カテゴリ:雑記
「時をかける少女」 出演: 仲里依紗, 石田卓也 監督: 細田守 作品を知ったのは今年もやってまいりました文化庁芸術プラザ 文化庁芸術プラザと言えばSerial experiments lainやアベノ橋魔法☆商店街などを 取り上げた実績のあるシンポジウムだが大抵ここで大賞を取る作品は個人的に好きじゃ ないのがほんと多くて、特にBLOOD THE LAST VAMPIREなんかは日本語と英語で 日本語字幕っていうのが交互に出てきて、それが本当に耐えられなかったしこれマジ に大賞より下の優秀賞の方が明らかに勝ってて大衆に受け入れらるって個人的に 思ってたんだけど第一回のもののけ姫とこれだけはガチ大賞の器。 そら日本アカデミー初め、国内外で賞を取りまくるだけあるわ 今日は核心、ネタバレを極力控えての感想を述べましょう。 主人公紺野真琴はある日踏み切り事故がきっかけで時間を遡って過去にタイムスリップ できてしまう、という変な能力が身に付いて色んな災いを回避したり、日常のストレス 発散の為にその能力を使いまくるが実はその能力、タイムリープには秘密があって… 原作小説が数十年昔に出たやつだからなのかこの設定ってそこかしろでよく見かけるん だけど、具体的には世にも奇妙な物語でこれに本当によく似た話しがあった、仲の良い 男女三人のうち男一人が事故で死んでしまう、その男の友人の男がどうしても助けたく て過去に遡って色々するんだけど、何をやっても結果はその友人の男は死んでしまう 結末になって、っていう まぁあっちはタモリのやつなので最期は救いのない話しだった気がしたんですが (よく覚えてない)こっちは綺麗な話し、これ毎回思うんですけど少女に自転車って 何でこんなに似合うんだろう、最強コーディネートなんだろう、あと舞台が下町か田舎風、 んで季節は夏で清清しい陽気、陽のあたる~♪坂道を~♪自転車でか~けなんとか~♪ みたいな、耳をすませば然り、よつばと然り、かみちゅ然り、もはや王道、ストーリー も設定もこの王道を進みつつ、且つ斬新に見えるアニメーション技術と所々の見せ方。 序盤から中盤のヤマといえるあのY字路の所で主人公達仲良し同級生の三人が最後には 別々の道に帰って行ってしまうシーンがあるんですがあれなんか、やられた、って思った、 ここって本当に色んな視点から見たらやられたって思う、DVD二回目見たぐらいから思ってくる。 タイトルのTime waits for no oneっていうのがこの作品のテーマで監督が最も伝えたかった 部分だろうと思うけど、これは主人公が理科実験室に日直でノートを持って行った時に黒板に Time waits for no one. ↑ (゜Д゜)ハァ? って書いてあるんだけど、これ私が知る限り三回出てきてるんだよね、時は誰も待って はくれない、っていう意味だけどもうこれが出てくる時のタイミングが一回目、二回目、 そして三回目で全然感じ取れる意味が違う、劇中同じ場面同じオブジェが何回も出て くるんだけど、それでも全部に意味があって全く退屈しないっていうのは凄いよ。 最後の方友達の男の一人といつも昼食食ってる所での会話 だから言い出せなかったのかな、から屋上までのシーンは少しうるうるきた、この主人公 の清清しい泣き方は見てるほうも揺さぶられるものがありますよね 個人的にはこの辺りからラストまでの引き締め方は最強。 場面中に一度だけ主人公の片思いの男が不自然な帰って来かたをするシーンがあるんだけ ど、それは設定を無視した製作側の心意気と思って見た方が綺麗。 今青春を謳歌している十代半ばの男女に是非見て貰いたい作品。 Time waits for no one. いや、確かに今は(゜Д゜)ハァ?ってなるでしょうが、いつか30ぐらいで所帯を持って、もう 一回TVで見て欲しい、夏休みぐらいに、娘と。 「時をかける少女」10点満点中、10点満点 CR必殺仕事人3?後にせい!そんなもん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月28日 16時01分42秒
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