俺の兄貴と番長日記

2007/02/17(土)21:36

うれしいバレンタインチョコ(?)

日記(3)

先日14日はバレンタインデーだったが、この歳になっても、正直、人からもらうプレゼントというものは義理と分かっていても、非常にうれしく思う。先日も、自分が勤務する福祉施設を利用する、あるお年寄りの方のお宅に朝迎えに行くと、手には小さな包みが…。「○○さん、いつもありがとう」と言って、僕に手渡してくれた。普通なら、受け取るべきではないと思いながらも、その方の気持ちを無にしない為に、やむなく頂戴することにした。近くにはそんな洒落たものを売っているお店が無い田舎なのも良く分かっているし、ましてや一人暮らしのおばあちゃんなので、買い物は容易ではない。施設までの道中、車の中で聞いてみると、わざわざヘルパーさんに前もってお願いして、買ってきてもらったとの事。こんな経験すると、普段は辛くとも、この仕事をやってて良かったなぁと思える最高の瞬間であり、今でも泣きそうになってしまう。自分の生い立ちの話をするが、自分には生まれたときから、祖父はいなかった。両親が共働きの為、幼い頃から、二人の祖母にいつも大事に育ててもらった。特に、父方の祖母には畑仕事や焚き木拾いなど、今では無くなってしまった自然と遊ぶという貴重な経験をさせてもらい、今でも深く胸の中に思い出として、その光景が焼き付いている。不幸にも、二人とも自分が中学一年の頃に亡くなってしまったが、その姿を追いかける為に、今の仕事を続けているのだと、ふと考えてしまう自分がいる。今、生きていれば、100歳をとっくに越えているのだから、生きているはずもないのだが、利用者のお年寄りに、どこかその姿を重ね合わせようとしている自分がいるのだ。実際に仕事をしていてもそのような感動的な場面に出会うことは少ないが、それは自分の力不足、いや人間としての力が足りないのであろう。本来なら、皆に喜んでもらえる人間にならなければいけないが、あいにく自分にそんな力はないので、究極的には、一人でも良いから「あんたがいて、本当に良かったよ」といつか心の底から言われる人間でありたい。そして、自分の祖母だったら喜ぶだろうなという重ね合わせでも良いし、別にそれがお年寄りじゃなくても構わない。皆の最高の笑顔をみる為に、そして、お互いに「ありがとう」と言える関係を築く為に、これからも自分は生きていきたい。そんなこんなで、今年は最終的に3人のお年寄りから、バレンタインのチョコレートあり、こんぶ飴(笑)ありのプレゼントを頂いた。バレンタインデーとはここ数年、いやもっとになる。そして、これからも全く無縁であると思っていたが、30数年生きてきた中で、自分にとって、今年は最高で、格別なバレンタインデーだった。改めて、プレゼントを頂いた皆様、ありがとうございます。そして、いつまでたっても、このことは忘れません。ホワイトデー、僕の精一杯の気持ちを込めて、お返ししますので、待ってて下さいね。  

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