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カテゴリ:旅行の話
こんばんは。
神社の社務所にて天岩屋戸が直拝出来る事を知ったのならば、 これはもう見るしかないとなるのが当然でございます。 案内書きには「直拝ご希望の方は申し出ていただければ神職の案内が受けられます」 と書いてあったので、お守りを購入した際にそのように申し出ました。 すると目の前の焚火の辺りで待つように言われます。 何人か希望者が集まるのを待つのかな~と思いましたが違ったみたいで、 数人の神職さんが常に休みなく案内を続けていて、 今は全員案内中って事らしいのです。 つまりは順番待ちですね。 言われた通りに焚火の前で待っていると、やがてお呼びがかかりました。 神職さんのそばに7~8人が集まります。 この人達と一緒に行くのね。 社務所から西本宮まで神職さんの後ろをゾロゾロと歩く人達。 まず神社前でお参りを済ませたかどうか聞かれます。 今回一緒の人達は全員済んでいるようです。 そりゃそうだよね。 いきなり一番厳かな場所には行かないですよ。 お参り済みを確認した神職さんは、 今度は神社の一角にある神棚の前にみんなを並ばせます。 それは何の為? はいお答えします。 天岩屋戸の前は「御神域」なので、お祓いをしてから参拝する為です。 神妙にお祓いを受けるといよいよ天岩戸神社の御神体とのご対面です。 神社横の鍵付きのトビラを開け、建物の横から裏へと進みます。 神職さんが立ち止り、あちらが、と教えてくれた先に、 見えました。天岩屋戸です。 切り立った崖の中腹。 人間なんてどうやっても行けないような場所です。 そこにぽっかり空いた洞窟の姿がありました。 生い茂る木々で穴の半分しか見えませんが、 僕は言いようの無い感動を覚えました。 自分の国が生まれるまでの歴史をどこまでも遡ってたどり着く一点の土地。 その地にある全てのはじまりの場所。 そこに今いるのです。 この光景はどうやっても言葉にできません。 形容する事すら無理です。 敢えて言葉にするなら、 「僕らが住む世界とは異質の場所」に見えた、って感じでしょうか。 天岩戸を前に神職さんはお話をしてくれます。 この地の神話の事。神様について。天安河原と天岩戸の事。 天照大神の事。この神社の事。 このお話は非常に簡潔で分かりやすく、また大変勉強になりました。 この時に僕はやっと東本宮の存在を知りました。 30分ほどで終わるこのご案内は、なんと無料なんです。 もし天岩戸神社に行かれる事があるのなら、必ずお願いした方がいいですよ。 これは西本宮境内にある神楽殿です。 天安河原まで行く時間が無い人はここで参拝しても良いのだとか。 今でもここで神楽が舞われたりするそうです。 これは神社の門の横にあった木なんですが、 最初どこにでもあるような只の木だと思って写真にも収めていませんでした。 しかしそれはとんでもない間違い。 この木、「招霊(おがたま)」と言いましてね。 天照大神に岩戸から出るように八百万の神が相談した訳ですが、 結果「アマノウズメノミコト」の滑稽な舞いに誘われて大神は戸を開けるんですよね。 その舞いの際に「アマノウズメノミコト」が手に持っていたのがこの木の枝なんだそうです。 ひゃ~!なんて有難い! ここ天岩戸神社はどこもかしこも神話につながる非常にありがたい場所でした。 遥か昔に神様が居たって信じられる雰囲気に満ちていました。 天岩戸の事はまだ沢山書いてない事があるんですが、 とりあえず次回から高千穂へ移動したいと思います。 また別枠でこの地について語りますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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