|
カテゴリ:お仕事
私が訪問している利用者さんで大変困ったおじいさんがいます
御年80過ぎ。 大きなお家に住むお金持ちのおじいさんです。奥さんは留守がちで私が訪問するときはそのおじいさんだけのことが多いのです。 訪問すると開口一番、「わしの横に寝てくれ。」「お尻を触らせてくれ。」そして必ず「金は払う。」 1時間半の訪問看護で私がすることは血圧や熱などを測って体調チェック。血液を少しとって血液検査をすること。そして、体調がよければ入浴介助をします 今日は入浴中に「タオルで体を洗わず素手で洗ってくれ。」 もう はぁ~って感じです。 私はお店のお姉さんじゃないぞ そこのところはハッキリ物申す私ですが、毎週毎週こんな調子なのでとにかく疲れます こんなことを言う人なら訪問看護なんていらないのでは??と思う人が多いのですが、このおじいさん何度も死の淵をさまよいその度に奇跡の復活を遂げて帰って来るのです。 現在もいつ心臓が止まってもおかしくない程の状態なのですが・・・ 元気なときはお金さえ払えばなんでも手に入り何不自由ない生活をしていたのに、体が動かなくなってはじめて手に入らないものが多いことに気がついたそう・・・ <健康>と<家族の愛>がどうしても手に入らない・・・。そして、お金さえ払えばお尻を触らせてもらえると思っていたのに触らせてもらえない看護師の(不必要な)サービスも。 こんなに毎週セクハラまがいのことをされて訪問するのがちょっと嫌になるのですが、一方で悲しい気持ちになったりします 結局のところ毎日広い家にポツンと残されて寂しくて仕方がないんだなぁ・・・って思うのです こんな仕事をしていると色々な家庭を見ます。 このおじいさんのようにお金持ちでも寂しい思いをしている人もいれば生活が大変でも家族が一生懸命に支えてくれることで明るく前向きに過ごしている人もいます。 よく「お金がたくさんあったらなぁ~。」って思うことがありますが、幸せはお金がたくさんあるかどうかなんて全く関係なく、その家族が歩んできた過程が大切なんだと思います。 一番大切なことは何か・・・ってことをよく考えながら毎日を生きていかないと!!と思いました あああ・・・とはいってもホントにセクハラは嫌になります 奥さんに言ってやりたい気持ちもあるけれど、私の一言でこのおじいさんの80年余りの人生をぶち壊すことはできません この仕事こういう問題も結構多くて・・・。 今日このおじいさんの家を出るときに言われたこと・・・「そんなにケチくさい奴はもう帰れ!!・・・でも来週も忘れんと来てよ。わしを見捨てんといてよ。」と。 仕方がないから頑張りますよ~。ただし一生、そしていくらお金を積まれてもお尻は触らせません 今日はブツブツとたくさん書きました。 ここまで読んで下さった方ありがとうございました モヤモヤが少しスッキリしました 最後はをおねだりするワンコたちでお口直し 明日はいい一日でありますように お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|