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海と空とDMと・・・

DM FIGHT その「ハ」

お待たせしました。待望の第三話目です

今回は書いている間に新弾の登場があったため、デュエリストたちのデッキには戦国編の第一章までしか入っておりません。

なお、スーパーデッキクロスの内容も含まれていないので、悪しからず


それでは、竜也たちの住むデュエルとカードの世界へ・・・行ってらっしゃいませ。





=第三話・方々の決闘=





建物の中は、人々が密集されて蒸し暑いわけではなかった。
「ありがたいなぁ・・・コンビニ並に冷えてる」
「本当に涼しいですね」
竜也と英司は外の暑さと掛け離れた会場内に感謝し、自分達の向かう場所を探した。
「どこに行けば良いんだ?」
「まずは登録しないといけません。たぶんこの辺りだと思うのですが…」
入口で配られた案内地図を片手に、辺りの構造と現在位置を照らしてみた。
「入口からまっすぐに歩いてきたから…もう少し先に受付が描いてあるぜ」
地図の印す通りに人々の流れに紛れるうち、何かを待っている人々の列を発見した。
「ここです。だいぶ並ばないといけないみたいですね」
「だいぶって・・・これ全部参加者なのか?!」
ざっと見た限り、並んでいる頭数は二百を越えているだろう。ここまでの人気だとは意外だった。
「俺の予想を大分越えてるぞ・・・」
「たつ君の予想では?」
「・・・20人弱」
「それは怒るべき所と判断しますが・・・?」
「勘違いするなよ。ただ、少なく見積もった数だ」
そうですか、と軽く流された竜也は、再び長蛇の列を眺めた。
本当に長い。よく見ると列の先は階段の上まで続いており、先頭が見えない。
後ろを振り返ると、大半の人がこちらに向かってくる。
「まぁ、なんでもいい。並ぶぞ、英司」
「並ばないとダメなんですってば・・・」






おおよそ半時間、ようやく竜也と栄司の登録を済ませ、各々に配られたタグに印された番号を確認する。
「たつ君はB-2ですか、違うブロックですね」
「そっちは・・・G-4か。身内争いにならなくてよかったな」
「昔はスタッフも非協力的で、タグをそのまま配ったために身内争いが勃発してたんですよ」
「昔ねぇ・・・いったいどれほど前なんだか?」
「・・・じゃあ、また後で」
竜也の問い掛けに反応せず、そのまま逃げようとする栄司の肩をがっちりと捕らえる。
「ちょっと待てよ」
「な・・・何ですか?」
「・・・この、B-2ってどこにあるんだ?」
「・・・」






「レディース&ジェントルマン。本日は『デュエルマスターズ全国行脚リーグ2008』に来てくれてありがとう! みんなと共に大会を盛り上げていくのは・・・この俺、デュエルジャッカー・ショーだ!」
大会会場内に響く声で挨拶が行われる。所謂(いわゆる)開会式と言ったところだろうか。
「早速ルール説明をしていくぞー!」
ショーがお立ち台でルールを淡々と説明していく間に、竜也は周りを見渡す。
(英司の言ってたジャッジってのは・・・あの人たちか)
竜也の見入る先にいるのは、胸にDuel Mastersの印刷された服を着た数人の大人たち。
(青い服を着ているのが勝敗を記入してくれるジャッジ。黒い服がルールを判定するジャッジ。そして、黒と白のツートンカラーの服が、不正者を失格にすることのできるジャッジ。それぞれの呼称が『蛇』、『烏(からす)』、『大熊猫(ぱんだ)』ね・・・)
それぞれに役割を分担し、最大限の行動を行うと同時にジャッジたちの負担を減らせる構成。デュエルマスターズの息を吹き返したいという意思も、よく伝わってくる。
(でも、こんなに人がいるのに・・・本当に停滞気味なのか?)
英司の言っていた物と、目の前に広がるデュエリストの数が不釣合いなことに気づき、少々不信感を抱いた。






英司が勘違いしていた?

それはないだろう。大会の出場数の予想と、特定の人間しか知らないジャッジ達の呼称を認知しているさまからして、この現状を英司が勘違いするとは思えなかった。


英司が嘘をついた?

それもないだろう。嘘というのは、特殊なケースを除いて自分の有利な方へ賽の目を動かす時につくものだ。
第一、英司が嘘をつくのに、俺にばれた時のことを想定しないはずがない・・・


では、俺の聞き間違いか?

・・・これは否定しきれるものではない。
自分だって人間だ。聞き取れなかった、もしくは聞き間違える事だってある。






「・・・以上が大まかなルールだ。もし対戦中に分からなくなったら、近くにいるスタッフを呼んでくれ。」
いつの間にかルール説明が終わり、いよいよ大会が始まろうとしていた。
(考えるのは後でもいいだろう。最悪の場合は、英司を捕まえて聞き出すかな)
「おぉっと、すでにデュエリストのみんなは気合が入っているようだな。では、そろそろおっぱじめるかぁ!」
そして、戦いの幕は切って落とされた。






対戦相手:マナ7、手札6、シールド3

場:口寄の化身、無頼勇騎ウインド・アックス、青銅の鎧


竜也:マナ5、手札4、シールド5

場:ポッポ・弥太郎・パッピー(助太刀メモリー・アクセラーをクロス、タップ状態)、竜装 武者・レジェンド、ノーブル・エンフォーサ



「ウインド・アックスで弥太郎・パッピーと相打して終了。」
「ドロー・・・」
竜也が引いたのは『アクテリオン・フォース』だった。
(くそっ、自然マナがねぇ・・・これをチャージするしかないな)
「マナを溜めて、『竜装 ザンゲキ・マッハアーマー』をジェネレート。ターンを返すぜ」
竜也のデッキは、早めの勝負で勝つ『サムライデッキ』だった。しかし、肝心のサムライ・クリーチャーを引くことができない。
(こんなことなら、シンカイドウザンでも入れるべきだったか?)
いや、そうなると短期決戦型ではなくなる。と、英司に言われたのを忘れるところであった。
とりあえず、エンフォーサーで青銅の鎧は動けない。シールドが同じ枚数になることはないだろう。
「では、『口寄の化身』を『闘将メサイヤ』に進化!」
「?!」
「そのままT・ブレイクしま~す」
一気にシールドの枚数を逆転され、竜也は手札に入るシールドを瞬時に見た。
(アクア・サーファー!)
内、一枚がシールドトリガーであったため、そのままプレイしようとすると・・・
「メサイヤでブレイクしたシールドトリガーは使えませんよ」


『誰も、このクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を使うことはできない。』


「そうでしたか・・・」
「では、ターン終了」
「マナチャージして、アクア・サーファー召喚。メサイヤを手札に」
一時しのぎであることは一目瞭然。しかし、クロスギアしかない手札では、最善の一手であった。
「助太刀メモリー・アクセラーをサーファーにクロスして、ターン終了」
相手の残りシールドは3枚。今のところシールドトリガーに当たっていないから、少なくとも一枚は入っていると考えると・・・アクア・サーファーだけでは突破はできないだろう。
「『青銅の鎧』召喚、さらに『口寄の化身』召喚。同時に1枚ドローして終了」
次ターンでメサイヤが来る。シールドトリガーには頼れない。サーファーに武者・レジェンドをクロスすれば進化元は破壊できる、しかし、シールドの残り枚数は1枚になる。
とにかくカードを引かなくては・・・
「ドロー・・・」
引いたカードは・・・『霊騎キヨマサ・コムソー』。
(だめだ、相手に墓地に呪文はない)
となると、マナに置くしかない。いや、単に置くだけなのか・・・? 結局、後手後手に回ってしまう。
「あ・・・」

ボルメテウス・武者・ドラゴン

竜也は気づいた、まだ逆転できることに。
(そうか、まだアレが残っているはずだ。アレがくれば・・・)
どこにある・・・シールド? それとも、山札?
どちらにせよ、メサイヤに殴られえる前に決めなくてはいけない。
「・・・武者・レジェンドをサーファーにクロス。同時にマッハアーマーもクロス!」
パワーが6000になり、ノーブルの射程範囲から逃れられたアクア・サーファーは、攻撃することができる。
「さらに、サイバー・ブレイン発動して3枚ドロー。サーファーの攻撃、同時にシールド1枚と口寄の化身を墓地へ」
進化の種を取り除いた。次はトリガーが来ないことを祈るだけだ。
「真ん中のシールドをブレイク!」
「・・・ちっ」
表情からして、シールドトリガーではあったのだろうが、使えなかったようだ。
(さしずめ、地獄スクラッパーってとこか?)
「ターン終了だ」
「あぁ・・・くそ、何でここでくるんだよ・・・」
相当ショックなのか、と心中で思った時、相手は6マナ分タップした。先ほど加えたシールドを使って・・・
「地獄スクラッパーじゃなかった?」
「もっと早く来いよ・・・『青銅の鎧』を『大勇者 二つ牙』に進化!」
不覚、青銅の鎧が進化するとは予想していなかった。まして、パワー8000のW・ブレイカーという超獣に・・・
「さらに、『母なる大地』発動。場の青銅と、マナの『呪紋の化身(カーストーテム)』を入れ替える」
もう片方の青銅の鎧までもが動けるようになり、まさに絶体絶命である。
「二つ牙でサーファーを破壊して、ターン終了」
再び窮地に追いやられてしまった。もはや最後のシールドトリガーも当てにはできない。
(・・・これは、負けかな)
そう思い、最後になるであろうドローを行う時、竜也は手札に違和感を感じた。
(ボルメテウス・武者・ドラゴン?!)
自分の手札に武者がいるではないか。一体いつ・・・と思い起こし、先ほどのアクア・サーファーがアタックする時のことを思い出した。
(そうか、メモリー・アクセラーをクロスしていたから、アタックトリガーでドローしたんだった。嬉しさのあまり、引いたカードを見てなかったのかっ!)
今がデュエル中でなければ、盛大に張り手を自分に当てていただろう・・・
「よし、2マナで、『風来の股旅ビワノシン 』召喚。5マナ使い『ボルメテウス・武者・ドラゴン』召喚しつつ、マッハアーマーをクロス。」
もはや、これ以上他のクリーチャーが来るとは思いがたい。だったら、早々とケリをつける!
「武者・ドラゴンでシールドをW・ブレイク!」
まずは一枚目・・・トリガーは?
「・・・なし」
「じゃあ、二枚目!」
どうだ!?
「・・・シールドトリガー発動」
「?!」
一瞬にして目の前が真っ白になった。残っているクリーチャーで、アタックできるのはビワノシンのみ。地獄スクラッパーやナチュラルトラップ、トルネード・フレームですらとめられてしまう。
「くっ・・・一歩及ばず、か」
「『フェアリー・ライフ』発動」

・・・?

「へ?」
「ビワノシンをとめられません。貴方の勝ちです・・・」
「う・・・そ、だろ?」
相手の手に握られているのは、コロコロドリームパック3で採録された『フェアリー・ライフ』そのものだった。
「ありがとうございました」
「・・・あ、ありがとうございました」
放心状態で『蛇』と称されるジャッジを呼び、竜也は一回戦を勝ち抜いたのであった。






「・・・『太陽の精霊マルシアス』でとどめです」
「あぁ、もう・・・いみわかんねぇ!」
「次回、頑張ってくださいね。スタッフ~!」
中村 栄司、勝利。






「・・・『ヤミノサザン』で、ダイレクトアタック」
「つえぇぇ・・・俺、本当にこんなデッキに負けたのか?ありえねぇ」
「スタッフさん、終わりました。あと、相手の人が、暴言吐いてます」
「?!ちょ、まって! ごめん、デッキの悪口謝るから!!」
日高 亜里沙、勝利。対戦者、失格処分






一回戦終了、残り人数 128名


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