ミステリの部屋

2005/04/28(木)23:54

PLUTO 002

ミステリ以外の小説(45)

私にとっては浦沢直樹の「MASTERキートン」が一番好きな漫画です。 「モンスター」も読みましたし、「20世紀少年」も読み続けています。 「YAWARA」と「HAPPY」は途中まで、あとは「パイナップルARMY」も手に入れました。浦沢ファンといってもいいでしょうね。 PLUTO(プルートウ)の原作は手塚治虫の「鉄腕アトム/地上最大のロボット」です。 この作品は浦沢さんが最初に読んで感動した漫画だそうですので、大変思い入れがあることと思います。 手塚治虫さんの遺族の方が了解するに当たって、浦沢直樹の作品で、浦沢さんの絵柄で描くこと、という条件を提示されたことがあとがきで述べられていますが、そのことば通り、アトム、ウラン、御茶ノ水博士、田鷲警部、みんな浦沢さんなりの新しい姿です。 絵柄も違いますが、内容もまさに浦沢ワールドですね。 浦沢さんってすごい人だなぁ、と心から思います。 偉大なる手塚治虫に真っ向から挑戦して、みごとに自分なりの世界を創り出しているんですから。 ロボットたちの人物(?)描写が素晴らしく、主役のゲジヒト刑事やレクター博士を思わせるロボット、各国の優秀なロボットたち、はみんな強烈な印象を与えます。 私はアトムを見て狩野俊介君を連想してしまいました。 優秀な探偵のような行動、そしてやさしさゆえの悲しみも……。 私は原作を知りませんが、ミステリーの色合いも多分にあって、これからも目が離せません。

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