ミステリの部屋

2015/04/03(金)12:24

3月に読んだ本

本の楽しみ(168)

          上段左より 『トオリヌケキンシ』 加納朋子 完全ミステリではないけれど、謎解き要素がある短編集。いい話ばかりです。 他人にはなかなかわかってもらえない困難を抱えた人たちが、奇跡のように見出す光。 出口が見えないと思っていても、きっと希望はある、と信じさせてくれます。 加納さんの闘病体験から書かれたらしい話もあり、涙が出ました。 『小さな異邦人』 連城三紀彦 結末が予想できない企みに満ちた、短編集。 連城さんの世界に引き込まれます。 私ごときが言うのもなんですが、うまいなぁ、と思いました。 『大会を知らず』 ジル・チャーチル 主婦探偵ジェーン・シリーズの14作目。 今回は 舞台が作家や出版関係者が集まるミステリ大会だけあって、作者の体験が投影されたような場面もありました。 その分ミステリは薄味。 このシリーズは面白い!毎回と思いながら、ここまで来ました。ずっと翻訳されますように。 翻訳者が変わって、ちょっと雰囲気が変わった気がします。 『ザ・万歩計』 万城目学 作者初のエッセイ集です。 作品は『鴨川モルホー』しか読んだことがないのですが、こんなに行動的で阿呆な人とは思いませんでした。 面白かったです。 『切れない糸』 坂木司 仕方なくクリーニング店を継ぐことになった和也は、洗濯物と一緒に回収した謎を友人・沢田に相談します。 様々な悩みを抱えた人の謎を解くことで、人と関わり、繋がり、成長していく。 優しく、ウェットな話ですが、そういうところも含めて、好きです。 『人形遣いの影盗み』 三木笙子 帝都探偵シリーズ 第3弾。 美男の絵師・礼は、相変わらず高広を振り回してばかり。 怪盗ロータスも登場し、これから先が楽しみです。 そして明治の時代の雰囲気がいい。 物語の世界観が妖しく美しく、いつの間にかその中に引き込んでくれます。 美しい表紙がぴったり。 コミック 下段左より 『グーグーだって猫である』 大島弓子 『グーグーだって猫である(2)』 大島弓子 『グーグーだって猫である(3)』 大島弓子 『グーグーだって猫である(4)』 大島弓子 宮沢りえさん主演のドラマを見て、興味がわき、はまりました。 ずんずん読み進めています。 にほんブログ村

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