学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2020/02/18(火)09:17

知ってそうで知らないmany, muchの秘密!

名詞・冠詞(51)

Day 11:今日も学校から帰ってくるとサミト君はさっそく英語の勉強を始めましたちょっとその勉強を覗いてみましょう。 問題:次の英文で文法的に正しいものには○、間違っているものは×、不自然なものには△を付けなさい。 1) I am very busy today because I have much homework. 2) I made many mistakes in writing the report. 3) I miss you much. サミト君はこの問題を見たとき、どれも正しく思えましたが、皆さんの答えはどうなりましたか?結局、サミト君の答えは1)△ 2)○ 3)○ となりましたが、なぜかしっくりこないサミト君。サミト君がしっくりこないのも当然ですね。なぜならば、どれも間違った英文だからです。今回の問題は意外と知られていない、many, much のルールに焦点を当てた問題です。 学校の授業では、many books, much money など、many は数えられる複数名詞を伴い、much は数えられない単数名詞を伴う、と強調されるでしょう。確かにその通りですが、1つ大事なルールが強調されていないのです。それは、一部例外を除いては many, much は肯定文ではなく、否定文や疑問文で使われることです。 1) much は原則として肯定文ではなく、否定文・疑問文で使われます。したがって、問題1) は because I have much homework. とは言わず、because I have a lot of homework. の形で表されます。ただし副詞 so/as/too の後で用いられる場合は肯定文でも使われます。したがって、I have so much homework. (宿題がとてもたくさんある) も可能ですね。 2) many も基本的には much と同様に否定文・疑問文で使われるのが普通ですが、肯定文の中で使っても much ほどの不自然さは感じられないことが多いそうです。しかし、次の場合を除いては肯定文ではあまり使用しないほうが賢明でしょう。 (1) 主語につく場合:Many people were lost. (多くの人が行方不明になった) (2) 副詞 so/as/too の後で用いられる場合:We have too many problems. (抱える問題が多すぎる) CGELでは、I’m not hungry because I’ve eaten many biscuits. (たくさんのビスケットを食べたので腹はへっていない) を、非常に不自然な文なので many を a lot of にすべきだと言っているくらいですから、やはり、上記の例外を除いては many も肯定文で使用するのは避けたほうがよいでしょう。したがって、問題2) I made many mistakes in writing the report.の many mistakes は a lot of mistakes または so many mistakes にするのが正しい表現です。 3) I miss you much. (あなたがいなくなると寂しくなります) の much は副詞ですが、単独で使われる副詞の much も、前述の数量形容詞 much と同様に疑問文や否定文で用いられますが肯定文では使われません。したがって、問題3) の I miss you much. は I miss you very much / so much / a lot. と表現しなければなりません。 注:prefer, admire, appreciate, regret などの動詞と連語する場合は肯定文で much だけを使用することも可能です。ただし、位置は動詞の前: I much prefer an older model. (古い型の方がずっと好きだ) 英語らしい表現をするためには、やはり、きちんとルールを知っておくことが大事ですよね。次回も名詞に関する問題を紹介しますね。ではまた、See you next time.

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