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2011.01.25
カテゴリ：本の日記
 日曜日に東京都写真美術館で「スナップショットの魅力」展を見てきたので、流れよく、森山大道さんの「路上スナップのススメ」を読みました。 帯に「中途半端なコンセプトは捨てて、とにかく撮れ！」と書いてあるのが刺激的です。 昨年の御苗場が終わった後から、私はしばらく写真のコンセプトということについて考えていました。作品として写真を見ていただく上で、コンセプトを持ってシリーズを組み立てないといけないかなと思ったのです。その過程で、いろいろ学んだこともあったけれど、逡巡したこともありました。 この本にまとめられた森山大道さんの言葉は、そんな私を心地よく斬ってくれます。 「何か、そのときの社会状況みたいなことからテーマやコンセプトを、らしく決め込んで撮影したところで、しょうがないと思う。そんなことより、とにかく全身で感じたものを、なるべく選別なく撮っていく。とくにこれから写真家になろうという学生には、そうしろと教えてきた」 スナップとは「自分の欲望が発する必然の投網を打って、偶然という獲物を絡めとること」 「何でもよく見てすべて写せ。まず量を撮らないと見えてこない。少なくとも路上の写真はね。自分が何を撮っているかも見えてこない。何を撮りたいかも分からない。世界も見えないし自分も見えない。ましてや写真が何かなんて、分かりっこないんだ」 うん。なんだか爽快な言葉です。 ボリビアから帰ってきてからは、御苗場の準備に時間をとられていて撮影していないのですが、その後はしばらく「量を撮る」というのもいいかなぁって思いました。 写真は、ボリビアのコパカバーナという街で撮ったスナップショット。 人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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またまた含蓄あるお言葉。
極めた人だけが言えることのような気がします。 私たちはこーした先達の教えを受けて前進してくものなんだな、と。 写真は自己表現の手段だと思っているので、 「直感」を大事にしています。 音楽や陶芸、絵画と同じですね。 「直感」で撮り続けると一貫性が出てきて、 コンセプトはあとからついてくる･････んじゃないのかな、 とも思ったりしてます。 ちょっと乱暴かな？ いずれにせよ、一皮剥けたChloeさんの作品、 早く見てみたいです! (2011.01.27 12:12:36)
トドも馬鹿みたいに撮りまくりますが、棒に当たるでしょうかねぇー。
(2011.01.27 18:31:52)
スタスキーさん
森山大道さんの言葉、すごく心に響きました。自身も真剣に写真に向き合っている人で、次の世代に伝えていこうという気持ちのある人だからこそ出てくる言葉だなと思います。 直感って、実はすごく力があることなのかもしれません。 自分が撮ったものと向き合って、そこに通じるものを見つけてコンセプトと呼ぶのも、ありですよね！ (2011.01.27 21:22:30)
トドオスさん
きっと棒に当たりまくりでしょう！数を撮るって、大事なんだなと思います。 (2011.01.27 21:23:03)
この写真、好きです。^^
すごく派手な色で囲まれていても、不思議と調和してア祝い深くなるのがインカの魅力でもありますよね。^^ とても素晴らしいお言葉、ありがとうございます。 これ、写真の世界以外の全てに共通することですよね。 そして、読みながらいい意味で肩の力が抜けました。 まずは無我夢中で撮ることに徹すればいいのですね。^^ (2011.01.29 00:56:26)
picchukoさん
わぁ、嬉しいです。何気ないカットなのですが、私も好きな一枚です。土産物で売っているカラフルな布は、実際にその土地に澄んでいる女性たちが身に纏っているものと同じ。そこになんだか魅力を感じます。 (2011.01.29 22:17:29) |
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