放浪人生どこまでも

　こんばんは

今日はかなり前ですが四国の岬を回ろうとした話です。

ぼくが岡山の飲食店で働いていた頃だから四、五年前でしょうか。
9月半ばに遅い夏休みとして四連休をいただいた僕は大喜びで旅の計画をたてました。

岡山は四国は高松、高知、松山などに直通の列車が走っています。

四国と言えば徳島のすみっこに釣りをしに行った事しか無かったのでこれは四国しかない！
と早速ガイドブックを買いこみあれこれ検討します。

そして出来たプランが

「四国半周岬めぐりの旅」でした。

ああ、もちろん一人旅ですよ。

当時、僕は太田和彦ｻﾝと言う方が書いた
「ニッポン居酒屋放浪記」
と言う本を愛読していました。

本の内容は日本のあちこちの街にただ酒を飲みに行くって感じなんですが、
その土地土地での出会いやそこでしか食べられない食べ物などが出てきて、
いつも酒を飲みながらその本を読み、まだ見知らぬ地の見知らぬ居酒屋に思いを馳せていたのです。

そんな僕の立てる計画ですから、昼より夜がメインになりそうだったので、
何か柱になる企画を、と考えたのが「岬めぐり」でした。

さすがに四日間では四国全部はまわれないので半分だけって事にして、
とりあえず三日目までの宿の予約だけしてその日を迎えました。

出発の日はランチタイムだけ働いてそのまま旅立ちます。

店の調理長にお弁当を作ってもらって、
高知行きの特急「南風」に乗り込みます。

列車が瀬戸大橋を渡る頃には（出発から30分も経ってない）
缶ビールは2本目が空きそうな勢いです。

かなりのワクワク感の僕を乗せて走る列車。

高知駅に着いた後はすかさずホテルにチェックインして町をうろつきます。

するとアーケードの商店街の先に「ひろめ市場」と書いた看板がありました。

なぜか市場好きな僕はいそいそと中へ入りました。

市場の中はまるで屋台村の様な雰囲気。

そしてそこには制服姿の高校生がおやつを頬張る横でまだ五時にもなっていないのにすでに出来上がっているサラリーマン達。

ここはパラダイスか！と思いました。

もちろん僕もその中の一軒へ飛び込みます。

本場のカツオのタタキは本当に今まで味わった事の無い旨さ。

珍味ウツボの天ぷらも美味い！

連休の安心感と知らない土地の開放感でビールが進む進む。

すっかりいい気分になって外をぶらつきます。

あ、長くなってきましたのでこの先はまた後日。

次回は「屋台で高知の酒の飲み方を知る」の巻。