駄目な飼い主
当時、熱帯魚ブームで水槽セット一式と熱帯魚たちを結婚祝いで頂き最初のうちはわけも解らないで飼っていたのだけど気がつくと20数年熱帯魚が居ないことがない状況に。小さい頃に金魚すくいでGETし、飼った金魚は割とすぐに死んでしまうもの多かったのだけど、熱帯魚は長生きするものも多かった。いつぞやの熱帯魚ブームの全盛期にレッドソードキャットとアロワナ(熱帯魚)を飼った事がある。成長すると1メートル超えの大きさまでなるらしいのだが友人宅で観た優雅に泳ぐ様があまりに見事だったのでつい購入してしまった。観ると育てるのは全く違って、生きエサ用に金魚が必要になり、エサ用金魚といわれる安い金魚を飼い始めた。それがたまたま丈夫だったし、エサ用にしてしまう事に少しづつ罪悪感を感じ始めて飼ったりもした。大型熱帯魚たちがある程度成長をした時に水槽を移す予定だったが私達の思っていたよりもそれは早かったらしい。出先から戻ると共食いという大惨事に見舞われていた。ほぼ同じ大きさの熱帯魚を口に入れるとは思ってもみなかったが自然界では強い者が勝つのは当たり前の事だったのかもしれない。最後まで飲み込みきれなかったのだろう。アロワナの長いヒレがレッドソードキャットの口からハミ出して悲しげに揺れていた。それは身震いするほどおぞましい光景だった。生き残ったレッドソードキャットは後日、まるで後を追うように自らサーモスタットを破壊し、水温が上げて煮魚になってしまった。金魚は簡単に飼えるもの・・・と勝手に思い込んでいたが現実はそう甘くなく、これまで何度も死にかけた。メダカも一時は物凄い勢いで繁殖したのに川えびを一緒の水槽に入れ、メダカを全部食べられるという大失敗を犯した。川えびがメダカを食べるなんて・・・。知らなかった事とはいえ、強いショックを受けた。金魚(丹頂)1匹では可哀想・・・・と、安易に小さい出目金を2匹追加した。今までさほど興味がなかった癖に、いざ小さい出目金たちが増えたとたんに可愛らしさに負け、エサやりが妙に楽しくなってしまった。あれほど口すっぱく「エサはやり過ぎるなよ」と主人に念を押されていたのにやり過ぎた。その結果、アッという間に水質が悪化して見事な長い尾を優雅に揺らしていた体長15センチほどの丹頂は尾腐れを起して動けなくなったのだろうか一日中殆ど動きがなくジーっとしている。元気いっぱいだった出目金たちまで白点病にさせてしまい、薬を入れてしばらく様子を見る事に。私に飼われたコたちはこんないい加減なのに飼われてしまった事をどう思っているのだろうか。せめて早く病気が治ってくれたら・・・なぁ~・・・