ミステリの部屋

2009/12/13(日)11:43

ネタバレあり・GLAYアリーナツアー2009in武道館12/11

ときには音楽も(54)

冷たい雨の金曜日、娘と二人で雨の武道館に行ってきました。 GLAYのライブで、こんなにしっかり雨が降ったのは初めてです。 写真を撮る余裕もありませんでした。 武道館のいいところは、どの席からもステージとの距離を感じないところ。 今回の席は、2階のかなり上の方でしたが、それでも座った途端に「近い!」と思いました。 外は寒かったのですが、中はみんなの熱気で温度は高くなるばかり。 開演時間には、どこからともなく拍手が沸き起こり、早く早くとGLAYの登場を促します。 ついに客電が落ち、青い照明に染まったステージ。 福岡ではよくわからなかった登場シーンが、上からなのでよく見えました。 福岡ではバルコニーのように見えていた、手すりのある丸い小ステージが4つ、中二階に浮かび、ステージと階段でつながっています。 その小ステージの真ん中の床が、メンバーを載せてせり上がってきます。 HISASHIさんはステッキを持ち、TERUさんは赤いスカーフで口元まで覆っています。 4人が階段を下りてきて、さあ、ライブの始まり。 初日と比べて、セットリストや曲順は 多少変更になっていました。 同じ新曲でも 盛り上がる「absolute “ZERO”」が2曲目に。 そして、7曲目の「Yes,Summerdays」 初日の福岡、TERUさんが一度ならす歌詞を飛ばし、悔しさの余りジャケットを脱ぎ捨てた曲。 あれ以降セットリストにはなかったけれど、ぜひもう一度聞きたいと思っていたのです。 今回は完璧でした。 ちょっとだけ心配したことを謝ります。 けれども、きっとあのままで終わらせないと信じていましたよ。 「NO ESCAPE」では、横向きの手振りが加わり、「THE BIRTHDAY GIRL」では、楽しくみんなの誕生日を祝うことになり、進化が見られました。 四季がテーマの4曲は流れも少し変り、新たに「とまどい」を聴くことができました。 久しぶりでしたが、しみじみいい曲だと思いました。 具体的な情景ではないけれど、青春の切なさときらめきが映画のように蘇ってきます。 『危なげなあいつのこと 見守る君がずっと好きだった』というところでは、胸がキュンとしめつけられました。 「LET ME BE」は迫力がありました。 まさに渾身の力を振り絞った熱唱に、聴き入りました。 今回、上から見おろしたことで、照明の効果に感動しました。 アリーナ席が消えて、緑の雲が広がっているように見えたり、真っ白な雪野原の上にいるように感じたり、まるでマジックのような効果を堪能しました。 初日と一番違っていたことは、GLAYのリラックスぶりです。 あの時の緊張感が嘘のように、MCも絶好調でした。 ちゃんとメンバー紹介があっただけでなく、最後のMCではG6(GLAY4人+ダブル永井さん)全員の話も聞くことができました。 最初にTERUさんが、アンコールのTシャツをどうやって選んでいるか、という話を……。 いのっちというスタッフに、どれにしますか?と聞かれた時に、 「昨日一番売れなかったもの。」と答えているとか。 身につけているTシャツを見ながら、「これが一番売れなかったんだね。」と言ったTERUさんに、JIROさんの「コラ!」という突っ込み。 ドラムのTOSHIさんは15年前、キーボードのSEIさんは4年前にGLAYに出会ったわけですが、二人ともGLAYとの出会いは運命に違いない、と語っていたのが印象的でした。 二人の、これからくる20周年も30周年も、身体が動くかぎりGLAYと一緒にやっていきたい、という嬉しい言葉に、温かい拍手が贈られます。 JIROさんは、「一番びっくりしたのはTERUのTシャツの話。ずいぶん変わったな~。」と。(笑) そして、寒い中、グッズに並んでくれてた人を見て、有難いと思ったこと、などを語ったのち、「このTシャツ売れてよかった。」といたずらっ子のような笑顔。 TERUさんが、すかさず「変わったな~。」とお返し。 そのあと、16周年と言おうとして噛んでしまい、頭を抱え、TERUさんに「かわいいね~。」と言われてしまいました。 そしてHISASHIさんの、「告白ターイム!」。 初めて武道館で見たライブのことを話してくれました。 ホワイトスネークというバンドを、正面二階の一番上で見たこと、そのころ、夜中にバイトをしていたので、当然眠くて意識がとぎれたこと。 けれどもなぜかフレーズを覚えていたので、睡眠学習というものが本当に存在することを知ったそうです。(笑) TAKUROさんは、「武道館に関する裏話を聞きたい人~。」当然みんな「聞きたい~。」と答えます。 昔、やっとのことでB'zのチケットが2枚手に入り、TERUさんを誘いたかったけれど、当時TERUさんは「武道館に行くのは、自分がライブをやる時だ。」と言っていた。 武道館に行ったことがないということは、武道館の形を知らないということなので、会場がどこかを言わずに連れて行ったとのこと。 ライブが始まり、「武道館へようこそ。」と言う言葉を聞いた時、隣で「うっ」と言う声が聞こえたとか。 そのときTAKUROさんは、絶対この男を武道館のステージに立たせてやりたい、と思ったそうです。 ここで終ろうとしたら、TERUさんの話が聞きたいと騒ぐ会場。 わかっている癖に、「誰の話が聞きたいの?」と嬉しそうなTERUさん。 雨が降って寒い中、みんなが風邪をひかないか心配で、心配で、マネージャーに「全員にあったかいコーヒーを買ってあげて。」と言ったら「無理です。」と言われたとか。 「コーヒーよりも、熱くて甘いTERUの心をあげるよ。」 あ~なんてゆるいMC(笑) 終わらないでほしい、というみんなの願いが届いたのか、「I'm in Love」はいつもより少し長かったような気がします。 客席の歌声を聴いている時のGLAYの表情が、目に見えない大切なものを見ているような、とてもいい表情。ずっと見ていたくなります。 G6全員、武道館が大好きと言っていました。声が上から降ってくるそうです。 私も、小さな空間のように感じられる武道館が 好きです。 GLAYが前回武道館でライブを行ったのは、確か3年前の再生を期するライブ。(しばらく活動していなかったあとのこと) その時参加した方は、今回はさらに感慨深かったでしょう。 私にとってそれは、チケットを持っていたのに行けなかった、唯一のライブ。 福岡で母の病院にいた私に、子供たちはテレビで中継されていたライブの様子を電話で聴かせてくれたのでした。 そんなことを思い出しながら、TERUさんの声をこうやってここで聴くことができるのは、幸せなことなのだ、と感じていました。 ライブが終わった後も、外は雨が降り続いていました。 傘をさしているせいか、門を出る人の群れはなかなか進まなくて、とても寒かったけれど、心はポカポカでした。 今も、ポカポカは続いています。 12/11日本武道館・セットリスト 1.REAL SHADOW 2.absolute “ZERO” 3.VERB <MC> 4.FAME IS DEAD 5.1988 6.ごらん、世界は苦しみに満ちているよ。 <MC> 7.Yes,Summerdays 8.RainbirD 9.SPECIAL THANKS <MC> 10.NO ESCAPE 11.AMERICAN INNOVATION 12.VIVA VIVA VIVA 13.出逢ってしまった2人 14.Winter, again 15.春を愛する人 16.とまどい <MC> 17.BLACK EYES SHE HAD 18.I am xxx 19.HIGHCOMMUNICATIONS <MC> 20.THE BIRTHDAY GIRL 21.彼女の“Modern…” 22.GREAT VACATION [ENCORE] 1.Apologize(CD未収録) 2.LET ME BE <MC> 3.I'm in Love

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