警視庁幽霊係：天野頌子
被害者は 資産家の老婦人だった。屋敷の階段から突き落とされて 死亡したのだ。現場にいた人々に疑いが向けられるが、証拠も目撃証言もなく、捜査は難航。「あなたを殺したのは誰ですか?」そして柏木雅彦警部補(三二歳独身、女子高生の守護霊つき)の事情聴取が始まった。きりきりと痛む胃をおさえながら…。この世に 深く思いを残す幽霊たちへの聞き込みに、日々ストレスを蓄積する柏木。あこがれの捜査一課へ転属できる日は来るのか?期待の新人が放つ コミカル・ミステリーの傑作。内容（「BOOK」データベースより）幽霊が見える刑事が主人公の コミカル・ミステリ。これが作者のデビュー作です。私はミステリが好きですが、幽霊が出てくる話も好きです。だって、幽霊の話を聞いてみたいじゃないですか？幽霊が証言してくれるのなら、難儀な事件も即解決、楽勝ではないかと思われるかもしれません。けれども、幽霊だって犯人を目撃しているとは限りません。また、本当のことをいっているかどうかもわからないのです。つまり、普通の事情聴取とほとんど同じということ。柏木刑事は超常能力専門部署に属し、幽霊がいたら事情を聞くのが当たり前と、警視庁内でも認められているのですが、結構軽く使われている気もします。幽霊が見えるとはいっても、彼自身はごく普通の人間（気は弱い方）なので、死者の思いを聞くことには結構ストレスを感じるらしく、いつも胃の痛みを訴えています。さらに女子高生の霊に取りつかれたりと、散々ですが、捜査一課への転属を夢見て日々頑張っている彼を、読んでいるうちに応援したくなりました。軽く読むことができて、ほのぼのとした気持ちになります。【送料無料】警視庁幽霊係価格：690円（税込、送料別）私が読んだのは、こちらの坂田靖子さんの絵が表紙の本このシリーズは現在これだけ出ています。
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