|
カテゴリ:カテゴリ未分類
福島県民への差別について、ニュースなどで問題になっています。
テレビでその話を初めて聞いた時、夫婦で大きく頷いてしまいました。 と言っても、頷いたの内容は全然別方向ですが… というのも、うちでは、夫だけが花粉症がなく、うちは日本でも有数の花粉地帯にあるからです。 そして、、夫は夕ご飯に帰ってきたら、また仕事に行って、戻って来てからお風呂に入るます。 原発事故より以前、もう10年近く、花粉の季節になるたびに、夕食に戻ってきた夫と夫婦げんかをしています。 私たちは、外から帰ると、来ていた服を玄関で袋に入れ、鞄なども拭きます。 そして、玄関で下着になって、お風呂に直行し、シャワーを浴びてから、いろいろなことを始めます。 そうしないと、鼻水が出て、のどが痛くて、快適に過ごせないからです。 せめてうちの中だけは清浄な状態で暮らしたいというのが私たちの願いです。 勿論、洗濯物は、半年近く部屋干しだし、コートだって洋服だって、花粉のつきにくいものを選んで買っています。 ところが… 夫ときたら、いくら言っても、ダメ。 上着を脱いでこそくれますが、外で穿いていたズボンを穿いたまま、髪を拭きもせず、中に入ってこようとしては、私にどなられます。 「汚い!」 「うるさい。上着を脱いでやっただろう。」 もう、毎日。 夫には、まったく私が怒っている意味がわかりません。 何ともないのですから。 けれど、私には、夫が私を殺そうとしているような気さえするほど、花粉をつけて入られるのは不快です。 だから、福島県の人に対する差別の話は、うちの夫婦の日常そのもの。 人が嫌がっているのだから、除染された証明書くらいは提示するのが当たり前だと、夫の花粉に毎日悩んでいる私は思うし、「そんなのおかしい、差別だ。」と夫は心から同感するわけです。 でも、夫がお風呂から上がっては、一緒にビールを飲んで、小一時間くらいは話をして、同じ部屋に寝ているので、特別仲が悪いとか、離婚寸前ということはありません。 別に夫自身が汚いと思っているわけではないのですから。 お風呂に入って、髪の毛についた花粉まで取ってくれれば、良い夫です。 ある意味、放射性物質は花粉と似ているそうです。 だから、人から人へはうつりません。 その人自体が汚いわけではないのです。 でも、それをつけたまま来られるのは、危険。 しかし、花粉と違って、放射性物質は目に見えないから、証明書を提示してもらうくらいしか、確認する方法がないのではないかと思うのです。 福島県の人だけというのがおかしいのなら、いっそ、転入してくる人全てに検査を義務付ければ良いのではないかと思います。 お互いに、安心できることが差別をなくすことにつながるからです。 実のところは、夫婦で、これから先、ずっと、けんかをしなくてはならない私たちと違って、受け入れ先で一度だけ提示をしろと言われるくらい、大したことないと思ってしまいます。 うちに比べれば、たかが一回だけ、他人様に言われるだけだから、まだましだなあと夫も言っています。(それだけ、傷ついているということ??) こういう風に書くと笑い話のように、うちのことなど見えますが、私たちにはかなりシビアな毎日です。 毎年引っ越したいと思って、調べているうちに花粉のシーズンが終わってしまい、そのままになってはいますが…(花粉のシーズンはつらくて、ほとんど調べることが出来るような状態でないので、物事が進みません。) 今年もまだ、ヒノキ花粉でつらい日々が続きます。 毎年屋内退避をしているような我が家。 家だけではなく、両隣の家の人も、大変そうです。 何か良い方法があればと祈るような思いで、花粉のシーズンを過ごしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|