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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2017年08月01日
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カテゴリ:受動態

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本日の問題

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次の英文の受動態を作って下さい。あなたはいくつ作ることができますか?

 


I gave her a book.























答: She was given a book. の一つだけ。

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次の英文の受動態を作って下さい。あなたはいくつ作ることができますか?


 

Sue gave Kim the key. 



























答:Kim was given the key.  の一通り

学校英語には「目的語が2つ現れる第4文型は受動態が2つ作れる」という思い込みがありますが、勇気を出して言います。



第4文型の受身形は1つです!


 

The Cambridge Grammar of the English Language(CGEL)引用。

 


1) Kim was given the key (by Sue).  [First passive]  (○)  


2) The key was given Kim (by Sue).  [Second passive]  (△)   

 


CGELでは Many find second passives unacceptable, and they are textually quite rare. ごく稀に使われることもあるが、多くはこのSecond passiveを容認していない、と述べています。

 


では、どうして学校英語では目的語が2つ現れる第4文型は受動態を2つ作ることができるという思い込みが大手を振って歩いてしまうのか?


それは、学校英語が次の第4文型と第3文型の文をイコール構文とみなすことにあると思います。


Sue gave Kim the key.         (第4文型)

= Sue gave the key to Kim. (第3文型)

 


またまた勇気を出して言いますが、両者はイコールではありません。両者をイコール構文だと錯覚してしまうので、第4文型構文では受動態が2つできるという思い込みをしてしまうのです。

 

詳しくは最新メルマガをご覧ください。

 

ブログでは「文末焦点の原則」という側面から第4文型の受動態は1つであることを説明しますね。


「文末焦点の原則」とは、話し手と聞き手がすでに知っている事柄(旧情報)を主語にして、聞き手が知らない事柄(新情報)を文のより後に置くという英文構成上の原則の1つでしたね。

 


Sue gave Kim the key.

 


この第4文型を文末焦点の原則に照らせば、文末にくる the keyKim より新情報になりますよね。

 


質問文を考えるとわかります。

 


What did Sue give Kim?  → She gave Kim
the key.

(スーはキムに何をあげたの?)    (カギをあげました)


聞き手の知りたい新情報は What の答、つまり the key

 


まず、間接目的語の Kim を主語にして受動態を作ってみましょう。

 


Kim
was given the key
.   

(旧情報→新情報)

 


旧情報の Kim が主語なら、文末焦点の原則「旧情報→新情報」の語順になるのでごく自然な流れになります。受動態にしても新情報(the key)の位置は変わりませんね。

 


では、次に直接目的語の the key を主語にして受動態を作ってみましょう。

 


The key
was given Kim.

(新情報→旧情報)

 


新情報の The key が主語になると、文末焦点の原則「旧情報→新情報」の流れに反するので、文が不自然になります。

 


このように the key、つまり、第4文型の直接目的語(新情報)を主語にした受動態は、聞き手の知らない新情報から始まり、聞き手が既に知っている旧情報へという文末焦点の原則に反した不自然な流れになるので、unacceptable になるのです。

でも、どうして The key was given to Kim. という受動態が存在するの?

 


それは、この受動態が Sue gave the key to Kim. という第3文型構文から発生した受動態だからです。

 


重要なことは第4文型と第3文型構文では新情報が異なることです。

 


第3文型を文末焦点の原則に照らせば、文末にくる to Kimthe key より新情報になります。

 


この文の質問文を考えてみましょう。

 


Who did Sue give the key to?  → She gave the key
to Kim.

(スーは誰にカギをあげたの?)         (キムにあげました)

 


聞き手の知りたい新情報は Who の答、つまり to Kim

 


直接目的語の the key を主語にして受動態を作ってみましょう。

 


The key
was given to Kim
.   

(旧情報→新情報)

 


受動態にしても新情報 to Kim の位置は変わりませんね。

 


つまり、The key was given to Kim.Sue gave the key
to Kim. の受身文であって、第4文型のSue gave Kim the key. の受身文ではないのです。

学校英語や参考書の中で、第4文型は2通りの受動態文を作ることができると書かれているものは、この第3文型の受動態のことを指しているのだと思います。


 

でも最初に言いましたが、


 

Sue gave Kim the key.       (第4文型)

Sue gave the key to Kim. (第3文型)


はイコール構文ではありません。


英語では配列が変われば新情報が変わります。したがって、意味も、使われる場面も異なる文となるのです。

どうです、「文末焦点の原則」にしたがって考えれば、どうして第4文型の受動態が1つなのかスッキリわかるでしょう。


 

理屈がわかると英文法って面白いでしょう!

* 受動態については「ザ・英文法」P21-25 にてイラスト付きで解説してあります。

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最終更新日  2017年08月01日 12時39分22秒
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