300824 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

燦こけし by 松田ひろむ

PR

カレンダー

プロフィール


燦こけしの会

フリーページ

お気に入りブログ

名句のための俳辞苑… ひろむ193808さん

テレカ収集ボランテ… teleca2001さん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

こけし妖怪@ 高橋佳隆さんおかめこけし 突然のコメント失礼いたします。 大叔父…
燦こけしの会@ Re:保存のいい大沼竹雄9cmを入手/ヤフオク(03/15) 通信こけしなら、底が外れるのですね。ま…
燦こけしの会@ Re:保存のいい大沼竹雄9cmを入手 ヤフオク(03/15) そうですね、ちょっと小さいかなとは思い…
燦こけしの会@ Re:保存のいい大沼竹雄9cmを入手 ヤフオク(03/15) そうですね、ちょっと小さいかなとは思い…
国恵志堂@ Re:保存のいい大沼竹雄を入手/ヤフオク(03/15) これは小島正の通信こけしのような気がし…

ニューストピックス

2020年01月21日
XML
カテゴリ:弥治郎系

謎の多い西須正芳(政芳)を入手・きかん気な少女

西須正芳(にしす まさよし)とは聞いたことのない工人であるが、きりりとした表情に魅かれて入札。戦前作ということもあって、思いもよらず9名の競り合いとなったが、運よく落札することが出来た。13800円とは小生としては相当厳しい額だった。ヤフオク2020119日終了。18㎝。

入手した本品は、細めの二側目もきりりとして、きかん気な少女のようで眺めて飽きないものがある。気品があるといってもいいだろう。胴模様は赤と緑の重ね菊で、緑はかすかに残っている。胴底は切りっぱなしで旧蔵者によって「西須正芳」と書込みがある。他の文字は判読が難しいが「弥治郎」と読んだ。『こけし辞典』の鹿間蔵に近いのでおそらく昭和10年から13年ごろのものであろう。

西須正芳は『こけし辞典』(M)に詳しいが、弥治郎系といいながら蔵王高湯系の影響もあるという。ただし本品は弥治郎系として問題はないものだろう。

西須正芳は謎の多い工人で、『こけし辞典』では本名政義とし「西須正芳」として立項しているが文中ではすべて「政芳」と書いてある。『東北のこけし』でも「西須政芳」で蔵王高湯系に掲載されている。政芳名義には弟政広のものが混入しているというが、『東北のこけし』では、一側目の政広を別に掲載している。これは『こけし辞典』の政芳名義の小山蔵(S16)に近いので、とりあえず一側目は政広。二側目は政芳としておく。もちろん本品の様な二側目が好ましい。

 ヤフオクでは過去10年間に12点の落札があり、うち4点はえじこ。名義はここでも「正芳」と「政芳」と二様がある。ただし、えじこの裏に本人の署名と思われるものに「米澤市 西須政芳 三十四」とあったので、工人としては「西須政芳」と統一しておくべきだろう。そうすると『こけし辞典』の見出しの「正芳」は誤りということになる。

 欲目ではないが、政芳のこけしでは、本品がもっとも出来が良いと思える。


【西須正芳】にしす まさよし(1907-1945

〔人物〕明治40年、米沢市御守町に西須政太郎長男として生まる。本名政義、こけしに署名するときだけ政芳を用いる。大正9年県立米沢工業学校を卒業、春日町で石井木工所を経営していた石井酒(みき)に弟子入りする。石井酒は名古屋で修業した木地師でこけしは作らず、小林吉太郎より下請の仕事の依頼を受けて、木管、糸巻き等を製作していた。昭和2年に年期が明け、北寺町で独立開業。職人として撟本力蔵を雇い入れ、こけしを初めて知り、蔵王高湯の能登屋岡崎嘉平治方でこけし作りを覚えて帰郷した。 昭和4年米沢市御守町に西須木工所を設立、ボビン織機等の撚糸関係の木地製品を挽くかたわら、こけしも作るようになった。 職人として平塚安兵衛が昭和45年ころに、佐藤伝喜が8年から11年まで、佐藤伝伍が9年ころから、佐藤豊治が10年ころよりそれぞれ働いた。昭和5年より弟政広、同7年に弟政明を弟子とした。この間伝喜•伝伍兄弟のこけしを模したこけしを作り始め、昭和9年ころより販売用に作ったという。昭和16年、東京の茶房「鴻」でこけし製作実演。昭和20615日米沢で没。39歳。同木工所は弟政広が受け継いだ。

〔作品〕橋本力蔵や岡崎嘉平治のこけしを見本として作つたと言われるが、 このころのものは残っていない。現在残っているのは昭和8年以後のもののみである。このころは頭のベレーや前髪、胴紋様が伝喜のこけしと酷似しており、完全な弥治郎系といえる。昭和123年ころから 旭日菊を赤と緑で交互に描くようになり、 蔵王高湯系の影響が見られる。昭和145年ころよりこけしを多量に作り始め、菖蒲を描いたり、髫付等を出し、新型こけしの嚆矢であった。西須兄弟のこけしはすべて政芳名儀で知られたが、政広のこけしがかなり多数まぎれこんでいることがわかった。〔伝統〕弥治郎系。一般型。佐藤伝喜の影響が最も強いが、橋本力蔵、岡崎嘉平治、佐藤豊治等の影響も若干ある。晩年の作は彼自身の工夫が加わり、一概に弥治郎系とはいえない。(『こけし辞典』(M))

     にほんブログ村 コレクションブログ ドールへにほんブログ村にほんブログ村 コレクションブログ おもちゃ・玩具へにほんブログ村







最終更新日  2020年02月04日 00時42分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[弥治郎系] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.