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花尊し

花尊し

お盆


お盆Q&A

Q 盂蘭盆会(うらぼんえ)とは何
A 盂蘭盆会とは、いわゆる「お盆」のことで、
ウラボンの語源はインドのサンスクリット語にある「ウランバナ」、「ウランバーナ」から来ており、
倒懸(とうけん)と訳され、逆さ吊りの激しい苦しみの意味であり、
故人のこの苦痛を取り除き救うために行なうのがお盆の行事なのです。
お盆は特定の先祖を供養するにしても、
ご先祖様によって私たちのいのちが恵まれたことに感謝する良い機会と言えるでしょう。

Q お盆の由来は
A お盆の語源は、盂蘭盆会(うらぼんえ)から来たという説の他に、
先祖供養の供物を乗せる盆(ぼに)のことであるという説もあります。
お盆の由来は盂蘭盆経という経典の中の説話にちなむものです。
お釈迦様の十大弟子の1人である神通力をもった目連(もくれん、モッガラーナ)が、
亡き母親は何処へいったのであろうと神通力を持って捜したところ、
餓鬼の世界に身を沈めているのが分かりました。
母親はやせ衰え、食べ物を口に運んだとたん火に変わり口中やけどを負い、
空腹で苦しみ、見るも無惨なその姿、その様子に嘆き悲しんだ目連が、
母親をこの苦しみから救うため、お釈迦様の教えに従い、
7月15日に多くの僧侶に食べ物を施し、僧侶たちの力添えで供養してもらったところ、
母親は極楽浄土へ昇ることができたといわれています。

Q お盆の日取りは
A お盆の日取りは本来は7月15日です。
8月15日は月遅れのお盆です。
元々旧暦の7月15日に行なっていた行事なので、
新暦の7月15日にしようとすると季節感が合わないし、
旧暦では新暦で生活している一般の人には不便なので、
旧暦に近い 新暦で1ヶ月遅れの8月15日にお盆の行事をやっているのです。

Q お盆の行事は
A 盂蘭盆会(うらぼんえ)を略称したお盆は死者の霊が帰る時の行事です。
旧暦7月13日(新暦8月13日)が盆入りで、
夕方にお墓や間口で「迎え火」をたき、ご先祖様を家に招きます。
14、15日に精霊棚(しょうりょうだな)を設けて、
位牌をならべその前に精進料理やご先祖様の好物などをお供えします。
盆棚や施餓鬼棚を作ったり、仏壇前に灯篭や提灯など飾り、
ご先祖様を丁重におもてなしし、追善回向(ついぜんえこう)するのです。
そして16日の夕方に「送り火」をたいたり、精霊流し(しょうりょうながし)や
灯篭を流したりして、ご先祖様を再び冥界へお送り致します。
今のお盆のやり方は江戸時代の頃にほぼ固まったようですが、
地方によってまちまちで一概にこうだとはいえません。

Q 新盆、初盆とは
A 故人の死後、最初に迎える盆を
新盆(にいぼん)、初盆(はつぼん)と言い、とりわけ丁重に供養します。
新盆の準備は、基本的には普段のお盆とそう大きく変わりませんが、
亡くなられた方が初めてお家に戻って来るので特別丁寧にお迎えしたいものです。
新盆、初盆は、
四十九日(しじゅうくにち)の忌明けが終わった場合であって、
忌明けが来る前にお盆になってしまった場合は、翌年を新盆とします。

Q お盆の風習は仏教か?
A インド仏教にも中国仏教にも当初、お盆や、死者のための供養の行事は無かったのですが、
中国でも西暦500年ごろになると、
死者のために祈る盛大な行事としてのお盆の風習が見られるようになりました。
先祖を供養するお盆の正式名称が盂蘭盆会(うらぼんえ)で、
仏教学者岩本裕教授によれば、
ウラボンはペルシャ(イラン)系のソグド語(タジク語)で
死者の霊魂を意味する「ウラバン」、「ウルヴァン」から来ました。
ソグド人には、家に祖霊を迎え、共に供え物の風味を味わうという祭があり、
この習慣が中国にもたらされました。
唐の太宗皇帝の保護の下でキリスト教は景教と呼ばれ中国仏教にも大きな影響を与え、
その景教徒たちにも、先祖の霊魂の慰安を祈る風習がありました。
中国ではこの行事を仏教的に説明するため盂蘭盆経が創られ、
敦煌の僧、竺法護(じくほうご)の翻訳として伝えられました。
* 法隆寺伝来の香木からはペルシャ文字とソグド文字が見つかっている。

Q 日本ではお盆の風習はいつから始まったのか
A 日本ではお盆の歴史は西暦600年頃の聖徳太子のころとされ、
推古女帝により仏教伝来後まもない606年に初めて盂蘭盆会が行なわれた。
推古女帝は612年に
須弥山(しゅみせん・古代インドの宇宙の中心にそびえる聖山)を飛鳥寺の西に造らせている。
須弥山石、道祖神石はウラボンの境界石であるという。
斉明女帝は657年7月15日に飛鳥寺で盛大な盂蘭盆会の法要を営なみ、
ペルシャからの亡命貴族を招いて宴を開き、須弥山石の噴水装置(塔)、歌と踊りでもてなした。
日本でのお盆の風習は中国から伝来した行事と我国固有の信仰とが習合したものであり、
祖霊を迎えて共食をするという古い信仰形式がこの習俗の基盤をなしている。

Q 盆踊りは
A 盆踊りは生者と死者が一緒に踊っていると解釈されている。

Q 迎え火、送り火は
A 祖先の霊が帰ってくる道、あるいは、祖霊を送り出す道を照らすために、門口や辻で焚く火であり、
ペルシャ(イラン)のゾロアスター教(拝火教)とかかわりが有るという。
盂蘭盆の語源はイラン系言語で魂を意味するurvanと言われ、
この言葉が使われている地方では拝火教を信仰していた。

Q 六道輪廻とは?
A 人間の霊魂は死後も存続し、生前の行為、業(ごう)、カルマンによって、
天道、人間道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六趣のいずれかに生まれ変わるが、
悪趣に落ちてもそこで善業を積めば次は善趣に生まれ変わり、
逆に、善趣に行くことができても、そこで悪業を行えば次は悪趣に堕ちる。
善趣は天道、人間道であり、悪趣は阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道である。 
すなわち、善因善果、悪因悪果の因果応報であり、
自業自得で、未来永劫に回り回ってゆく六道輪廻である。
このような考えは現世の不平等を巧みに説明するもので、
不平等も来世では回復できる希望を与え、
かつ、善行を行なわねばならない根拠を示すものであった。
輪廻はカースト制を合理化するイデオロギーであり、
釈尊は我(永遠不滅の実体)を否定し、教団内部においての四姓平等を表明したのである。
* 四姓:バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシヤ・シュードラ




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