冬の句
雪の中一糸まとわぬ 椿かな昔の写真ですが、大熊町の坂下ダム、雪が積もる中で、椿は萎れることもなく色も褪せずに赤い花を鮮やかに咲かせています。それは美しい女性が素っ裸で雪の中に佇んでいるような感じです。雪があればこその絶景!!豪雪の 蔦温泉や 湯の煙青森の八幡台に位置する蔦温泉は音に名高い豪雪地。昔、雪の回廊を抜けて訪ねた古びた木造の温泉宿は、混浴でしたが、風呂場が広大で屋根も高く湯煙で覆われています。女の人がいても湯気の中なんですね。残念!!厳冬の 野外朝礼 うなだれて昔、私が働いていた原発の現場では毎朝屋外で朝礼とラジオ体操をやりました。真冬でもやりますんで凍えそうな寒さ。並んでるのは大抵、筋骨隆々の猛者連中ですが、みな一様にうなだれて寒さに耐えています。すると壇上に立つ偉い人が現れて長々と訓示を垂れてくださる。安全第一だと。ありがたい話です。あの人たちは今?湯の宿に 行けども行けども 雪の壁新潟の松之山温泉は十日町に近く、豪雪地帯にある秘湯でした。道の両側には高々と雪の壁ができています。まったく視界が効きませんから、まるで迷路の中にいるよう。無事についたらやれやれ。