壬生義士伝~情けない男までの話
日本アカデミー賞授賞式を見ながら書いてます。 長澤まさみが最優秀だわ~。 若い人は確かに美しいわ。 今年は邦画が良い作品がたくさん公開になったって言ってますが、私はあとにも先にも自分の意志で見にいった邦画は昨年の「壬生義士伝」だけです。自分の意志と言えるくらいの意志でもなかったんですが・・・。 このお話は岩手の人の話なので、地元岩手も並々ならぬ力の入れようではあったのでやっぱり見なくちゃとは思ったんです。あと、旦那さんが先に見てきて「お前みたいな奴は絶対見ろ」と言われてレディースデーで”お安く”見ました。 幕末の頃、岩手は本当に貧しくて中井貴一演じる吉村は新撰組に出稼ぎのために入隊するわけなんですが・・・。この中井貴一が本当に東京のおぼっちゃまには見えないほどに岩手臭い武士を演じておりました。中井貴一いつのまにこんなことを出来るようになったの~?って思いましたが・・・・私が本当に感動したのはあの「三宅裕司」。江戸っ子なのになまりが上手、しかもあの風貌がすごく岩手チック。 最優秀助演は佐藤浩市だったけど、私の中では昨年は三宅裕司です。うん。 お話はそれたけど、壬生義士伝は男が家族のため、家のためにどれほどがんばって働いているかが根底なんです。その中に親子愛や夫婦愛、友情などのお話が絡まってくるような感じ。 本にはもっといっぱいいろんな話がつまってます。 それが、時には岩手なまりで書いてあるので、本を読んでるだけでも泣けてきちゃって。 旦那さんが私に行けといったのは、「夫を分かってくれまいか~」ということだったのか。なるほどね。 あの頃、本当に旦那の仕事が忙しくてそれもいつも嫌味ばかり言われて帰ってきてたもんね。 私も、精神的に落ち着いてたわけじゃなかったし。 まあ、いつの世も働きに出るということは、お金を得る事は本当に大変なことです。 という話をふまえて、私が働いてた職場で情けない40過ぎの独身男がおりましたが、その男が私と世間話をしながら言った言葉がありまして・・・。 その男、仕事も分からずできず、遅刻出勤当たり前、「俺は駄目なやつだ」が口ぐせで。 「ああ、(今の)仕事つらい。もっと楽してお金がいっぱいもらえる仕事はないかな~」 私のこの性格で、この言葉を見逃すわけがなかった。むかむかと腹がたって、お掃除にきてたおばさんも、他の同僚もいるのも忘れて私は言い放ちました。 「あるわけないでしょっっ。そんな仕事あるわけない!」 「いや~、でもね(言いかけてる途中)」 「あるわけないでしょっっ。あったらみんな苦労しないよ。今、仕事がなくて困ってるひとさえいっぱいいるっていうのに。分かるでしょっっ。」 みんな笑ってました。そうじのおばさんも、同僚も。 私が職を失った大黒柱をどんな気持ちで見てきたか、こういう人間もいることをこの腐った奴には教え込まなくては。 (だって、こいつ旦那と一回お仕事した奴なんだよ~。) なもので、以後こいつは「はい。はい。」と私の言う事に生真面目な返事をするようになりました。 辞めるときにも挨拶に行ったら「本当にいろんなことを教えていただいて」とご挨拶が。 だからといってこいつのルーズさは直る事はまずないでしょう。そして・・・ 毎回言ってるあほーがこいつに気があるようなんです。すごく興味が。浮気のターゲットロック、あとはスイッチオンするのを待つばかりに。 類は友を呼ぶ?たで食う虫も好き好き?まさにいろいろことわざはありますが、本当に笑える結末。 しかし、壬生義士伝からここまで話が行くなんて書いてる私が驚きです。 結構むかつくことが多いけど旦那さんには本当に体に注意してもらって頑張っていただきたいです。壬生義士伝(上) ( 著者: 浅田次郎 | 出版社: 文藝春秋 )壬生義士伝(下) ( 著者: 浅田次郎 | 出版社: 文藝春秋 )壬生義士伝 ◆20%OFF!<DVD> [DA-231]個人的には本が感動します。浅田次郎だからね~。鉄道員もだったと思うんだけど。そんなりんのおやじ(旦那)のHPもバナーも作りましたので、お暇ですることがなかったらで良いので見てやってくださいませ~。