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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2007年07月27日
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カテゴリ:文型
Day 2:旧情報から新情報へ

今日、学校から帰ってくるとサミト君スマイルはさっそく英語の勉強を始めましたノートえんぴつ。ちょっとその勉強を覗いてみましょう。おやおや、どうやら第4文型と第3文型のようですね。

(1) I gave my mother a necklace. [第4文型]

(2) I gave a necklace to my mother. [第3文型]
(to my mother は「前置詞to+名詞my mother」の副詞句になります)


サミト君は学校の授業で(1)は目的語を2つとる (my motherとa necklace) 第4文型で、(2)はそれを第3文型に置き換えた文であると教わりました。おそらく学校英語ではこの程度の説明でしょう。確かに訳してみると、「私は母にネックレスをあげた」という同じ事実を述べていますが、どうもサミト君はしっくりこないしょんぼり模様です。

実は、サミト君がしっくりこないのはごく当然のことなのです。学校英語では第4文型を第3文型に置き換えることができると教わりますが、第4文型から第3文型に置き換えた場合、両者は100%同じ意味ではなく、またすべての場面でどちらを使ってもいいというわけでもありません。つまり、第4文型と第3文型では意図するところが異なるのです。皆さんはその違いがおわかりですか?

第4文型と第3文型の違いを説明する前に、「文末焦点の原則」という重要な英語の原則を理解しておきましょう。

英語では文を組立てるときには、旧情報から新情報の順に情報を並べるのが一般的傾向です。これを「文末焦点の原則」と呼び、話し手と聞き手が既に知っている情報(旧情報)を主語にして、聞き手が知らない新情報を文のより後に置くという原則です。まず相手の知っている情報(旧情報)から話し始め、それから相手が知らない情報(新情報)をつけ加えていくというのはコミュニケーションをする上で至って自然な流れですよね。例えば、This is a camera. We live in Nagoya.のような簡単な文をみてもわかると思いますが、この2つの文では、This と We が旧情報(相手がすでに了解している情報)で、a camerain Nagoyaが相手の知らない新情報になり文末に置かれているのです。スッキリしない人は、これらの文が答えになる疑問文を考えるとよりわかりやすいと思います。What is that? Where do you live? 相手の知らない新情報はそれぞれ Whatの答え、Whereの答えですよね。だからa camerain Nagoyaが相手の知らない新情報になり文末に置かれているのです。

ではこの文末焦点の原則の視点からもう一度前述の第4文型と第3文型を見比べてみましょう:

(1) I gave my mother a necklace.    [第4文型]
(2) I gave a necklace to my mother.   [第3文型]

文末焦点の原則に従えば、(1)ではa necklaceが、(2)ではto my motherがそれぞれ相手の知らない新情報になることがわかりますね。この2文は情報として求められているものが異なるから情報価値の高い新情報の位置が異なるのです。つまり、(1)の文はWhat did you give your mother?という疑問文に対する答えを想定しているので、a necklaceが新情報になり、(2)ではWho did you give a necklace to?という疑問文に対する答えを想定しているので、to my motherが新情報になっているということです。(1)を正確に訳すなら「私は母にあげました。何をあげたと思う?ネックレスだよ」、(2)は「私はネックレスをあげました。誰にあげたと思う?母にだよ」ということになります。

第4文型と第3文型は一見同じような意味に思われがちですが、このように意図するところはかなり違うということがわかりますね。

もちろん新情報が文頭に置かれることもありますよ。これは主語の方に情報価値があるという理由で新情報が置かれるのです。

“Who ate my cake?” (僕のケーキ食べたのは誰だ?)
“Michelle did.” (ミッシェルだよ)

たとえ学校英語で書き換えを同意表現として機械的に教わったとしても、英語学習者の皆さんは、「表現が異なれば必ず意味が違う」ということを心がけおきましょうね。それが英語をマスターすることへの近道だと思います。では、また、See you next time.バイバイ

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最終更新日  2007年07月27日 17時01分04秒
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