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狎鴎亭的横濱生活

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Sep 13, 2004
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すっごく昔の話になるけど、パパと私が結婚しようとした時の話。

ある女の子の日記を読み、書こうと思った。突然その時のことを思い出したのだ。

それは、まだ私たちがアメリカにいた時のこと。
私たちは94年から付き合い始めた。私は韓国人と付き合うって言う事はとっても負担だった。だってとっても真剣に見えるから。すっかり日本人の若者だった私は、付き合ってみて縁があれば結婚っていう感じで考えてたけど、韓国人って最初から結婚を意識してるように見えた。それ位男女が付き合うことに関して真面目だったのだ。(今は違うらしいですが)

だから私がパパと付き合おうと思ったときは結構覚悟して決めた。生半可な気持ちではいけないと思いながら付き合い始めたのだ。

パパはとりあえず私の「脚」が気に入って、どうしても彼女にしようと思っただけで、先の事は何も考えてなかったというけど、付き合い始めてからずっと24時間ほとんど一緒にいた私たちは、当たり前のように将来もずっと一緒にいるものだと思っていた。

だけど結婚となると少し話は違った(らしい)。私は何の疑いもなく私たちの先には結婚があると思っていたけど、パパはその辺シビアだった。
日本人との結婚は難しい、というのが彼の言い分だった。
まず親が承知しないだろうという事、たとえ結婚する事になっても日本人が韓国に住むのはまず不可能、住むなら国籍も名前も変えて韓国人にならないといけない、そんなことを言い出した。
何も知らない私は、自分が日本人である事を全て消さないと無理なんて・・・!!とかなりショックを受けた。
自分を全て否定された気がした。
そんな彼を好きになってしまった事を後悔し、そういう事を分かっていながら、私に付き合おうと言ってきた彼の事を恨んだ。
最初から付き合わなければ良かったのに。
彼にそう文句言ったこともある。
彼は言った。「だって仕方ないよ。そんな事考える前にもう好きだったんだから」

彼は付き合い始めた頃から、私の母と話したがった。母は最初戸惑いながらも彼のことを認めていた。(留学に行く前には「ブラックと中国人と韓国人は連れてこないで」などと思いっきり人種差別なことを言っていたのだが)
母は何となく娘が将来の相手を決めたんだと分かっていたようだったので、何も言わなかった。

ところが、彼の両親は私が彼女だという事なんて全然知らなかった。私はあくまで語学学校で知り合った日本人の友達だった。
少なからず不満があったけど、韓国の両親を心配かけたくないと言われれば、何もいえなかった。

付き合いが長くなればなるほど、彼以外の人と付き合うことも考えられず、かといって私たちが結婚できるという事も自信がなくなってきた。
母はだんだん結婚しないの?みたいな話をするようになる。私は「まだよくわかんないよ」と力なく答えた。
彼は自分の学校が終わって、しばらく働いて35歳くらいになったら結婚できるかな、なんて言うけど正直言って期待してなかった。
私の中では遅くとも30までには結婚して子供を産んで・・・なんて考えてたので、結婚どころか、子供も全部無理かも、なんてかなりブルーだった。

でもある時、結婚とかどうでもよくなった。ふてくされてそう思ったんじゃなくて、本当にどうでもよくなったのだ。
しなくてもいい、彼といれればなんて思ったのだ。
だから彼に言った。「私別に結婚しなくて良いよ。その代わり一緒にずっといてよね」

でもちょっと怖かったのは、彼の両親がそろそろ彼に相手を、なんて考え始めた事。何も知らない両親は、彼にお見合い相手を見つけ始めてた。
「大丈夫だよ」というけど、韓国でなら本人の意思と関係なく、親の決めた人との結婚もありえる、とその時の私は分かっていた。

だんだん両親の結婚に対するプレッシャーが強くなってきた。「誰か決めて結婚しなさい」って感じで、もう逃げようがなかった。
ずっと避けてきた難関。
彼の中では、私とずっと一緒にいたい、だけど両親を失望させたくないという両方の気持ちで引き裂かれそうだった。

日本人との結婚、これは両親にとって人生の中で最大の失望だったかも知れない。両親とも、特にお母さんの方は、嫁に対する夢がたくさんあった。
いい大学を出て、いい家庭のお嬢さん。
嫁のお父さんが息子の将来の力になってくれる家庭。
経済的に豊かである。
娘のように一緒に買い物をしておしゃべりができるお嫁さん。

私はどれも当てはまらなかった。

だから私のことを話したら、どれだけ両親ががっかりするか目に見えてる。しかも賛成してくれるわけもなかった。
だけど話さないと、多分他の誰かと結婚する事になる。
パパの一大決心だった。

まずは、お父さんへの電話。
話をその方向に持っていき、「実は結婚を考えている人がいる」と話した。誰だ?という質問に、「日本人のこっちに勉強に来てる人」と答えると、お父さんは気が狂ったのかと言いたげ笑い、それでも「本当なんです」と続けると、黙って切ってしまった。

それ以来、しばらくはその話になると切ってしまう、という状態だった。彼の話は一切聞かない、両親ともそうだった。

何ヶ月その状態が続いただろうか・・・。ある時彼が私に言った。「アボジがあなたにメール送るって。聞きたい事があるって。」
その日にお父さんからメールが来た。
英語で書かれたそのメールは質問状のようだった。

彼と結婚したいと思っているか。
韓国で暮らせる自信はあるか。
どのくらいの覚悟をしているか。
などなど・・・。

私は、できるだけ自分の気持ちに忠実に、誠実に書いた。
私の気持ちがこれで充分伝わるとは思わなかったけど、これは自分に与えられた最初で最後のチャンスのような気がしたので、精一杯の気持ちで答えた。

数日たって、お父さんから電話が来た。
「お前が決めたんだから、そうしなさい。」

お父さんはそれから今まで一度も私との結婚のことについて、本当に何も言わない。
結婚式で色々意見が食い違ったりした時も、その他私が日本人のために不便なことが生じた時も、何も言わなかった。
お母さんはそういうわけにはいかない。
お母さんの頭の中では、「私の言う事聞かないで勝手に決めちゃって。」という不満があるし、私のことも「仕方ないから」嫁として認めてくれているのもある。
だけど娘のようにかわいがってくれている。
私の家族のために心を痛め、私に何か不便な事があったらいつでも一緒に立ち向かってくれる。
だけど、いつも「本当は娘のように楽しくおしゃべりできる嫁がほしかったのに」と言う。

でも結婚して、あまりにも簡単に家族と認めてもらえたので、結婚前の大反対はなんだったんだろうと思ってしまうこともある。
日本人にはちょっと分かりにくい感情。
家族という事が何よりも大切な国。
一度家族になってしまうと、今まで他人だったのが不思議なくらい近くなる。
それを情ととるか、干渉ととるかは本人次第。

これから結婚を考えてる日韓カップルの人たちへ。
日韓に関わらず、国際結婚って思っているより大変なものです。思っている以上の反対にあう事も、そのために二人の関係まで危うくなる事もあるでしょう。
だけど、一つ忘れないでほしいのは、何が大切かという事です。
あなたに一番大切なのは何でしょうか。
もし、それがあなたの一番大好きな彼であるなら、家族の反対も、その間のお互いの意見の不一致も、実は小さな付属物でしかないんです。
結婚をゴールにしないで、一緒にいる事をゴールにしてみてください。
今すぐの結論を見ないで、ずっと先の二人を見つめてみてください。
多分、あきらめないですむ事もあると思うんです。

アジャアジャ ファイティング!!

最後はえらそうな日記になってしまいました。気を悪くされたらごめんなさいね^^






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Last updated  Sep 15, 2004 08:59:25 AM
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