VIVA L'ALLEGRIA !!!

2006/03/07(火)16:12

祖父母のたのしみ

0歳日記(まーや編)(68)

(写真 クエリー二公園)  日差しも暖かく、青空が広がる今日の午後、ふと思い立ちまーやを連れて近くの公園に散歩に出かけることにした。 まーやは外出をすると必ず眠り、自宅に帰ってからもそのまましばらくは眠り続けてくれるので、家事を中断させてでも外に連れ出したほうが後々逆に家事がはかどることにもなるのだ。 私は今てがけている仕事の紙とかねてから『読まなくちゃ』と思っていた小児科医から渡された離乳食の案内を持って家を出た。  外に出るとぽかぽかと暖かい陽気が肌に伝わり、『もうすぐ春だなあ』と思わせる。 今日向かう公園は私が住むヴィチェンツァ市の中で一番大きく、いつ行ってもキレイに清掃されている。 病院に隣接している為に患者さんも散歩をしやすいのではないか、と便利に思う。  自宅から公園までは乳母車を引き引き徒歩20分。 最近体力の衰えを感じる私は公園に着いたときにはすでに多少息が切れていた。 先ずは一周しよう、と公園内を周り始める。 公園には遠足を楽しむ児童、ベンチで昼ねをする人、犬の散歩をする人、トレーニングをしている人、などがおり平日と言うこともあり老人の姿が多かった。 しかし何と言っても多かったのが『乳母車を引くおばあちゃん』の姿だろう。  さすがに私のように乳児を連れているのはおばあちゃんではなく、お母さんだったが少し大きな赤ちゃんを連れているのは皆おばあちゃんだった。 イタリアでは出産後に産休を経て、職場復帰をすると、その子供は大抵おじいちゃん、おばあちゃんに預けられる。 すでに年金生活に入っているおじいちゃん、おばあちゃんに取って孫の面倒を見る事はこの上ない喜びらしく、平日私が買い物に出ると必ず嬉しそうに乳母車を引いているおばあちゃんの姿を何人も見かける。  実は私もダーリンのマンマから 「あなたが仕事をしている時や何か用事がある時には私が預かるから、遠慮なく言ってね。」 と常日頃から言われている。  生憎、私は自宅で出来る仕事を現在持ち、どうしても一人で出かけなければならないと言う時にはダーリンが自宅に居る事が出来るので、いままでダーリンのマンマにまーやを預けた事は一度しかなかった。  隣に住む義妹の子供が生まれたときには、義妹が職場復帰をした後から6歳のいままで、常に孫の面倒を見てきた義母に取って、今のような状況でなかなかまーやに会う機会がないことが寂しい様子だ。 私は特に決まった産休の期間がないので『そろそろ戻ろうかな』と思えば職場に戻れる状態なのだが、少なくとも半年はまーやとなるべく一緒にいようと決めている。 この小さい時期はあっと言う間に過ぎてしまうらしいので、その『あっと言う間』をなるべく見逃したくないと思うのだ。  公園でゆったりとした時間を過ごした後で自宅に帰る途中でダーリンのマンマに偶然会った。 「あら!散歩にでかけてきたの?お天気が良いから良かったわねえ!」 と言いながら目じりを下げまーやを見つめるダーリンのマンマ。 「お天気が良くなって来たから、あなたが忙しい時には外に連れ出してあげるから遠慮なく連絡してね。」 とダーリンのマンマは再び、いやもう100回目になろうか、親切に言ってくれた。  こんなに孫と出かけることを楽しみにしているんだなあと実感した私は、今週から少しずつ外に連れて行ってもらおうかと考えている。

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