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何奴 仁

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September 8, 2004
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昨日の夕方、プツンと電気が消えた。
当然のごとく、水が出ない。

だが、すぐに復帰するだろうと甘く見ていた。

そう、甘く・・・・・甘く・・・



甘くは、なかった。



「オカン、腹減った。(拙者は母上をこのように呼ぶ。)」
使えるのはガスのみ。
「ん。」
一つ返事でビニールの袋を投げられた。
中を覗くとインスタント食品があるわあるわ・・・・
「これを食えと・・・」
「ん。」
相変わらず、返事は一つである。
「・・・・・・」
抵抗はあったが、浅くため息をついて台所へと向かった。



水をあまり使うな、とのことだった。
わざわざ量を量って湯をわかした。

-いつまで続くやら・・・


まだ、始まったばかりだった。




「・・・・・厠・・」
そう、便所である。
「オカン、これで流すのか・・・?」
ポリタンクにためられた水。
それがおいてあった。

「・・・こ、これで・・・」
ためらっていると、母上の声。
「あ、さっき全部流れんかったけー流しとってぇ~!」
って・・・・・・
「ふざけんな~!!」
抜刀斎化する手前であった。
まぁしょうがないので流すか、と思っていたのだが、ポリタンクが重くてあがらない・・・・
「ォィ・・・・」
結局母上と二人で流したのだった・・・・・



「はぁ・・・・」
その日、部屋が暗くなっていくのを感じた・・・・・・





さて、問題はまだまだあった。


「飯・・・」
当然、飯は炊けるはずがない。
電気が通ってないのだから。
兄上がキャンプのランタンをもちだしてきてつけていた。
照らし出される寂しい夕食・・・・・
「ちくわ・・・」
ビニールinである。

まぁ、それはいいとして、最悪だったのが、カニかま・・・・

実は拙者、カニかまが大好きなのである。
よって腐る前に(当然冷蔵庫、冷凍庫共に使い物にならない故。)食べておこうと口にいれた。




パクリ



「・・・・?」
眉を思わずひそめた。
ぬるついた感触が舌にはしる。




そう、腐っていた。


「~~~~~!!!!!!」

すぐに口からはき出したが、すすぐにもすすげず、しばらくもだえていた・・・・・





とどめは、風呂。


「湯がでん・・・・・」
まぁ当然といえば当然なのだが・・・・




結局今日の朝、コンロで沸かした湯を水で薄めながら洗った。

今日も続くのかとおもっていたが帰ったら復帰。
一安心であった。


拙者の地区、希輝の地区、彩殿の地区がいままで停電。
他は昨日のうちに復帰したらしい。


ちなみに昨夜、家族でトランプをした。
なかなか奥がふるい・・・・





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Last updated  September 8, 2004 08:52:35 PM
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