過ぎた」のは菅原洋一か、松尾和子か?
法則に従って計算すれば答えは一つ、1+1=2 という工学、技術の世界の人間には文学上の約束事、暗黙の了解は難題(なんだい?)

「悪法も法だ」と遵法を説き毒杯を仰いだソクラテス「悪法は法ではない」は過激派「法などない」は無法者ビリーザキッド「法法華虚?」は鶯 「汝自らを知れ」と無知を自覚させたソクラテス「汝弱き者」はシェークスピア「今汝(何時)」もうすぐ夜明け

仏の顔も 三度とはいえ人の顔した 仏顔。 九品仏(くほんぶつ)とやらは極楽浄土で階級闘争をしているのでしょうか。
散る桜 残る桜も 散る桜(良寛)

OKさんの話しで知的障碍者の本人参加、自己主張、権利の申立て、・・の例として、御飯を吐き出している人を見て御飯にケチャップをかけたらと言ったら「それは人間的でない」と言われた・・文化の違いは有るにせよ「人間的であること」と「人間であること」のどちらを取るか?考えさせられるお話でした・・







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