2009/06/18(木)09:57
死体にもカバーを:エレイン・ヴィエッツ
心機一転、“ページ・ターナーズ”書店で働き始めた ワケありのヘレン。
困ったお客と、もっと困った最低オーナーにもめげず、日々奮闘する彼女に、またも災難が降りかかる。
アパートでシロアリが大発生したかと思えば、お次は くだんの最低オーナーが殺される始末。
おまけに 容疑者として逮捕されたのは意外な人物で…!?
南フロリダで職を転々、必死に働くヒロインの活躍、第二弾。
(「BOOK」データベースより)
『死ぬまでお買物』(感想)に次ぐ、わけありヒロインの転職シリーズ第二弾です。
ヘレンの新しい職場が書店だったこともあって、前回よりも面白く感じました。
しかし、アメリカの書店というのは、こんな変なお客がたくさんいるんでしょうか?
読んでいる分にはとても面白いのですが、店員さんは大変そうです。
作者は書店に一年間勤めた経験があるそうですから、仕事の内容などはかなりリアルなのではないかと思います。
今回は、傲慢きわまりない書店のオーナーが殺されるは、主人公が住むアパートにはシロアリが大発生するは、で大騒ぎ。
それにしても、ヘレンは男に弱いし、見る目がなさすぎです。
まあ、だからこそ、現在の崖っぷちな状況に陥っているわけですが……。昔は高給取りのキャリアウーマンだったんですけどね。
どんな環境のもとでも、色々と問題のありそうな人たちの中でも、ヘレンは実に健全な精神で頑張っているので、応援したくなります。
しかし、ヘレンがアラフォーとは……。
アパートの大家さんや、住人が個性的で、魅力的なのは前作と変わらず。
南フロリダの明るい太陽のように、これからも明るくたくましく、崖っぷち人生を突き進んでいってほしいものです。
アメリカでは6作まで刊行されているようですが、日本では、第三弾『おかけになった犯行は』まで訳されています。