カテゴリ:本紹介
月夜の晩、文六ちゃんは祭りにいく途中で下駄を買いました。その時、腰のまがったお婆さんが言ったのです。「やれやれ、晩げに新しい下駄をおろすと、狐がつくというだに。」それを聞いた文六ちゃんはびっくり。とっても心配になりました。下駄屋のおばさんが、すぐにマッチを一本するまねをして、文六ちゃんの新しい下駄のうらに触って、おまじないをしてくれました。「さあ、これでよし。これでもう狐も狸もつきやしん。」しかし、文六ちゃんの不安とおそれは消えませんでした。―本当に狐につかれるのではないか、狐になってしまうのではないかと―。小学中級以上。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.05 22:04:36
コメント(0) | コメントを書く |
|