カテゴリ:時事日記
フランスでは大統領選挙のキャンペーン真っ最中。右派の国民運動連合(UMP)のニコラ・サルコジと左派の社会党のセゴレーヌ・ロワイヤルが一歩リードし、中道のフランソワ・バイルと極右のジャン=マリー・ルペンが追いかけるといった構図になっているようです。 今回の大統領選が興味深いのは、ニコラ・サルコジとセゴレーヌ・ロワイヤルの主張が、非常に対照的であること。フランスという国がこれから何を目指していくのか、フランス人がどういう生き方をしていきたいのかを選挙を通じて知ることができるなぁと思っています。 ニコラ・サルコジは、フランスの競争力を高めていくために、週35時間労働制などを取りやめることを主張しています。治安対策に力を入れており、移民・外国人に冷たく、強権的なところもあります。 セゴレーヌ・ロワイヤルは、フランスで女性初の大統領を目指しています。政界のエリートでありながら4人の子供の母、というのが売り文句。日本流に言うと、格差社会の是正に取り組むというのが主張です。 グローバル化していく世界の中で、経済力を高めていかなければフランスという国が敗者になってしまうという懸念がある一方、昨年起きた暴動などを見ると、競争の中で置き去りにされている若者たちを救っていかないと社会不安が高まるだろうなという問題も感じます。 サルコジが「頑張った人が報われる社会を」というと、「そうだよね~」と思う気持ちがある一方、ロワイヤルが「誰もが希望を持てる社会を」というと、「それもそうだな~」と思うし、フランス人ではない私も、興味深くウォッチャーをしています。 それにしても感心してしまうのは、フランスの政治家たちの演説が上手いこと。フランス語の練習の教材に最適です(笑)。 4月22日に第一回投票で行われ、ここで過半数を獲得する候補が出なければ、上位二人の決戦となる第二回投票が5月6日に行われます。 選挙結果にかかわらず確かなことは、これでシラク大統領の時代が終わるということ。良い面も悪い面もありますが、大の日本びいきのシラクが大統領ではなくなると、日本にとっては不利な面もでてくるでしょうね。 あ、それより、日本人の私たちは統一地方選第2ラウンドの投票に行かなくては! カメラ: Canon EOS Kiss DN レンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1 撮影モード: マニュアル露出 シャッター速度: 1/200 絞り数値: 3.2 測光方式: 部分測光 ISO感度:100 人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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