子供のキャリア教育って必要なの??
お友達から、また一段と文科省ががキャリア教育に力を入れるらしいと聞きました。中学生の職場体験と称して、パン屋さんやお菓子屋さんで、子供たちがお手伝いに来ているのを見たことがありますが、あれのこと??お店も一生懸命に子供たちのために体験をさせていらっしゃるけど、どう見たって、お店屋さんごっこです。勿論、本当にパン屋さんやお菓子屋さんになりたいと思っている子にとっては素晴らしい体験でしょうが、ほとんどの子はただ学校で言われてきているだけで、それによって将来のことを考えることにはなっていない気がします。近所の子供たちの感想も、学校でどう言っているのかは知らないけれど、ただの遊びです。(子供たちは賢いので、学校ではそれは素晴らしいことを言うものです。まして、内申書に響くことを知っていれば尚更です。)だいたい、職場体験などしなくても、ほとんどの子は、高校や大学でアルバイトを通じて、職場体験ならいくらでもします。だから、わざわざ授業として中学生でそれをさせることの意味がよくわからないのです。確かに義務教育は中学までだから、中学生のうちにそういう体験をさせるべきだと言われるのかもしれません。しかし、実質的には、ほとんどの子が高校まで行くので、高校でアルバイトをすればすむだけのこと。もし、家の都合で高校にいけないで中卒で働かなくてはいけない子がいるとしたら、むしろ、卒業までにもっともっと学校でしか出来ない経験をさせてあげて欲しいと思います。学校って、就職予備校では無いと思います。不思議なことに、学校の就職予備校化が最も色濃く現れているのは、大学です。日本では、大学まで、いまやただの就職予備校と化しているように思えてなりません。3年生にもなれば、就職活動に入り、授業に出る暇も無い学生がたくさんいるようです。大学の3,4年生が一番専門について学ぶ時なのに、実質は2年生までで学生生活が終わっているようで、いったい大学は何のためのものなのか、とても不思議です。いっそ、ほとんどの大学を専門学校に格下げして2年制にして、就職のための知識をつけるところにしてはいかが??そして、勉強をしたい人は、それとは別に、きちんと4年間勉強し、出席日数が足りていないと卒業できない大学で学んでは??そこでは、就職に役立つものを学ぶのではなくて、もっと教養を高め、専門知識を身につけることにしては??それとも、大学4年間を卒業してから、就職活動をするように、企業の青田刈りを辞めさせてはいかがなものでしょうか。おそらく、ニートや引きこもりの防止として、キャリア教育が出てきているのだと思います。少子化と一緒で、国は、税金を納めてくれる人が欲しいだけなのでしょう。キャリア教育をいくらしても、ニートや引きこもりはなくならないと思います。むしろ、人が自立していくために必要な自主性のようなものを、ゆったりした時間の中で育てていくことが必要なのではないかと思います。促成栽培をしても、無理なのではないでしょうか。子供たちだけでの冒険や遠出。自分たちでルールを作っての外遊び。大学生になっては、自分が本当に興味のあることに没頭できる4年間。昔の子供や学生なら誰でもした当たり前のことが出来ないことが、一番の問題なのではないかと思っています。