テーマ:英語のお勉強日記(8151)
カテゴリ:名詞・冠詞
Day 21:久しぶりにサミト君
![]() ![]() ![]() 問題:次の英文はどこが不自然ですか? Taro: I went to the bed at eleven last night. サミト君はこの英文を読んだとき、学校で「go to bed」という表現を習ったことを思い出し ![]() ![]() 皆さんもよくご存知のように go to bed は「寝る」という意味ですよね。しかし、go to the bed のように冠詞 the を付けると、ベッドは形ある特定のベッドを表わすことになり、「寝る」という意味にはならず、to が「…に向かって」という方向を表わす前置詞になり、「そのベッドに向かう」という意味になるのです。このように the を付けると形のある特定の数えられる名詞のベッドになるのですよ。「ベッドに向かう」というのは必ずしも「就寝する」という意味を含んでいません。単にベッドの方向に向かうという意味です。 このように冠詞があるかないか、つまり名詞が数えられるか、数えられないかという区別だけで、これだけ意味が異なるのです。ここまでわかれば、Taroさんの文が不自然なのがもうおわかりですね。 Taro: I went to the bed at eleven last night. 訳) 昨晩は11時にベッドの方向に向かいました ??? [これでは文意が変ですよね] 皆さんも学校で「寝る」という意味の go to bed には冠詞をつけない。つまり「無冠詞になる」と教わったことがあるのではないでしょうか? しかし、これも前回の by telephone と同様に、ただ漠然と「無冠詞になる」と教わっただけで、その理由はなぜか教わりませんよね。 ではどうして go to bed の bed は無冠詞になるのかを説明しましょう。一般に文法書などで「無冠詞になる」と言われる名詞も、今まで繰り返し説明してきた発想で考えれば、比較的容易に理解できると思いますよ。決して難しく考える必要はありません。「頭の中で名詞を明確で具体的な形やイメージに描くことが出来れば可算、描くことが出来なければ不可算」という至ってシンプルな判断基準でしたよね。 Taroさんの文 I went to bed at eleven last night. の to bed がなぜ「無冠詞」になるかと言うと、この bed は不可算名詞だからです。つまり、数えられない名詞なのです。確かに普通に考えれば「ベッド」は1台、2台と数えられますよね。しかし、go to bed の bed は「ベッド」を表わしているのではなく、「寝る」という本来のベッドの目的を述べているのです。 a bed なら具体的なベッドの形が描けますが、to bed「寝る」という目的は具体的なベッドの形を描けないのです。頭の中で、「寝る」を描いてみてください? 人が横たわるようなイメージを描くことはできますが、具体的なベッドは出てきませんよね。だから、数えられない名詞になり「無冠詞になる」のです。どうですか、一般に「無冠詞になる」と言われる名詞もこのように考えれば、シンプルで簡単でしょ! ![]() 次の例文でもう一度イメージをつかんでみましょう。 a) We need a double bed. (ダブルベッドが必要です) b) I usually go to bed at about eleven. (たいてい11時頃に就寝します) 頭の中で具体的な形やイメージを描くことができましたか? では例文のイメージを確認してみましょう。 a)「個体のベッド」 ⇒頭の中で具体的なベッドの形を描けますね。 b)「寝るという本来の目的」 ⇒具体的な形のあるベッドではなく、名詞ベッドが寝るという本来の目的を表しています。だから、頭の中で具体的なベッドの形を描けませんね。 今回の問題文のように慣用的に無冠詞になると教わった名詞も丸暗記するのではなく、可算・不可算名詞の区別を、イメージで捉えましょう。 どうでしょうか、名詞をイメージで捉える思考回路が少しずつ構築され、「英語脳」ができてきましたか?英語脳を作るには「習うより慣れろ」です。ではまた、See you next time. ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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